電子商取引やeラーニングなどユビキタス時代の渡来によりあらゆる分野にITが用いられてきている.また,コミュニケーションの手段としてeメールやインターネット電話,チャット,電子掲示板なども普及してきた.しかしながら,これらの手段がスパムメールや無責任な発言,誹謗中傷,誤った情報や有害な情報の流出,個人情報の流出,返信が遅い,文の解釈に誤解が生じやすい,荒らしなどに悪用されることもある.その対策として実名によるインターネット利用が考えられるが,実名だと本音の発言がしにくいなどの積極的な参加の妨げになりやすい.
そこで,本研究では電子掲示板を取り上げ,電子掲示板の匿名及び実名による参加とそれらの効果を明らかにすることを目的とする.そのため,アンケート調査を実施し,構造方程式モデルに基づいた因果分析や統計分析を用いる.
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