連続式流動層における食塩の乾燥特性を求めるため, 単一小型流動装置について洗浄塩およびフレーク塩をもちいて試験を行なつた.
1) 製品水分は塔内風速, 空気温度が高く, 平均滞留時間が長いほど低水分となり, 空気温度が100℃以上であれば, 本試験の範囲内においては0.1%以下の水分となる.
2) 粒子重量基準の熱容量係数は次の実験式で近似できる.
ha'H=0.001△p
0.75Gγ
1.253) 熱効率は, 同一条件の気流乾燥器のそれとほぼ等しく, 次の実験式で与えられる.
η=120(t
2-t
a)
-0.33(t
2-t
a)=5.1×10
-7(G
T・t
1)
2/MT
4) 流動層により乾燥すると, ブレーク塩では結晶の破砕が少ない. 洗浄塩では団粒化する傾向があり, これは風速低く, 空気温度の高いほど著しい.
5) 流動層の滞留量と圧力損失はほぼ等しく, また, 溢流口高さおよび風速と滞留量との間には次の関係がある.
H=398
lu
-0.796) 流動層の状態観察によれば, 塔内風速は0.75m/sec前後が適当と思われる.
抄録全体を表示