高温星周辺のホットジュピターは,ホットジュピターの軌道進化の解明に適した天体である.軌道進化の手がかりとなる惑星軌道傾斜角は,トランジット分光観測からドップラー・トモグラフィー法で測定されているが,1回の観測では見かけの惑星軌道傾斜角しか測定できない.しかし,この惑星系特有の現象である軌道歳差を観測することで,真の惑星軌道傾斜角を算出することが可能となる.本稿では,高分散分光器HDS,HIDES,TS23によるトランジット分光観測と,MuSCATとMuSCAT2によるトランジット測光観測から得られた,高温星周辺のホットジュピターWASP-33bの約10年間にわたる軌道歳差の振る舞いと,算出した真の惑星軌道傾斜角について述べたいと思う.
2021年3月から4月にかけて,あかつきと水星探査機BepiColomboが地球から見て太陽のほぼ反対側を同時に通過する貴重な機会があり,これを活かして2 機が協調して太陽コロナの電波掩蔽観測を実施した.太陽観測衛星ひのでによる太陽表面の観測も同時に行い,コロナ研究のためのユニークなデータセットが得られた.
◇日本惑星科学会第55回総会議事録
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