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木村 淳, 栗田 敬
セッションID: 201
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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木星型惑星の衛星の大部分を占める氷衛星には,地殻変動に伴う引張応力によって形成した地形が数多く存在するものが多い.本研究ではその応力源として液体H
2O層の固化と体積変化に着目し,表面に生じる応力の粘弾性体計算を行った.液体層の固化は内部熱史の数値計算から決定し,エウロパとガニメデを想定したモデル計算を行った.その結果,エウロパでは現在も内部に液体層が存在し,地殻変動の発生に十分な表面応力が生じる.一方ガニメデは数億年で液体層が消滅し,表面には強い圧縮応力が生じることが分かった.
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小野瀬 直美, 藤原 顯
セッションID: 202
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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石膏に対する垂直衝突crater形成実験を行い、slit付きtarget box、高速度カメラを用いて破片の3D速度の測定を行った。衝突速度は、4.2 km/sec、飛翔体は直径7 mmナイロン球である。観測された0.8〜30 m/secの速度を持つ1200個の破片のうち、spall破片のみ110個に対して、破片速度は破片質量の-0.2から-0.3乗に比例することが確認された。また、これらのspall破片の破片質量、積算個数分布の係数は-0.2から-0.5となる。
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山本 聡, 岡部 了久, 門野 敏彦, 杉田 精司, 松井 孝典
セッションID: 203
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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本研究では、高速ビデオカメラを用いて、粉体層からの衝突放出物の速度分布について測定を行う。一段式ガス銃を用いて弾丸を速度50-330m/sに加速し、粉体層に垂直衝突させる。粉体層の表面にスリットがついた金属板をかぶせ、スリットから放出される衝突放出物の速度を高速ビデオカメラを用いて測定する。これらの方法を用いて、放出速度数m/s-数10m/sに対する放出速度分布を決定し、放出速度分布に対するスケーリング則について議論を行う。
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和田 浩二, 千秋 博紀, 松井 孝典
セッションID: 204
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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我々はこれまで、離散要素法(DEM)を用いた粉体層への衝突シミュレーションを行ってきた。今回は、新たに固着力を導入し、衝突シミュレーションを行い、クレーター形成における固着力の影響を論じる。
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石丸 亮, 千秋 博紀, 杉田 精司, 松井 孝典
セッションID: 205
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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本研究では、彗星衝突によって形成される衝突蒸気雲中で進行する化学反応を数値的にシミュレートし、反応生成物を定量的・系統的に考察することを目的とする。本研究の数値計算コードは流体計算と燃焼反応のパラメタを使用した化学反応計算を結合している。本研究の結果からは、衝突速度が衝突蒸気雲の従う温度・圧力条件に大きな影響を及ぼし、その結果として衝突蒸気雲中で進行する化学反応の最終生成物を大きく変化させることがわかった。
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永原 裕子
セッションID: 206
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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われわれは物質を含む円盤進化を理解するためのモデルの開発をおこなっている。定量的に検討するためには、それらの反応の速度が温度・圧力・ガス組成の関数として決定されている必要がある.最近の実験結果を用いてシリケイトの相変化速度を検討した結果、非晶質シリケイトの大きなopacityにより、円盤内側領域における結晶化が効果的に進行すること、結晶化した粒子はさらに温度が上昇しても、蒸発しにくく、物理分別を考えないと、結晶粒子が安定に存在することがわかった。
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小川 理絵, 永原 裕子, 小澤 一仁, 橘 省吾
セッションID: 207
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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T-Tauri期の原始惑星系円盤や進化末期の星周辺には、結晶質ケイ酸塩の存在が観測されている。本研究では宇宙存在度の大きいMg,Si,Oからなるフォルステライト(Mg2SiO4)を真空装置内にて蒸発・凝縮実験を行った。広い温度範囲で結晶質フォルステライトが得られ、一定温度では長時間ではc軸方向にのびた鱗状、短時間ではa軸方向に伸びた板状の結晶であった。宇宙空間でも過冷却度に応じ結晶の形状が変化すると推定できる。
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平田 成, 中村 昭子
セッションID: P201
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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月クレーターTychoの二次クレーターの解析を行い,クレーターから放出された破片の速度,サイズ,量を見積もった.破片の質量分布は斜め衝突に対する方位,あるいは一次クレーターからの距離,すなわち破片の放出速度による違いがないことがわかった.この性質は,これまでのモデルでは仮定条件としておかれていた.今回の解析で,実際のクレーターのスケールでも仮定が正しいことがわかった.破片の累積質量分布はpower-lawに乗り,本研究における二次クレーター判別が確実だとした場合,そのベキはおよそ0.65であった.
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岡田 靖彦, 浅田 章大, 浦川 聖太郎, 中村 吉宏, 野村 英子, 向井 正
セッションID: P202
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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系外惑星系のダスト温度および光放射圧に関して中心星の温度などの情報をもとに計算を行った。フラクタル形状ダストは球形ダストと異なる光学特性を示すため、BPCA(Ballistic Particle-Cluster Aggregate)形状モデルを用いて、MG-MIE法により求めた光学特性からダスト温度を求めた。フラクタルダストの温度は球形ダストに見られる10μm付近の最小値が見られず、また温度分布に関しても0.6μm付近を境にフラクタルと球形ダストの温度高低の入れ換わりが見られた。
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台坂 博, 牧野 淳一郎
セッションID: P203
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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本研究では、中心星ポテンシャルが歪んでいる事に起因する近点の差動回転のような破壊的効果の影響下で、天王星楕円リングのような楕円リングがどのように形成維持されるのかを議論する。
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福士 裕輔, 福岡 孝昭, 田澤 雄二, 斉藤 裕子
セッションID: P204
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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μgオーダーの微小宇宙塵試料のバルク化学組成を、非破壊で分析する機器中性子放射化分析法がほぼ完成したので、そのテクニックや標準物質の開発を中心に報告する。
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板垣 義法, 水谷 仁
セッションID: P205
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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月潮汐が深発月震の発生に大きく関与しているという点に着目し、著者らはこれまでに、深発月震震源の集中する深さ900kmにおける潮汐応力6成分を計算し、その最大成分を用いた区分を行ったが、その妥当性を議論するためには、区分した各々の領域において、実際の月震波形との相互比較が必要である。本研究では、各震源の波形のS/N比の改善のためにスタッキングを用い、その結果得られた波形同士を比較するとともに、それらと各震源での潮汐応力の計算結果との比較を試みたので、その結果を報告する。
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佐藤 岳志, 上辻 勝也, 車田 真実, 墻内 千尋
セッションID: P206
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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Mgシリケイト粒子形成の雰囲気にメタンガスを利用することによって、MgSiO3粒子を生成できることを見出し、そのプロセスを明らかにした。粒子の形態から、Mg粒子がSiO粒子に拡散することによって、MgSiO3が成長することがわかった。これは、水素によりフレッシュなMg表面が形成されたことによるものと考えられる。これまでのマグネシウムシリケイト粒子の生成実験の結果と合わせて、マグネシウムシリケイト粒子の生成領域・条件を議論する。
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佐藤 広幸, 栗田 敬, パルメロ ロドリゲス ホセ アレクシス
セッションID: P207
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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火星のカオスが広がる地域には,その構成要素と考えられる.円形の陥没地形が多数見受けられる.Outflow channelへの水の供給メカニズムを知る手がかりとして円形陥没地形は興味深い地形である.今回我々はXanthe Terra地域の円形陥没地形についてデータベースを構築し,詳細なマッピング・周辺のクレータとの統計的な形状比較を行った.さらに観測事実をもとに,カオスの形成とクレータの役割について考察する.
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田近 英一, 多田 隆治, 磯崎 行雄, 橘 省吾, 後藤 和久, 平井 建丸, 山本 信治, 大河内 直彦, Kirschvink Jos ...
セッションID: P208
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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地球大気中の酸素濃度の増加は,約22億年前の全球凍結イベントと密接な関係にある可能性が議論されている.このことを検証するため,北米地域(カナダ,アメリカ合衆国)において学術調査を行った.その結果,氷河堆積物直上において鉄とマンガンが異常濃集していることを発見した.硫黄同位体の質量非依存性分別効果のデータ等も用いて,酸素濃度の増加と全球凍結イベントとの関連について議論する.
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城野 信一
セッションID: P209
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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空隙率の高い物質同士の衝突のSPHシミュレーションを行ない, 衝突の際に発生するイジェクタの放出角度および速度と, 強度との関係を示した. 強度が大きくなると 1)イジェクタの放出角度がより標的表面に沿うようになる 2) イジェクタの放出速度は上昇する ことが明らかとなった. この傾向は,強度の増加とともに弾丸のもぐり込む距離が低下することによる. この結果を用いることで, イジェクタの放出パターンから逆に天体の強度を推測することが可能である.
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中村 良介, LISM ワーキンググループ
セッションID: P210
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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ルナプロスペクターの中性子観測などから、月の永久陰中に氷が存在する可能性が示唆されている。この氷を、セレーネに搭載される可視赤外線観測装置LISMで検出するため、(1)永久陰領域を十分なSNで捉えることのできる感度がある(2)周囲の日照領域の光が迷光として入ってこない、ことを地上試験によって確認した。また、岩石と氷の混合スペクトラムのモデル計算を行い、実際に観測されるデータのシミュレーションを行った。
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細野 梢
セッションID: P211
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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2003年5月、小惑星探査機「はやぶさ」が打ち上げられた。2004年5月に地球スイングバイを行い、その時に地球と月を観測した。本研究では、太陽X線が月面物質に照射した時に発生する月面からの蛍光X線の放射をモデル化し、月面上空を探査機が通過する際に観測されるX線スペクトルを算出する。特に2004年5月17日に「はやぶさ」が月近傍を通過した時の条件下での理論スペクトルを計算した。XRSでの観測結果と比較する。
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加藤 學, 岡田 達明, 白井 慶, 山本 幸生, 荒井 武彦, 小川 和律, 細野 梢, 瀧川 覚博, セレーネXRS チーム
セッションID: P212
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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「セレーネ」は、高度約100kmの月極周回軌道から月面全域の探査を行う日本初の総合月ミッションである。蛍光X線分光計(XRS)は両極域を除く月面全域の主要元素組成(Mg, Al, Si, Feなど)を空間分解能約20kmで定量的に決定する。XRS観測及び他の観測機器による元素・鉱物・地形・地質構造などの観測データを相互に利用することによって、月の初期進化過程を探るのが主な科学目標である。本報告では、XRSで導入した新規技術、仕様や機能、機上データ処理方法、地上解析方法について概説する。さらに、地上試験データの特性や性能評価、今後の試験計画、打上後の観測計画について述べる。
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諸田 智克, 鵜飼 啓之, 古本 宗充
セッションID: P213
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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月初期では、月の前面と後面の間の衝突率不均質が顕著であったと予想され、それにより月地殻の形状は大きく変化したと考えられる。もしそのような地殻物質の再分配が起こったならば、慣性モーメントの変化のため、月は方向転換を起こすはずである。実際に、衝突ベースンの分布や地殻厚の経度分布をみてみると、上記のような月の連続的な方向転換の仮説に調和的である。
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小野瀬 直美, 藤原 顯
セッションID: P214
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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斜め衝突により形成されるクレーターの形状は、衝突角度が同じ70度であっても、ターゲット-飛翔体密度比、衝突速度などの衝突条件により劇的に変化する。氷並びに石膏に対する斜め衝突により形成されたクレーターのサイズ計測データを中心に、一挙公開の予定。
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児玉 信介, 山口 靖
セッションID: P215
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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月の海の火成活動を理解するため、クレメンタインUVVISデータ及びNIRデータを用いて月の海の玄武岩解析を行った。NIRデータを用いて1μm付近及び2μm付近の吸収バンドを詳しく調べることで、玄武岩中の輝石・かんらん石の存在比を見積もり岩相識別を行った。さらに玄武岩の層序や組成データと組み合わせることで、火成活動の変遷や地域間の違いを明らかにする。
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久保 友明, Durham William , Stern Laura , Kirby Stephen
セッションID: P216
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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低温ガス圧3軸変形装置を用いて、200-250MPa, 200-220Kの条件でice II相の定量的な変形実験を行った。また回収試料の微細組織を低温SEMを用いて観察した。その結果、応力4-10MPa, 歪み速度10
-8ー10
-7/sの条件で結晶粒径に依存するice II相の新たな塑性流動機構が発見された。この流動機構は中大型氷天体の氷マントルの熱輸送を理解するうえで重要かもしれない。
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湊 哲則, コラー メラニー, 木村 宏, マーン イングリット, 山本 哲生
セッションID: P217
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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太陽や他の主系列星は、ダスト円盤を伴っている。これらのダストは、太陽光による抵抗力で角運動量を失い太陽へ落ち込む(ポインティング-ローバーソン効果)。太陽光と同様に、太陽風イオンの衝突によってもダストは抵抗力を受ける。本研究では、球形ダストを仮定した、太陽風による抵抗力の研究(Minato. et al. 2004)を、より現実的なダストアグリゲイトの場合に拡張した。
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山田 学, 渡部 重十
セッションID: P218
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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近年の衛星観測から, 極域電離圏からの非熱的イオン散逸フラックスがジーンズエスケープと同程度であることがわかってきた. 現在, 極域に特有な大気散逸現象を大気進化という観点で考える基礎として, 衛星データを基に極域イオン散逸経験モデルを作成している, 本発表ではモデルの妥当性の検証とともに, 過去におけるイオン散逸量の予測, 大気進化への影響を考察する.
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鈴木 絢子, 熊谷 一郎, 永田 裕作, 栗田 敬
セッションID: P219
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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火星には不思議な形状のejectaを持つ流動化craterが多数存在する.中でもpedestal型と呼ばれるcraterのejectaの表面には放射状の細かい溝が刻まれており,これらは流動化したejectaの高速流れの証拠と考えられる.
我々は大気のある天体上での衝突で起こる大気の流れに注目し,渦輪を粒子層に衝突させる室内実験を行った.渦輪が堆積物を浸食・堆積させる過程を観察し,大気がejectaの形成に与える寄与を考察する.
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小川 和律, 岡田 達明, 加藤 學
セッションID: P220
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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本研究では、将来の月惑星探査機に搭載し、その場でX線蛍光・回折分析などを行うための小型X線管球の基礎開発を行っている。探査機に搭載するためには従来の管球の小型・省電力化が必要となるが、そのためには管球の発熱を可能な限り抑えなければならない。この問題の解決のために、我々は管球内部の電子銃に新材料であるカーボンナノチューブを用いた電界放射型の管球の設計・試作を進めている。開発の現状と得られた結果について報告する。
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豊田 英里, 浦川 聖太郎, 伊藤 洋一, 向井 正, 松山 浩子, 佐藤 文衛
セッションID: P221
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
会議録・要旨集
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これまでに見つかっている系外惑星約120個のうち、中心星が連星系であるものはたった20個ほどしかない。その一因として、連星系内では、惑星が力学的に安定な状態で存在することができないと考えられていたため、比較的観測数が少なかったのではないかということが挙げられる。しかし、近年の理論研究から、軌道長半径の大きい連星系では、惑星が安定な状態で存在できることがわかった。そこで、2003年度から岡山天体物理観測所の高分散エシェル分光器HIDESを用いてドップラーシフト法による連星系の系外惑星探査を開始した。本講演では、これまで1年半の間に行なってきた連星系約13組の観測の結果を報告する。
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萩原 正敏
セッションID: P222
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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ライトカーブからその小惑星の形状を推測するKaasalainenet et al. (2001) の方法が有効であれば、非常に多くの小惑星の形状が明らかになる。その推測の方法とは、小惑星を各面が適当な向きを持つ三角形の凸多面体であると仮定し、まず、ライトカーブから各面の面積を決定する。そして、各面積が分れば凸多面体の各頂点も決められる。このようにして小惑星の形状を得る。本研究では、小惑星の模型を使ってライトカーブを観測し、その形状を上記の方法で推定する。そして、その推定した形状と模型の形状を比較し、この方法の有効性を検討する。
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浅田 章大, 浦川 聖太郎, 岡田 靖彦, 中村 吉宏, 野村 英子, 向井 正
セッションID: P223
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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非球形の不規則集合塵(BPCA;Ballistic Particle-Cluster Aggregate, BCCA;Ballistic Cluster-Cluster Aggregate)に対し、その表面積、断面積をモンテ・カルロシミュレーションを用いて計算した。その結果、同質量の球より表面積、断面積ともに大きくなることがわかった。これより、不規則集合塵は球形塵よりガス抵抗を受けやすいことがわかる。また、表面積と断面積の比は塵のサイズ、形状によらず球とほぼ同様の4となることが確認された。これより、非球形塵の温度を求める際の輻射平衡でも、表面積/断面積比は球の場合とほぼ同様に扱えることがわかった。
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野村 英子, 中川 義次
セッションID: P224
発行日: 2004年
公開日: 2004/12/21
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本研究では、原始惑星系円盤内ダスト粒子の成長・沈殿過程が円盤の不安定性に及ぼす影響を調べた。その結果、円盤の熱対流不安定性は中心星からの照射により、3x10
4年後には安定化した。これは、円盤内ダスト粒子の成長・沈殿に伴いダスト吸収係数が減少した為である。一方磁気回転不安定性は、全ダスト表面積の減少、即ち電離度の増加により助長される。実際ダスト粒子の成長・沈殿に伴い、円盤表面の不安定領域は拡大したが、赤道面付近では沈殿の効果によりダスト数密度が増加した為、10
5年後も円盤は安定に保たれ続けた。
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