此報告は核融合懇談会に於ける発表と、其后の研究をまとめたものであるが完結したものでなく中間報告である。吾々の研究の目的は電導度が無限大の磁気流体の平衡について新しいformalismを提供し、それを解かずに得るれる一般的法則を列記し、次にそのsuccessiveな解法を示すことである。しかし解法についての護論が完結しないので単にその可能性を暗示するに止まつた。Part Iでは電流線, 磁力線, 等圧面から作られる座標系について論ずる。§1でその存在を証明し体積要素が等圧面上で一定なることを示す。§2でこの座標の構造について論じ五つの定理を述べ一価の座標を構成する。副産物として等圧面が位相学的にトーラスであることが導かれ、更に二つの等圧面にはさまれる体積の表現と、プラズマ保持が可能であるための必要条件が得られる。§3でこの最後の結論が更に論ぜられる。保持可能の条件は充分であることはまだ証明されないが恐らくは従来のCharge seperationの概念に対し流体力学的な観点からそれをformulateしたものだと思われる。Part IIで従来の平衡方程式を書換えてプラズマの形を陽に含むようなformalismが提出される。その際propercordinateの存在が再び証明される。§8で一般的諸関係が導かれることを示す。則ち平衡な配位の間の変換法則とKrushal
1) のSurface quantityの間の関係及び系の全エネルギーの表現を見出す。但しこの節の結論はoriginalなものではない。§9でapproaching methodの可能性を暗示する。
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