根の研究
Online ISSN : 1880-7186
Print ISSN : 0919-2182
検索
OR
閲覧
検索
14 巻 , 2 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
  • 鳥山 英雄
    14 巻 (2005) 2 号 p. 35-40
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    従来, 植物細胞・組織の顕微鏡標本作製にあたって固定液として用いられたものとしてFAA (formalin 5, acetic acid 5, abs. ethanol 60, water 30, in vol) がある. この固定液には酢酸が含まれているので, Ca++は勿論Ca++と結びついている原形質蛋白の大半は流出する. FAAによる固定後, 種々の染色法をほどこし, これを顕微鏡下で観察する時, われわれが目にするのは細胞壁を主体とする組織像なのである. 生理作用の主役である原形質を観察することが不可能となるので, 組織生理学的な研究には不十分である. Lillie's 緩衝中性ホルマリン固定, メチル・ブルー染色によるプレパラートにおいては, 細胞壁はほとんど染まらないので, 原形質の観察には非常に有効である. この手法をマメ科植物の根端に適用し, 二三の新事実を見い出した. アラスカエンドウ・ソラマメ・ぶんどうまめの根端においては, 初期分化の行われている一定の範囲 (アラスカエンドウでは, 先端より500~1500μm) において, 内鞘には染色性の強い細胞 (α-細胞) と染色性の弱い細胞 (β-細胞) の分化が認められる. また, β-細胞中にはメチル・ブルーによく染まる, 小さな球状の顆粒が認められる. これは分泌顆粒と推測されるが, その化学的同定は極めて重要な課題である. 筆者は, α-細胞を中心とした染色性の強い組織をα-zoneと称し (この細胞群はAch 10-4M処理によって収縮する) 染色性の弱い細胞群をβ-zoneと称した. この両者は生理的にことなる機能をもつものと推測される. 今後の重要な研究課題であると思われる.
    抄録全体を表示
  • 服部 太一朗, 安 萍, 稲永 忍
    14 巻 (2005) 2 号 p. 41-49
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    ケイ酸には作物の各種ストレス耐性を高める効果があることが知られているが, 耐乾性に及ぼす影響については研究の遅れが指摘されている. これは, 既往の報告では, 蒸散に関わる形質に限定してケイ酸の効果が論じられてきたためである. 最近, 水吸収や水輸送に関する研究が行われはじめ, ケイ酸がそれらの性質にも関与していること, および, ケイ酸施用が植物種によって異なる影響を及ぼすことが示唆された. 一方, 組織や細胞レベルでの乾燥耐性にもケイ酸の関与が示唆されている. 本稿では最近の報告を中心にケイ酸と作物の耐乾性との関わりを整理し, 耐乾性を高めるためのケイ酸利用の可能性について検討した.
    抄録全体を表示
  • 阿部 淳, 荒木 英樹, 安 萍, 清水 英幸, 李 建民, 郭 玉海, 稲永 忍
    14 巻 (2005) 2 号 p. 51-58
    公開日: 2009/12/18
    ジャーナル フリー
    中国内蒙古自治区の阿拉善盟では, 砂漠化防止のためにさまざまな政策と技術導入が行われている. 植生が荒廃して砂漠化が進行した地域では, 過放牧の抑制と人工播種による緑化が試みられている. 人工播種は, 飛行機を用いて広大な面積に帯状に, 沙蒿 (Artemisia sphaerocephala), 花棒 (Hedysarum scoparium), 沙拐棗 (Calligonum mongolicum) の種子を散布する. 過放牧の抑制には放牧の代替となる産業の導入が必要であるが, 肉縦蓉 (Cistanche 属) など, 乾燥地特有の薬用植物の栽培化がその一策として期待されている. また, 賀蘭山においては, 高山特有の生態系を保持するために保護区が設けられている.
    抄録全体を表示
    • |<
    • <
    • 1
    • >
    • >|
feedback
Top