シミュレーション&ゲーミング
Online ISSN : 2434-0472
Print ISSN : 1345-1499
18 巻, 2 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
特集論文: COEおよびGPにおけるシミュレーション&ゲーミング(3)
依頼論文
特集論文:シミュレーション&ゲーミングと倫理(2)
依頼論文
  • 中村 美枝子
    2008 年18 巻2 号 p. 71-77
    発行日: 2008/12/25
    公開日: 2020/08/03
    ジャーナル フリー

    本稿では,ファシリテーションとディブリーフィングを中心に,シミュレーション&ゲーミングと倫理を論ずる.最初に取り上げたのは,吉川(2007)の論点の中から「ゲームを強いること」と「プレーヤの気分を害すること」である.これらの論点について,主としてファシリテータの立場から関連する問題を紹介する.次に取り上げたのは,クラスの規模の大きさがゲーミングのファシリテーションに及ぼす影響である.ゲーミングには適正規模というものがあり,それを超えたファシリテーションは弊害が大きいことを論ずる.その後,ディブリーフィングの功罪とファシリテータの倫理について考える.ディブリーフィングについては,まずその意義や方法などを概観し,ディブリーフィングの特性からディブリーフィングの難しさに言及する.次にファシリテータについては,後ろからそっと押し出す役目を担っていることの責任について述べる.最後に,ゲーミングにおけるプレーヤの倫理について検討する.

学術委員会からのお知らせ
一般論文
査読論文
  • 木谷 忍
    2008 年18 巻2 号 p. 79-90
    発行日: 2008/12/25
    公開日: 2020/08/03
    ジャーナル フリー

    本研究では,筆者が以前提案した文脈不一致型のRPG(ISAGA2002, 2003)の枠組みを用いて,都市と農村の交流の観点から郊外農村の地域づくりのために,現実の市民と啓発された代理人(大学院生)との間で戦略的な合意形成実験を行う.このRPGでは,代理人が専門的知識を生かして発案した地域デザインを市民に提示し,それを市民に評価してもらう形で進められるが,RPGの評価は代理人の教育や学習に主眼はおかない.むしろ,代理人がもっている普遍的かつ合理的な知識に接触することで,地域の市民自らに共通すると考えられる地域の文脈を共有させることができるかに着目する.方法論的には,市民の関心度変化や地域イメージ変化に加えて,議論での発話を一つの行為とみなし,その変化を探りながら,文脈想起の評価を行う.重要な結論を一つ述べれば,以前のRPGと同様に,公的役割を担う市民に変化(文脈想起)が大きいことが伺える.

  • 網代 剛
    2008 年18 巻2 号 p. 91-103
    発行日: 2008/12/25
    公開日: 2020/08/03
    ジャーナル フリー

    日常生活は,シミュレーションゲーミングの題材の宝庫である.多くの人が,身近な経験を題材に,シミュレーションゲームを制作できたなら,それは当人ばかりでなく,シミュレーションゲーミングの発展にとっても,すばらしいことである.しかし,初心者にとって,シミュレーションゲームのデザインは必ずしも容易なものではない.そこで,本稿では,シミュレーションゲームの要件を明らかにし,プレーヤが円滑にプレーできるための技法を用いたデザイン事例を紹介する.紹介するデザイン事例は,市販のPC用名刺シート1枚(カード10枚)にシミュレーションゲームの部品がすべて収まるフレームを用いた.目指したものは,最小サイズのシミュレーションゲームである.

学会誌編集委員会から
報告
フォーラム
学会賞受賞の言葉
大会参加記・印象記
私とS&G
編集後記
feedback
Top