ダイズの主茎と分枝の節間伸長の規則性を明らかにするため, 有限型(エンレイ)・無限型(東山69号)各1品種を供試し, 各節の出葉と節間伸長の経過を調査した.主茎の出葉速度はエンレイ(0.44葉/日)に比べ最終出葉数の多い東山69号(0.35葉/日)でやや小さく, 主茎N節(子葉節を第1節とする)の出葉と主茎N-4, N-5節から出現する分枝の出葉開始が同調していた.主茎の最終節間長は両品種ともに第2, 3節間で短く, 分枝の出現しなくなる節の直下の節間で最も長くなり, それ以降上位の節間ほど短くなった.両品種ともに主茎第N節間(子葉節と初生葉節の間を第1節間とする)の伸長完了時には第(N+4)節の出葉が認められた.また主茎第N節間の伸長開始期には第N-3, N-4節間の伸長が完了した.エンレイでは主茎第N節間の伸長開始時期と主茎N-3節から出現する分枝第1節間の伸長開始時期と一致していた.ダイズ2品種の出葉と節間伸長には, 主茎と分枝の間で密接な規則性が認められた.
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