日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第58回研究発表大会
選択された号の論文の222件中201~222を表示しています
  • 大橋 基史, 佐藤 弘喜
    セッションID: P76
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    車のフロントシートとリヤシートは、コミュニケーションの取りにくい事がある。この問題に訴求できるシートレイアウトを選んで検証する。そうすることで、どのシートレイアウトがコミュニケーションが取りやすいかを明らかにするのが本研究の目的である。車内の再現した実験装置の中で、しりとりを用いた実験を行った。アンケートとしりとりの結果、隣同士の関係とドライバーが疎外感を感じないことが重要であることが分かった。
  • 鈴木 寛之, 佐藤 弘喜
    セッションID: P77
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    現在、雑誌の種類は広く沢山存在する。雑誌により表紙のレイアウトや写真、色の使い方は多種多様である。そこで、このカルチャー雑誌の表紙を利用して、雑誌の表紙においてどのような要素が認知しやすく、記憶に残り易いのかについて研究を行う。様々なフォーマットの存在するカルチャー雑誌を利用し、長期記憶の再生実験を行った。その結果、インパクトのある写真や、ビビッドな色を使用した要素が再生され易かった。また、シンプルで見易い要素が再生され易い結果となった。
  • 野中 雄紀, 赤澤 智津子
    セッションID: P78
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は製品が消費者に与える印象のひとつ「信頼感」を研究の対象とする。食品(特に健康食品など)には、味だけでなく安全と効果に関する信頼性が求められる。本研究では、商品から消費者に伝わる印象、特に「信頼感」が宣伝から購入までの機会でどのように伝えられるかを横断的に把握し、特にパッケージによる商品の信頼感構築が消費者に与える影響を明らかにする研究である。
  • 太田 晶子, 酒井 正幸, 小宮 加容子, 塚田 愛可
    セッションID: P79
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    近年は、夫婦の共働き率の上昇や親子が共に過ごす時間の減少の傾向が見られる。そのため、これから親子の交流や子どもの発達をサポートするツールの必要性が高まると考えた。子どもの発達の中で、遊ぶことは大切な要素の一つであるが、中でも子どもの不安感を癒し、自己表現による気持ちの消化を促すとされる人形遊びに注目している。人形遊びによって効果的に不安感をケアし、表現を促進するためには、どのような要素が有効か研究を進めたい。本稿では、安心感を与える色彩、柔軟に遊ぶことが出来る形状を考察した。
  • 酒井 紀征, 松崎 元, 青木 秀幸, 神澤 則夫, 角南 健夫
    セッションID: P80
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    時代の変化と共に機能が拡張され人類は長い年月をかけて様々な道具を開発してきた。多種多様となったがそれらの変化には部材の接合が大きく関わってきていると考えられる。歴史を遡っていくと、旧石器時代から様々なものを組み合わせ、接合していくことで1つの道具として成り立たせ、多くの用途開発を行ってきたことが分かる。本研究では、こうした部材の接合に注目し、あらゆる視点から可能性を広げていくことで、新たな機能の拡張と用途開発を行っていく。現在は竹を用いたテントの開発に取り組んでいます。今回の竹テントは単なる製造だけでなく、パーツの少ない接合金具を開発することで竹テントの接合金具としてだけでなく、家具や建具などの接合金具としても使用し用途開発を行っていく。
  • 三杉 智也, 松崎 元
    セッションID: P81
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    折りたたみ自転車や折りたたみイスなど、私達の身の回りには非使用時の省スペース化を図るために折りたたみ機構を持つ製品があります。特に人が乗れるなど、ある程度の大きさを持つものほど折りたたむことによって空間効率を高めることが求められます。しかし、それら製品の多くには折りたたむ際の把持位置などが設定されておらず、ユーザーが対象を変形させる動作についてデザインされているものは少ないです。大型のものを変形させるという動作に際して人の身体は大きな負荷を与えられるため、変形時の操作性についても考慮した設計をする必要があると考えます。本研究では対象物の形状、機構、重量バランス、対象物と身体の位置関係、把持位置、姿勢の6点に着目し、機構をもつ対象物と身体および動作の関係性を明らかにすることで製品の操作性の向上、動作の最適化を目指すことを目的とします。
  • 新しいままごと道具の提案
    塚田 愛可, 酒井 正幸, 小宮 加容子, 太田 晶子
    セッションID: P82
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     近年、ニートやひきこもり、若者の精神年齢の低年齢化といった社会問題から、子供の人格形成に関わる教育に関心が集まっている。子供の性格形成には幼少期の遊びが多く関係しているとされ、そのうち子供の人格形成のプロセスで重要であると云われている模倣遊びは「複数の子供が参加して、各々が役割を分担し、役割にふさわしい『ふり』の行為を演じつつ、一定のテーマを織りなしていく」遊びである。その中でもままごと遊びは日常の生活の中から生まれた遊びであり、人間関係や家庭生活と密接に関連するため最も重要な遊びであると云える。  そこで本研究では、現状のままごと道具では、本来の教育的意義を見出だすのに不十分であることに着目し、「生活の知恵」、「社会性」、「想像性」を育む新たな道具の提案を行った。プロトタイプを作成し実験を行った結果、食材は抽象的なものにし、道具は具体的な形状にすることが、多くの調理のパターンを作りだし、子供の創造性を育むのに有効であると確認された。  最終モデルの評価の結果を踏まえ、今後もこの研究を続けていくことが重要と考えている。
  • 同一縮尺模型を用いた高速航空機スタイリングとの比較
    石崎 友紀, 山本 慎二, 大坪 聡一郎
    セッションID: P83
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    日本を代表する工業製品である新幹線の先頭部形状は、CFD(計算流体力学)を用いた形状探究の結果である。エコデザインや感性性能に優れているが、審美的性能が他国の製品よりも劣る。改善案が必要と考えて本研究を行った。
  • 茂利 千香子, 上田 慎治エジウソン, 寺内 文雄, 青木 弘行
    セッションID: P84
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    擬態語とは,聴覚以外の感覚印象を言語音に写したものである。触り心地を表す語のほとんどが擬態語であるように,質感と擬態語の関係は深い。そこで,擬態語の言葉からイメージされる材質感や受ける印象との関係を明らかにするため,32個の擬態語を,材質感14項目と印象を評価する語14項目についてVAS法で評価する質問紙調査をおこない,因子分析を用いて集約した。また,実際に人がモノに触れた時の感覚と,その感覚を表す擬態語との関係を調べることを目的とし,触覚サンプル24個を用意し,12人の被験者にサンプルを見ずに触れてもらい,15 個の擬態語が,その感覚を表現するのにどれくらい適切かを評価してもらい,得られた結果をもとに,コレスポンデンス分析をおこなった。その結果,擬態語には辞書的意味の他にも様々な意味が含まれていることや、その意味の具体的内容を質問紙調査により明らかにできた。また,その意味を表現するには触覚だけでなく,触知覚や力覚をなどの体性感覚まで考慮する必要があることを示した。
  • 軽部 貴之, 赤澤 智津子
    セッションID: P85
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
     デザイン実務や色彩計画において色彩識別能力を身につけ、明度の正しい値を知覚することが重要である。この正しい値というのは視覚的な等歩度であるため経験から学んでいくことが必要であり、色彩教育における補助ツールになると考えられる。
  • 細井 雅規, 大塚 裕史
    セッションID: P86
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    現在,日本は欧米諸国に類を見ない早さで高齢化が進んでおり,福祉機器開発の必要性が高まっている.しかし,それらの機器は必ずしも高齢者の身体的・心理的特性,生活環境を十分に考慮したものとは言えないのが現状である.
    本研究では,介護が必要となった主な原因として全体の9.8_%_を占めている「転倒・骨折」に対して生活の中でリスクを伴う椅子からの起立・着座に対して着目した.そして使用環境の設定を,高齢者が単独で存在する環境の介護施設の個室や談話室,病院など公共施設の待合室とする「高齢者用起立・着座補助椅子の機構提案」を目的する.
    最初に先行研究と既存商品を調査し,問題点を明確にした.次に問題点を解決するための手段を導くために起立・着座の動作軌跡・筋電のデータを取得し,解析を行った.これより補助方法を決定し,目的とする機構の提案を行った.
  • ICTを用いた理想的な教育環境を提供するサービスデザインの提案を通して
    高野 一樹, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    セッションID: P87
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    近年、サービスデザインを行うデザイン手法が、様々な教育機関や企業で導入されつつある。しかし、そういった方法は確立されているわけではなく、今まさに基盤を作ろうとしている段階でしかない。デザインのプロセスにおいて、実際にその文化的背景を持った人物になりきって考えるという、主観的は理解は、特にサービスデザインにおいて非常に重要な手法である。その手法への取り組みとして、世界各国の大学生による国際ワークショップを実施した。ワークショップのテーマは、「ICTを用いた理想的な教育環境を提供するサービスデザインの提案」を取り上げた。内容としては、現状調査、ブレインストーミング、ターゲット・シーンの設定、サービスの決定、サービスシナリオの作成という、一連のサービスデザイン・プロセスの実践と考察である。結果として、ブレインストーミングや議論を通じて、文化的背景の異なる学生同士の価値観の違いを身近に実感できた。一方で、サービスデザインの本質的な定義が曖昧なため、議論の進め方に問題が見られた。そのため、今一度サービスデザインの定義を議論することが、今後のサービスデザインのデザイン手法の発展に必要と考えられる。
  • 産学連携デザインプロジェクトの成果と教育効果について
    肥田 不二夫, 清水 敏成, 𡈽田 修
    セッションID: P88
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は日本大学芸術学部に於いて学生を含めた産学連携デザインプロジェクト=産学コラボレーションを通して、その実態とデザイン教育としての成果について考察したものである。 デザイン分野に於いて企業が大学と産学連携により大学生を交えて製品開発を行うのは「若い感性」と「新たな視点」により今までに無い成果が期待出来るからであるが、学生にとってのメリットはなにか? 実社会のものつくりを体験し、具体的な素材や製造工程などを知り知識を得て行く事は教育上、良い効果が伺える。しかし、一方で企業の視点が前面に出てくることによる、販売・売上げ優先思考を是とし、学生が学ぶべき機能と形の整合性、使い易さの追求、美しさの追求などが疎かになる場合もある。 社会では当たり前のことを教育の場で理解させ、そのプロジェクトの成果を上げながら、どの様に参加学個々の教育成果を上げて行くことが出来るか…今後の大きな課題である。 大学での産学コラボレーションの教育効果を考察する。
  • 川合 康央, 門屋 博, 池田 岳史, 尾崎 洋, 益岡 了
    セッションID: P89
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    プロジェクト型学習は,学生主体のテーマ設定による演習形式の授業である.本稿では,プロジェクト型学習であるプロジェクト演習および卒業プロジェクトにおける学生成果物のうち,地域をテーマとしたディジタルコンテンツ制作について報告する.大学周辺の湘南地域をテーマとしたプロジェクト成果物を対象とし,表現手法によって成果物を分類した結果,動画,CG,Webコンテンツ,インタラクティブコンテンツなどが挙げられた.地域取材に基づく映像作品として,市民による祭りやイベントを取材したものが挙げられる.3DCGなどを用いた地域コンテンツでは,景観シミュレーションやARを用いたキャラクターデザインが見られた.Webによる地域紹介サイトも多く見られ,ゲーム性を持つものや廃墟や心霊スポットを対象としたものなどがある.ゲーム等のインタラクティブ作品も多く,スタイルとして完成されたルールを持つゲームであっても,地域情報を持たせることでプレイヤーはコンテンツに親しみを持つと考えられる.また,対象となるテーマに応じた独自のルールを持たせることで,地域固有の新しいコンテンツの可能性が見られた.
  • より快適な旅を目指して
    太田 真由香, 小野 健太, 八馬 智, 小原 康裕, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    セッションID: P90
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    旅行に行くとき、荷物を入れる道具としてスーツケースを利用する人は多いだろう。しかし、空港で荷物の出し入れに苦労した、荷物がなかなかうまく整理できない等という経験を持つ人も多いのではないか。ユーザは個々に、圧縮袋やネットポケット等を用いて使い勝手を工夫するわけだが、やはり使い勝手がいいとは言い難い。根本からスーツケース自体のデザインを変えることで、よりユーザに利便性を図ることができるのではないか。本研究では、その解決案として、棚機能を導入したスーツケースを提案した。また、デザインにおいては若い女性の旅行スタイルなどに合わせた3つの方向性を示した。スーツケースに棚機能を導入することにより、それに伴う形の変化はもちろんのこと、新しい使い方や在り方等、様々な面からスーツケースの可能性を提示した。
  • パシュキャビチュウス アルギルダス, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    セッションID: P91
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    この研究は、企業がロゴ変更する際の消費者の視点に着目している。この研究は、ブランドイメージが、昔のロゴの特徴、新しいロゴの特徴、そして製品そのものの特徴にどれだけ適合しているかを調べることを目的として行われた。研究の目的は、ブランドや古いロゴ、新しいロゴそして製品の特徴を認識する際に、どのような要素の特徴が大きな違いをもたらすのかを知ることである。これについて、実態を把握するため、日本の7つの企業に関するケーススタディーを行った。ケーススタディーの結果によると、消費者はブランドそのもの、昔のロゴ、新しいロゴ、そして製品そのものの4の特徴について、すべて別々のとらえ方でとらえていることが分かった。すべての回答者による最終調査結果は、ブランドイメージのどのような要素が、ブランド、古いロゴ、新しいロゴ、そして製品の特徴を知覚するのに重大な違いを及ぼすのかを明らかにした。そしてこの結果は、企業がロゴ変更する際に、ブランドイメージを構成する要素に、より多くの注意が向けられるべきであることを示している。
  • 加藤 郁, 小野 健太, 小原 康裕, 八馬 智, 蘆澤 雄亮, 渡邉 誠
    セッションID: P92
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    現在の噴霧器は農薬や重量の問題から使いにくく、市民農園などの中規模農地での使用に適したものもまだありません。そこで、安全かつ簡単に市民農園で農薬散布ができ、園芸活動を活発にする農薬噴霧器を提案しました。まず市民農園の現地調査を行い、市民農園独特の特徴を把握しました。次に農薬噴霧器を使用し問題点の抽出を行いました。ここでは農薬自体の問題や農薬噴霧器の製品としての問題を発見しました。そして先の調査結果や機構の寸法・重量を考慮した上で、おもりとスタイロフォームによる簡易モデルを制作し、使用感の調査を行いました。この調査では噴霧器本体やノズルパイプの重量バランスに関して良い評価を頂きました。最後に、これまでの調査を元に最終提案モックを制作しました。革新的な点は、水圧に合わせて農薬を混ぜる機構を搭載したことです。本機構により希釈農薬を作る手間が省け、簡単かつ安全に農薬散布を行えます。また農薬を小型カートリッジに入れる方式を提案しました。これにより農薬ボトルを安全かつ簡単に着脱・交換できるようになります。そして、製造コスト削減のためにペットボトルをタンクとして使用することを可能にしました。
  • 小宮 加容子, 日高 麻里, 鈴木 智夫, 田邉 優, 杉 哲夫
    セッションID: P93
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    赤ちゃんや小さな子供がいる家庭では,買い物や散歩などあらゆるお出かけの場面でベビーカーを利用する.外出することで,その時々の季節を感じることや人との出会いなど刺激を受けることは,赤ちゃんの成長にとって重要である.そのため,最近のベビーカーは,形状や機能において様々な工夫がされており種類も豊富である.しかし,雪道で利用できるベビーカーはない.雪道での走行における問題点は,雪質や積雪状況に応じて異なってくる.さらに,赤ちゃんの防寒・防風対策なども考慮しなければならない. 本研究は,小さなお子様を持つ1人のお母様から頂いた要望をきっかけに始まった.今回の報告では,授業を通じて学生と地域と企業が連携し,問題発見からプロトタイプモデルによる評価実験までのプロセスについて報告をする.
  • ゴンサレス オリバレス ホセ アントニオ, 御園 秀一
    セッションID: P94
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    メキシコ市の地下鉄は1968年に開業し、現在は11路線が ある。メキシコ市の海抜は2600メートルを超え、世界で最も 高い所を走っている地下鉄である。 従来の車両の座席のレイアウトは90%がクロスシートを使 用しているため、輸送できる人員が限定されてしまい、モビリテ ィーの問題となっている。 メキシコ市と東京の地下鉄の外的要因とデザイン要件の関係 を比較することにより、メキシコ市の地下鉄に求められるデザイ ン要件を明らかにする。 日本・メキシコの地下鉄に関する文献・現地調査を行い、比較 によりその問題点を考察する。 日本とメキシコの乗客に聞き取り・アンケート調査を行い、分 析結果を基にデザイン要件の優先性および構造を明らかにする。
  • 親しみやすい音楽との付き合い方
    菊池 匠
    セッションID: P95
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    研究対象は音楽と人を繋ぐ領域である。その領域を「音楽インタフェース」と呼ぶ。楽器の演奏は、音楽についての高い技術と知識を必要とする。本研究では、わかりやすい音楽演奏を目指す。そして、新しい音楽の価値・可能性を創造する。本研究を「音楽のライフスタイルデザイン」であると考えて取り組んでいる。卒業研究では、水滴が落ちるイメージから新しいスタイルの音楽インタフェースを制作した。直感的に演奏することができる楽器である。 また、演奏の行為と日常生活に着目し、人と音楽と自然を繋ぐ音楽インタフェースを作りたい。そして、人生における音楽の役割について考える。
  • 都市ガイドブック「スタイルノート釜山・福岡」による検証
    佐伯 謙吾, 池田 美奈子, 姜 範圭, 李 東勲
    セッションID: P96
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    スタイルノートは釜山市民と福岡市民の相互理解を促すべく、互いの市民生活に焦点を当てたA5版の小さな都市ガイドブックで、これまでに2号を出版して来た。この1~2号の制作段階においては本の完成を重視し、出来上がったものを振り返る過程に時間をかけることができなかった。そこで本調査はスタイルノートが「(互いの)市民生活を近づける」ことに寄与しているのか、実際にスタイルノートを持って都市を観光する調査によって、以下の2点について評価、検証したものである。なお、今回の調査では釜山市での調査を試みた。 ○スタイルノートで市民生活を垣間みることはできるのか ○市民生活を感じ取った要因はなにであったか 本調査の結果から、釜山市民の日常生活について日本人が興味を惹かれる要素があることが分かった。これらの要素は観光ガイドではなかなか触れられることはなく、そのため知る機会そのものが少ないが、知らせることで互いを理解し興味を高める重要な要素であると考えられる。また、市民生活を知る要素はこれまでのスタイルノートでも決して派手に扱われた情報ではなく、情報の扱い方についても今後の検討を要するといえる。
  • 東 大輔, 亀井 宏晃, 濱地 剛尚, 石井 明
    セッションID: P97
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/06/15
    会議録・要旨集 フリー
    自動車のスタイリングは車体に働く空気抵抗や揚力といった空力性能と密接に関わっているため、エクステリアデザインの開発はデザイン性と空力性能を高い次元で融合させながら慎重に進める必要がある。中でも車体のリヤ周りの形状は空気抵抗低減に特に重要な部位の一つであり、車体の後端部をエッジに近い形状で切り落とすコーダ・トロンカと呼ばれるデザイン処理が有効とされている。我々はこれまでにもコーダ・トロンカ形状について、デザイン評価への影響度調査や風洞試験による空力性能評価を行っており、リヤクォーターパネルの張り出しなどの形状変更と比較してデザイン評価への影響度が小さいことや、ボデーサイドのリヤへの絞り込み具合によって空気抵抗低減効果が異なることなどを明らかにしてきた。本研究ではコーダ・トロンカの空気抵抗低減メカニズムを明らかにすべく、風洞試験と空力シミュレーション(CFD:Computational Fluid Dynamics)を用いて流れ場を詳細に分析し、コーダ・トロンカをデザインに盛り込む際の注意点や、車体リヤ周りに対する新たな空力デザインデバイス開発の手掛かりを探る。
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