実践対象校の初年次科目「日本語リテラシー入門」において実施しているプレイスメントテストに関して,より効果的な実施方法を見出すことを目的として,約1,900名のテスト結果を用いて,試験時間と出題順が解答率と正答率にどのような影響を及ぼしているかを検討した。筆者らが行ってきた先行研究の結果により試験時間,設問分野の出題順序がテスト結果に影響する可能性が示唆されたことから,試験時間を20分と30分の2群,出題順序を正順と逆順の2群,合計4群にわけ,各群の解答率と正答率を分析した。その結果,試験時間は30分,出題順序は正順が妥当であることが明らかになった。
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