苦汁製品の内重要な位置を占めつつある生石膏及びその二次製品並びに結晶種添加による缶石防止法と関連する石膏二水塩, 半水塩, 無水塩の定量をX-ray diffractometerを用いて行い, 定量に用いる反射の廻折角が小さい場合のスリツト巾に関する考察, 結晶の粒径, 配向性による誤差を小さくする為の手段の検討を行い, それ等の結果を考慮して三者の混合比の定量に必要な各種のデーターを求め, 内部標準物質法による含有率の定量も行つた。本定量法の精度は必ずしも良好とは云えないが熱天秤による定量に比較して劣る事なく種々の目的に応用し得るものと思われる。
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