シミュレーション&ゲーミング
Online ISSN : 2434-0472
Print ISSN : 1345-1499
15 巻, 2 号
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巻頭言
特集論文
査読論文
  • 松尾 由美, 王 戈, 野原 聖子, 坂元 章, 水口 里香, 奥山 洋子
    2005 年 15 巻 2 号 p. 95-109
    発行日: 2005/12/25
    公開日: 2020/08/28
    ジャーナル フリー

    国際理解教育の現場における3次元MUDの利用は始まりつつあるものの,その活用法が模索されている段階である.3次元MUDを国際交流に利用する手法を提案すべく,本研究では3次元MUDシステム「3D-IES」上で行う,交流相手国の言葉を互いに使わず,両国の参加者の協力がないと解決できない相互依存的目標のある国際交流ゲームを3種4タイプ開発した.韓国と日本を同時につなぎ,両国の学生を対象としてこれらのゲームによる国際交流を実践した.ゲームは合計17回実施され,日本人学生25名,韓国人学生25名が参加した.ゲーム実施後,参加者にはこれらのゲームが国際交流に有用かという観点から感想を記述することを求めた.本研究の実践から,3次元MUD上において,現時点の技術でも本研究のようなゲームを作成でき,それを用いて国際交流を行うことが可能であることが示され,国際交流としての有効性が論じられた.

  • 山本 仁志, 石田 和成, 太田 敏澄
    2005 年 15 巻 2 号 p. 111-121
    発行日: 2005/12/25
    公開日: 2020/08/28
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,オンライン市場において売り手・買い手の取引行動や取引相手を選択する際の情報行動を分析することで,評判管理システムの有効性を検討することである.我々は,参加者の取引行動および情報参照行動を分析するために,仮想的な取引市場を構築し,取引実験を行う.実験の結果,協調行動が高いレベルで維持され実験の進行とともに協調行動が増加することがわかった.しかし,協調行動で評判を上げた後に,非協調で高い利得を得るという行動も観察された.この結果は,一部の参加者による悪意のある戦略的な行動を評判管理システムだけでは防げないという,評判管理システムの持つ脆弱性を指摘している.更に,参加者の性質による情報参照行動に違いを分析した.協調的な参加者は,取引相手を選択する際,取引相手の非協調行動の回数およびID継続期間を重視していることがわかった.協調的参加者はリスク回避型の取引相手選択を行う傾向があるといえる.

閲読論文
  • 池端 正志
    2005 年 15 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 2005/12/25
    公開日: 2020/08/28
    ジャーナル フリー

    筆者自身,ビジネスゲームを開発してきて10年になる.2002年には自らビジネスゲーム専門会社を設立し,「シムマーケティング」という商標でマーケティングをベースとした複数のモデルを創作している.本稿では,これらの経験をもとに,ビジネスゲームのデザインについて筆者なりの考えやTIPS(コツ)を述べる.

    また企業における労使間の経営に関するミスマッチ,企業と大学生間の雇用に関するミスマッチに焦点をあて,機会的と称される企業のビジネス価値創造について考え,最後にそのような機会的企業のビジネス価値創造に焦点をあてたビジネスゲームの設計ポイントについて言及した.さらに,デザインのTIPSとしてデザイナー,ファシリテータ,プレイヤー3者が職り成す「ゲームの環」やn人対戦型ビジネスゲームではプレイヤーにとって最も楽しめて効果的である「3の原則」などについても述べている.

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