理学療法における国際事業や交流は重要であるが,国際分野に関わる人材や地域での活動は少ない。独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency;以下JICA)における,JICA海外協力隊への参加動機からフィジー共和国(以下フィジー)での活動を報告する。フィジーの概要とともに理学療法の現状や経験,そこから見えてきた課題と展望について考察した。また,今年度より宮城県理学療法士会に「国際交流・支援等委員会」が設立された。その背景として,世界や国内における理学療法の重要性や日本理学療法士協会における国際事業や国際交流の活動を紹介する。