感光体層,現像トナー層,カウンタチャージ層,それぞれの電荷輸送機能を静電容量で置き換えることによって,二成分現像では最も簡単な,電場平衡モデルが得られるが,適用範囲が狭い.この3種の等価容量に加えて,電荷発生機能を導入することにより,二成分現像の多面的な特徴を表現する下記のモデルを得ることができた.
Q=
γε0V/(
ds/
ks+
dt/
kt+
dc/
kcθ+
dd/
αθtckcM),
γ=1−exp(−
tg/
rgC).
電荷発生機能は,残留電場およびトナー存在量に比例して自由帯電粒子を生成する機能で,容量に等価の素子として導入する.
実験は水帯電法を利用し,作成した静電潜像を,表面電位,トナー濃度,キャリヤの量,周速,周速比,現像間隔等,各種パラメータを変化して現像を行い,測定値がこの単純なモデルに良く合うことを示した.
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