インドネシアのスマトラ東岸地域におけるサゴ生産と利用の状況を調査した.リアウ州ベンカリス県とインドゥラギリヒリール県には有刺サゴヤシと無刺サゴヤシが生育しており,南スマトラ州バンカ県のバンカ島では有剌サゴヤシと無刺サゴヤシが同一地域に混在していた.デンプン収穫(未乾燥)と乾燥デンプン価格は,ベンカリス県ではそれぞれ約250kg/本(サゴヤシ樹1本当たり),Rp 350~500/kg,インドゥラギリヒリール県では150~300kg/本,Rp 350~500/kgとみられた.バンカ県における収量は不明であったが,乾燥デンプン価格はRp 400~500/kgであった.サゴヤシデンプンの利用形態としては,リアウ州では麺(sohun, sago mie)と菓子(hunke, sago rendang, kerupuk sagu)が,南スマトラ州では菓子(kretek, getas)あるいは練製品(pempek)が中心であった.
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