日本作物学会中国支部研究集録

表紙

原稿種別: 表紙
1985 年 27 巻 p. Cover1-
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_Cover1

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目次

原稿種別: 目次
1985 年 27 巻 p. Toc1-
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_Toc1

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イグサに対する DBN 薬害防止の一手法

池田正人

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 1-2
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_1

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イグサ本田に使用される除草剤のうち, DBNは1964年に実用化され, 3月処理・C-IPC, 4月処理・DBNの体系処理が広く利用されてきた。しかし, DBNは図1に示した三層分離水田においてはイグサ根の生育を阻害し, また, 根ぐされ症状を引き起して減収の一因になる。ここではDBNのイグサに対する薬害軽減方法を1981〜'84年に検討した結果の概要を報告する。

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イグサの水管理とイグサシンムシガ発生の関係

下山根義行, 定平正吉, 赤木豊樹

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 3-5
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_3

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イグサに加害する最も重要な虫はイグサシンムシガである。本害虫は年4〜5世代を経過すると云わわれ, イグサの本田生育期間中に加害するのは第1世代及び第2世代幼虫である。地域によっては第3世代幼虫の加害も認められる。イグサの収量・品質に最も悪影響をおよぼすのは, 発生量も多い第2世代幼虫であるが, 薬剤による防除効果も十分でない。イグサシンムシガのイグサ田での生活圏は地際から地上50cm程度までで, 特に地上5〜30cmの範囲内で産卵, ふ化, 喰害, 蛹化, 羽化等が行われる。こうした習性を持つイグサシンムシガの発生または行動を抑制し, 被害を軽減するには, 本田水管理, 特に湛水の有無が大きく影響するのではないかと考えられた。ここでは, イグサ田の水管理とイグサシンムシガによる被害の関係について1982〜1984年に実施した試験の概要を報告する。

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瀬戸内地域における油料用ヒマワリの播種期と生育・収量および品質

石田喜久男, 富久保男, 氏平洋二

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 6-7
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_6

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岡山農試では, 昭和55から土地利用型の畑・転換畑作物の一つとしてヒマワリを取りあげ, その導入と定着のための基礎試験を実施中である。昨年の品種試験成績に続いて, 本年は播種時期について取りまとめたので報告する。

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ハトムギ育成系統の特性

氏平洋二, 石田喜久男

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 8-9
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_8

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ハトムギは, 1981年水田利用再編対策の特定作物として認められ, 現在では早生種の中里在来, 晩生種の岡山在来を中心に全国で約400haの作付がある。しかし, 長稈であることや出穂・成熟が不揃いで成熟すると脱粒しやすいことなど問題点はなお多く, 品種的解決が望まれている。そこで筆者らは, 早生・短稈・多収・良質品種の育成を目的に在来種の改良を進めた結果, 有望と思われる数系統を選出した。ここでは, それらの特性概要を報告する。

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成熟期のハトムギにおける窒素と主要ミネラルの含量について

福岡忠彦, 堀野俊郎, 塩谷哲夫

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 10-11
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_10

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ハトムギの子実には, 他のイネ科穀類に比してマグネシウムが比較的多く含まれること, またタンパク質や脂肪の含量も米や麦よりも富んでいることが, これまでに明らかにされている。しかし主要なミネラル含量の品種間差や各部位ごとにしめる割合, そしてMg型穀物であるハトムギが, 成熟するまでに吸収するマグネシウムの総量はどれくらいか, ということについてはまだよく調べられていない。本報では, 成熟期のハトムギ8品種について, 子実, から(殻), 葉, 鞘状苞, 茎の各部位に含まれる窒素, リン, カリウム, マグネシウム, カルシウムを分析定量した結果を報告する。

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タバコ栽培各期の気象特性についてのクラスター分析

松田俊夫, 桑野静二, 高橋久幸

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 12-13
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_12

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タバコの香味成分に関する研究 : 第 1 報環境要因とタバコの香味成分の消長

桑野静二, 高橋久幸, 松田俊夫

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 14-15
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_14

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タバコの成熟現象や葉たばこの品質の化学成分面からの研究は, 主として窒素, 糖, ニコチンなどの成分を中心に行われてきた。しかし, 近年になってたばこの香喫味形成に関与しているといわれる, 毛茸から分泌される葉面脂質の主成分であるDVT (Duvatrienediol)やクロロゲン酸, あるいは葉中のテルペン化合物のなかで最も多く含まれるソラネソールについても栽培条件との関係において注目されつつある。ここではこれまでに得られた成果のうち, 成熟期タバコにおけるこれら3成分の生成, 蓄積におよぼす環境条件の影響について報告する。

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植物生体情報計測装置の試作と 2, 3 の測定例

高橋久幸, 山村修, 松田俊夫

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 16-17
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_16

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土壌水分, 気温, 湿度, 日射量などの環境要因の変化により植物がうけるストレスを非破壊, 連続的に計測し, ストレス反応の総合的な解析を行うために本装置を試作した。その一部の測定例について検討した。

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走査型電子顕微鏡による北米産黄色種葉たばこの組織構造観察

秋本嘉彦

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 18-19
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_18

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乾燥した葉たばこの組織構造は「かさ密度」, 燃焼性, 加香処理の難易などに関係し, ひいては製品たばこの喫味に大きく影響すると考えられているが, この組織構造に関する研究は少ない。このようなことから, 走査型電子顕微鏡をもちいて葉たばこの組織構造の研究に着手しているが, 今回, 黄色種葉たばことしてきわめて優秀とされている北米産葉について, その断面構造を観察した。その結果, 国内産黄色種ブライト・エロー4号(以下, BY4と略す)と対比すると, 2・3の差異がみられたので報告する。

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茶米の発生に及ぼす耕種条件の影響 : (第 1 報) 水稲の生育状況と茶米発生との相関関係について

富久保男, 岡武三郎, 大森信章

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 20-21
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_20

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岡山県においては1978年産米に茶米が発生し, 米の検査等級低下の原因となった。筆者らは, 茶米の発生防止対策を確立するために, 耕種条件の影響について検討した。結果の概要を報告する。

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水稲の倒伏軽減に及ぼす矮化剤の苗箱施用の影響

岡武三郎, 富久保男, 大森信章

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 22-23
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_22

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良質長稈水稲の作付け増や収穫の機械化などで, 倒伏に対する関心は近年高まっている。最近ジベレリンの生成抑制作用を有する物質が, 水稲の倒伏軽減剤として検討されてきている。その使用法は移植本田における粒剤施用が主体である。岡山農試では水稲苗の徒長防止に使用されている矮化剤(水和剤)を移植前に苗箱に施用して, 本田での倒伏防止効果を認めたので, その概要を報告する。

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植物生育調節剤による水稲の倒伏防止に関する研究 : 第 2 報生育量を異にした場合における NTN-821 粒剤の施用効果について

伊田黎之輔, 栗原一雄

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 24-25
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_24

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前報(日本作物学会中国支部研究集録第26号, 1984)において, コシヒカリの倒伏軽減に対する植物生育調節剤NTN-821粒剤の処理効果の高いことを報告した。本報ではコシヒカリの移植時間を変えて, 本剤の処理直前における生育量を異にした場合の処理効果について検討した。

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好気性醗酵させた液状厩肥の水稲追肥利用の可能性について

中野尚夫, 水島嗣雄

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 26-27
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_26

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人および家畜糞尿の土壌還元は, 生態系の維持あるいは作物生産のコスト低減から極めて重要である。従来, 糞尿は稲わらなどと混合した堆厩肥の形で土壌に還元されていたが, 近年は稲ワラなどの入手が困難となり, 糞尿の単独利用が模索されている。しかし, 通常の方法では糞尿槽での嫌気性醗酵によって悪臭が生じるため, その利用が制限されている。この悪臭は好気性条件で醗酵させることによりほとんど消去される。そこで本試験では, 固形物を除去したのち好気性醗酵させた液状厩肥について, 水稲への追肥利用を検討した。

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メッシュ気候図を利用した水稲の出穂期推定

森康明, 河野富香, 房尾一宏

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 28-29
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_28

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水稲栽培における中期以降の管理は, 出穂期以前から出穂期を基準にして行われている例が多い。従って, 出穂期の予測ができれば適期に管理作業が行われて, 効率的な稲作が可能になる。出穂期の予測法については多くの報告があるが, 筆者らは, 県内各地における過去の水稲生育データを整理するとともに, 当該地点における水稲生育期間の気温データを整えて, 気温を主体とする水稲出穂期推定モデル式を作成し, その利用システムを開発した。

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鳥取県における水稲収量の推移と気象要因との関係について

伊藤順之輔

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 30-31
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_30

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水稲の全生育期間を対象として, 長年にわたる気象条件と決定収量との関係を鳥取県を事例としてのべる。

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簡便な光合成能力測定法の紹介

津野幸人

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 32-33
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_32

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水中における葉身からのガス放出を利用した簡易合成測定法を考案したので, ここでその実際的利用法を紹介して, 各方面での応用の便に供したい。

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フィジーにおける稲作の現状と課題

芝山秀次郎

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 34-35
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_34

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フィジーにおける稲作雑草防除の現状と課題

芝山秀次郎

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 36-37
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_36

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炊飯の食味を理論式で評定する試み : (2) 58 年島根県産米の官能検査

奥野元子, 西村輝子, 長坂啓助, 安達一明, 今木正

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 38-39
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_38

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化学分析による, コメのうまさの新鑑定法

堀野俊郎, 福岡忠彦, 塩谷哲夫, 冨久保男, 安井豊, 重栖睦弘, 播磨邦夫

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 40-41
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_40

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玄米や白米の加里(カリウムK), 苦土(マグネシウムMg)はコメの食味評価と関連が深く, Mg/K比が食味鑑定の指標として有望であることをすでに報告した。これらのほかには, 従来から粗蛋白(窒素N)と食味との関連が注目されているので, 今回新たに窒素を加えて化学分析を行い, N・K・Mg組成の特徴からコメのうまさを判定する方法を検討した。

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オオムギ赤かび病抵抗性検索のための"切り穂検定法"

武田和義, 部田英雄, 福山利範

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 42-43
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_42

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ムギ類赤かび病は開花から登熟初期の短期間に感染することが知られており, 第一次発生源は子のう胞子であるとされているが, 子のう胞子が飛散するには子のう殻が水にぬれて膨潤することが必須であり, また, 胞子が発芽して菌糸が生長するには飽和に近い多湿条件が必要である。従って, 開花から登熟初期に雨が多いと発病が激しく, 逆にその時期に雨が降らなければ発病しないので, 自然感染によって抵抗性を適確に判定するのは困難であり, 一方, 開花から登熟期にある大量の材料に高温多湿の条件で人工接種するのも容易でない。今回報告する"切り穂検定法"は熟期の異なる大量の材料の抵抗性を検索するために開発した方法である。

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小麦及び大麦の胚乳組織の形成, 発達について

宇都宮宏, 山県恂

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 44-45
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_44

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本報告は小麦及び大麦の登熟に伴う胚乳組織の形成, 発達に関し, その開花から開花後20日目までの過程を観察したものである。この結果の概要を報告する。

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エン麦及びライ麦の胚乳組織の形成, 発達について

宇都宮宏, 山県恂

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 46-47
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_46

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麦類の登熟に伴う胚乳組織の形成, 発達は今までに主として小麦の胚乳組織についての研究が進められているが, エン麦やライ麦についてはあまり観察されていないようである。このようなことから, 本報告ではエン麦とライ麦を供試して, その開花から開花後20日目までの胚乳組織の形成, 発達の様相を観察した結果を報告する。

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クロルメコートによる小麦の倒伏軽減と白化現象について

佐藤夫仁, 鳥生久嘉

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 48-49
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_48

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クロルメコート(CCC)は植物わい化剤として既に1961年に太田らによって報告されているが, 日本で農薬として公認されたのは1984年で, 北海道を対照とした小麦の茎稈の伸長抑制剤としてである。近年麦類の作付面積の回復に伴ない暖地でもCCCの効果が検討されているが, 筆者らも小麦に対する稈長短縮, 倒伏軽減効果と一部で白化現象を認めたので概要を報告する。

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小麦の収量・倒伏に及ぼす播集様式の影響 : 生育・収量について

佐藤淳一, 広川文彦, 江口久夫, 島田信二

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 50-52
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_50

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近畿中国地域における小麦多収化の最大の制限要因は倒伏と思われる。そこで減収の少ない耐倒伏栽培法, 倒伏を助長しない多収栽培法を確立するため, 播種様式が小麦の収量・倒伏に及ぼす影響を調査した。

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小麦の収量・倒伏に及ぼす播種様式の影響 : 倒伏と倒伏関連形質について

佐藤一, 広川文彦, 江口久夫, 島田信二

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 53-55
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_53

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前報と同一の試験において実際の倒伏と倒伏関連形質との関係を調査したので報告する。

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転換畑作大豆の栄養生長量と莢数, 収量との関係

島田信二, 広川文彦, 佐藤一

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 56-57
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_56

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転換畑作大豆の栄養成長量と収量性との関係を明らかにするために、播種期, 栽植密度を変えることによって大豆の個体群生長量を変動させて、その時の大豆の栄養生長量の指標となる葉面積や各部位乾物重、節数等の形質がどのように推移し、最終的に収量に結びつくかを生育期間中に数回にわたりサンプリングを行ない解析を試みた。

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ダイズ出芽苗立安定化のためのヒドロキシアルミニウムの効果について

古土井悠, 大竹茂登

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 58-59
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_58

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重粘な転換畑土壌でのダイズ栽培においては、播種後の降雨により土膜(クラスト)を形成し易く、これが原因で出芽不良を生ずる場合が多い。ダイズ播種後のクラストを軽減するために、ヒドロキシアルミニウム散布効果について若干の試験を行ったので報告する。

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ダイズの倒伏防止に関する研究

大竹茂登, 鳥生久嘉

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 60-61
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_60

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ダイズの収量は、密植ほど多収を上げる傾向にあるが、過度の密植は過繁茂になり耐倒伏性が劣りやすい。倒伏した場合は、密植ほど収量、品質に及ぼす影響が大きく、病害虫防除や収穫の作業面でも困難となる。大豆の倒伏発生について杉山らは、開花期を中心とする前後20日間頃に伸長する主茎の上から数えて下4〜5節付近の節間の異常伸長によるものであったことを報告している。そこで、過繁茂を抑制して倒伏を防ぐために開花期頃の間引き、摘芯および2〜3の生育調節剤の効果について検討を行った。

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移動式実験圃場制御システムの開発

木下収

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 62-63
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_62

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農学研究を行うための実験圃場は、農家が実際に作物を栽培している圃場条件(大気, 大地条件を含めて)にできるだけ接近させた状態で作物を栽培し、生育期間中のさまざまな環境条件の変化に対応した生育相の解明を通して、作物の生育量や生産力を的確に把握するとともに、それぞれの地域の自然環境に適応した栽培技術を確立させねばならない。しかるに圃場実験の場合、年によっては予期せぬ突発的自然災害や鳥獣による障害を被り、初期の実験目的を達成し得ない場合も生ずるため、圃場実験をあきらめ、室内での環境制限システム利用による実験やポット実験を余儀なくされている場合が多い。しかし、これらのシステムは大型化に伴う管理経費の増大等のため、供試面積を制限されたり、生育期間の一部についての実験が多くなり、全生育期間を通して自然環境に対応させた作物生産を目的とする実験圃場としては不充分な場合が多い。本研究はまずその第一段階として、通常は全く自然環境の下で実験を行い、年による突発的災害や鳥獣による障害から一時的に作物体を保護することを目的とした「移動式実験圃場保護ハウス」と特定な時期の環境を変化させたり、作物体に個別に種々な処理が行い得るような簡単な制御装置を試作することを目的とし、今回は「土壌環境制御システム」を開発した。

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米子市目久美遺跡 (縄文・弥生時代) の出土種実の同定

笠原安夫, 武田満子, 藤沢浅

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 64-65
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_64

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目久美遺跡は鳥取県米子市に位置する縄文前期から弥生中期, 更に中近世にかけての山陰でも代表的な複合遺跡である。この遺跡は1933年に新加茂川の開削時に発見されたもので過去3回の部分調査を受けており, 特に遺跡の一部は米子市指定史跡として保護されている。今回の発掘調査は現在の川幅の拡幅改良工事の事前調査として1982・1983年に鳥取県の委託を受け米子市教育委員会が行ったもので, 最初は長さ100m, 幅25m (2, 500m^2)の広さで行われた。下流では地表下3.7m掘り下げたところ中海が入っていた。この試掘調査で沖積層の土層が詳しく調べられ, 表土層から最下層(I〜IX層)までの各層から中近世・弥生・縄文の各時代の土器, 木器, 石器, 動植物の遺体が多数出土した。弥生時代の層では農耕具が発見され水田跡の遺跡が推察されたため, 1982年に土壌の科学分析(イネのプラントオパール)を宮崎大の藤原宏志助教授が行い, その結果, この層が水田土壌であることが判った。また区画を広げると畦, 水田, 水路などと多数の足跡が確認された。さらに1983年には弥生前期の水田跡が発掘された。また下層の縄文遺跡には低湿地特有の有機物を多数埋蔵しており, VII, VIII, IX層には縄文, 後・中・前期の地層が見つかり土器, 獣魚骨, 石器, 木の実, 糞石などが出土し, 山陰の縄文遺跡では他に例のない複合遺跡となっている。

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バイオテクノロジーのタバコ育種への応用

中村明夫

原稿種別: 本文
1985 年 27 巻 p. 66-67
発行日: 1985/07/30
公開日: 2018/01/30

DOIhttps://doi.org/10.24536/cssjchugoku.27.0_66

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最近農業技術研究の諸分野において、バイオテクノロジーヘの関心が急速に高まり、多くの新たな可能性を秘めた技術として、その応用・実用化によせる期待はきわめて大きい。日本たばこ産業株式会社(旧専売公社)においてはタバコ植物を中心に比較的はやい時点からバイオテクノロジーの応用・実用化に関心をもち、研究を進めてきたが、今回はそのなかから葯培養、細胞融合、胚珠培養の育種への応用について研究事績を概観し、参考に供したいと思う。

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