日本原子力学会 年会・大会予稿集
2011年秋の大会
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金属燃料,シナリオ研究
  • (2) U-Pu-Zr燃料スラグの製造
    中村 勤也, 尾形 孝成, 中島 邦久, 加藤 徹也, 岩井 孝, 荒井 康夫, 小山 正史, 板垣 亘, 曽我 知則
    セッションID: F18
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    これまでに確立した金属燃料スラグの製造技術を適用して、長さ200_mm_、直径約5mmのU-20Pu-10Zr(wt.%)燃料スラグを射出鋳造法により製造した。寸法、密度および組成のいずれの検査項目も仕様を満足し、「常陽」照射試験に供する燃料スラグの製造に成功した。
  • (3)金属燃料要素の組立
    中村 勤也, 菊地 啓修, 尾形 孝成, 岩井 孝, 荒井 康夫, 魚住 浩一, 土方 孝敏, 小山 正史, 板垣 亘, 曽我 知則
    セッションID: F19
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    U-Pu-Zr合金からなる燃料スラグ、熱遮へい体、要素反射体及び熱ボンド材(Na)をPNC-FMS鋼製被覆管に充填し、上部端栓をTIG溶接した後にナトリウムボンディングを実施した。組み立てた燃料要素の品質を検査した結果、「常陽」照射試験用金属燃料要素の仕様をすべて満足した。
  • 孔 溢琳, 若林 利男
    セッションID: F20
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    中国は世界第一位の米国に次いで第2位の消費国になっており、世界エネルギー消費量の19.5%を占めている。そして、化石燃料の依存度が特に高く、化石燃料の枯渇への懸念と相まって、化石燃料の大量消費がもたらす地球温暖化問題も深刻になりつつある。したがって、中国政府が大規模な原子力発電の計画を立てた。このような大規模の原子力発電を維持するには大量のウラン資源を確保しなければならない。ウラン資源も無限ではない。したがって、ウラン資源の枯渇に備えるには燃料サイクルを通じてウラン資源の利用効率を向上させることが迫られている。燃料の3分の1をMOX燃料で賄うプルサーマルと高速増殖炉が燃料サイクルの一翼を担っている。本研究ではウラン使用量を減らすために軽水炉、プルサーマル、高速増殖炉を組み合わせて最適な持続可能なシナリオを検討し提案することを目的とする。
計算科学
水素化物
  • (1)ハフニウム水素化物ペレット量産化技術開発
    平井 睦, 桜井 博司, 八登 唯夫, 小無 健司
    セッションID: F31
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    ハフニウム棒を用いて水素吸収試験を実施し、量産化プロセスの開発を行った。1バッチ44個のハフニウム水素化物を作製したところ、H/Hf比のバッチ内変動を抑えたハフニウム水素化物の量産化プロセスをほぼ確立した。 また、製造コストの削減と吸収材性能の向上を目指して、高さの異なる直径約20mmの太径ハフニウム水素化物ペレットを作製し、健全な太径ハフニウム水素化物を得た。しかしながら、高さ20_mm_の試料のH/Hf比は、ほぼ同一条件で水素を吸収させた高さ2.5mm~8mmの試料に比べて低く、比表面積が大きいほどH/Hf比が高くなる傾向を示した。
  • (2)ナトリウムボンド型水素化ハフニウム制御棒の開発(2)
    長谷川 克史, 藤原 竜馬, 小見田 秀雄, 日塔 光一, 小無 健司
    セッションID: F32
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    ナトリウムボンド型水素化物制御棒の開発において、これまで短尺試験体でナトリウムの充填性を確認している。今回は、実機を想定した製作性を確認するため、ペレットと被覆管のギャップに充填されたナトリウム中に微小なボイドが残存することを想定し、解析によりこのボイドの許容条件を検討した。次いで、ナトリウム充填手法及び充填状態検査手法を検討し、模擬吸収材を用いた長尺試験体によるナトリウム充填試験と充填状態検査を行った。その結果、ナトリウム充填手法及び充填状態検査手法が満足するものであることを確認した。
  • (3) ハフニウム含有ジルコニウム水素化物の作製と高温安定性評価
    木村 裕明, 黒崎 健, 牟田 浩明, 大石 佑治, 山中 伸介, 小無 健司
    セッションID: F33
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    種々の組成のハフニウム含有ジルコニウム水素化物を作製し、不純物ハフニウムがジルコニウム水素化物の高温安定性に与える影響を評価した。
  • (4) ジルコニウム水素化物の各種物性に及ぼす不純物ハフニウムの影響
    黒崎 健, 木村 裕明, 牟田 浩明, 大石 佑治, 山中 伸介, 小無 健司
    セッションID: F34
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    種々の組成のハフニウム含有ジルコニウム水素化物を作製し、不純物ハフニウムがジルコニウム水素化物の各種物性に与える影響を評価した。
  • (5) ピン内構成材料の両立性試験
    鈴木 晶大, 八木 重郎, 小無 健司
    セッションID: F35
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    本シリーズ発表では、高速炉における高寿命かつ高熱伝導性の制御棒として、液体ナトリウムを被覆管内空隙に充填した水素化ハフニウムの提案を行っている。本研究ではこのうち、水素化ハフニウムペレット、水素化物の分解を防ぐために被覆管内部に設置するカロライズコーティング、及び液体ナトリウムといったピン内構成材料の高温共存性について、加速試験及び長時間試験を実施して良好な結果を得た。
  • -(6)ハフニウム水素化物ペレットの水素放出及び燃焼試験-
    山田 由美, 大久保 良幸, 小無 健司
    セッションID: F36
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    ハフニウム水素化物ペレットの製造時の安全性検討の一環として実施した、ハフニウム水素化物ペレットからの水素放出実験と、ペレット燃焼予備試験の結果について紹介する。ハフニウム水素化物ペレットの温度の違いによる水素放出挙動の違いを定量的に測定し、また、加熱によるペレットからの放出水素の着火を確認したことを報告する。
  • (7)BOR-60照射試験
    伊藤 邦博, 木戸 俊哉, 高阪 裕二, 清野 俊, 小無 健司
    セッションID: F37
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    将来の高速炉制御棒の候補材であるハフニウム水素化物ペレットを被覆管に挿入した照射用キャプセルを12本製作し、ロシア原子炉科学研究所(RIAR)にある高速実験炉BOR-60に輸送・装荷し、目標とした被覆管温度500℃と600℃をほぼ達成した条件での1年間の照射試験を実施し、照射を終了した。
MOX燃料特性
MOX燃料製造技術
  • (1)小規模MOX試験設備を用いた転動造粒による粉末流動性改良試験(その2)
    西村 和明, 加藤 良幸, 木村 雄一, 吉元 勝起, 小松崎 舞, 川崎 諭
    セッションID: F41
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    簡素化ペレット法については、MOX粉末の流動性を向上させる手法として転動造粒技術がMOX燃料製造工程に採用できることを示す必要がある。このために、プルトニウムなどを用いた600gMOX/Batch規模の原料粉末調整試験を実施して、得られる原料粉末の品質や収率などを踏まえて簡素化ペレット法の工学規模での成立性を評価している。平成21年度までの試験結果により、転動造粒で添加する水分率は13wt%付近が適切であることがわかっている。今回、水分率13wt%付近をより詳細に調査するとともに、撹拌羽根回転数をパラメータとした試験を実施し、粉末の特性や収率などのデータを取得し評価した結果を報告する。
  • (2)低水分添加率での転動造粒法による粉末流動性改良試験
    加藤 良幸, 西村 和明, 木村 雄一, 吉元 勝起, 小松崎 舞, 川崎 諭
    セッションID: F42
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    これまでの転動造粒法によるMOX試験の結果から、適正な水分添加率は13wt%付近であり、より詳細な調製条件の調査も行っている。しかし、これまでは低含水率領域での試験を実施していないため、液架橋による顆粒生成メカニズムを解明するには至っていない。そこで、今回は、大きな流動性改良効果を期待できない低水分添加率(11wt%以下)におけるMOX粉末の造粒試験を実施し、顆粒生成メカニズムを解明するために必要な粉末の特性などを取得して評価した。
  • 村上 龍敏, 鈴木 紀一, 柴沼 公和, 青野 茂典
    セッションID: F43
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    JAEAにおける高速炉用MOX燃料製造において、乾式回収粉末(リサイクル粉末)は、従来、原料粉末に添加して再利用していたが、今回、造粒粉末に添加するフローでペレット製造試験を行い、焼結密度等のペレット品質への影響を評価した。
  • 鈴木  紀一, 村上 龍敏, 青野 茂典, 畑中 延浩, 高野 龍雄
    セッションID: F44
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    量産規模設備を用いて得られたO/M=1.98~2.0のMOX焼結ペレットをバッチ式焼結炉で熱処理し、O/M変化を測定した。焼結炉へのペレット装荷量は約10kgMOXとした。O/Mは熱処理温度が高く、熱処理時間が長いほど下がる傾向が見られたが、焼結炉へのペレット装荷量を約0.3kgMOXとした小規模試験に比べ、その低下量は小さかった。
燃料・FP特性評価
熱伝導
炉材料
先進材料・陽電子消滅法
ODS鋼
ステンレス鋼
  • 帆加利 翔太, 鈴木 明好, 渡辺 豊
    セッションID: E26
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    機械材料、構造物等の健全性を評価するため、感度良く塑性予ひずみを検出・定量化する手法が求められている。本研究では、定電位エッチングによるオーステナイト系ステンレス鋼の塑性予ひずみ検出メカニズムが母材と変形双晶の結晶方位差を利用し、優先的に変形双晶をエッチング痕として現出させるものであることを解明し、低サイクル疲労損傷を付与した試験片に於いて本手法を適用し、塑性ひずみエネルギーによる整理からその適用性を示した。
  • 大嶋 朋裕, 福元 謙一, 宇埜 正美, 佐々木 孔英, 松山 源基
    セッションID: E27
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    高速増殖炉の高燃焼度環境下において燃料から発生する核分裂生成物と燃料被覆管の高温環境下での反応過程は腐食挙動を評価する上でその反応過程を理解しモデリング化することは重要である。本研究では各種核分裂生成物(セシウム、ヨウ素など)と被覆管材料のSUS316鋼を高温熱時効試験を各種パラメータの環境で行い、FCCIパラメータの取得によるメカニズムについて明らかにする。  燃料被覆管材と模擬FP種(セシウム、ヨウ素)を不活性ガス環境下で接合し熱時効試験を様々な環境(温度、圧力、酸素ポテンシャル)で実施した。低温(400℃)においては大きな腐食は見られなかったが600℃で粒界経路でのセシウム反応腐食が観察された。ヨウ素において腐食による質量減少が生じ、腐食量に温度依存性が見られその活性化エネルギーが求められた。詳細は当日発表する。
  • 高屋 茂, 永江 勇二, 小川 竜一郎
    セッションID: E28
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/10/19
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    高速増殖炉サイクル実用化研究開発において開発が進められている実証炉では、原子炉容器や炉内構造物に、高速炉構造用SUS316(316FR)の適用が検討されている。これらの機器は、中性子照射環境にさらされるため、機械特性への中性子照射効果を評価する必要がある。そこで、316FRの中性子照射後引張試験及びクリープ試験の結果を整理した。
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