日本応用きのこ学会誌
Online ISSN : 2433-0957
Print ISSN : 1345-3424
6 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • Geon Sik Seo, Yutaka Kitamoto
    原稿種別: 本文
    1998 年6 巻2 号 p. 43-54
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
  • 水野 卓, 井出 範男, Sunee Sirivichayakul, Praphan Phanuphak, Kiat Ruxrunghh, ...
    原稿種別: 本文
    1998 年6 巻2 号 p. 55-64
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
    タイ国のHIV-患者10名に対して,"微粉末霊芝"(日本産)の投与臨床試験を6ヶ月間実施した.その結果,本試験の現段階では,HIV-患者に対する霊芝の明確な有効性や効果は認められなかった.しかし,この治験に協力された10名の患者は全員存命であり,霊芝による顕著な有効性は認められなかった反面,現在(1996年12月),患者の病状に進展は認められていない.それ故に,今後は,霊芝から単離したテルペノイド類や免疫活性を示すβ-グルカンなどの多糖類などの活性成分についての臨床試験が望まれる.霊芝の熱水抽出エキスには,in vitoroでの免疫調節効果が認められ,軽度の免疫不全患者に対して免疫機能修復を示した.この効果は,T細胞表現型の変化またはT細胞機能の賦活によって達成されたものと思われた.ガンやHIVに感染した患者のような免疫寛容の起きた個人に対しては霊芝から分離された有効成分について試験すべきことを示すものと思われた.
  • 大賀 祥治, 加藤 幸浩, 中谷 誠
    原稿種別: 本文
    1998 年6 巻2 号 p. 65-69
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
    シイタケ菌床の水分環境を水ポテンシャルで評価した.菌床の水ポテンシャルは子実体の誘起,成長に大きく影響を及ぼし,水ポテンシャルの上昇させると子実体の一次発生が促進され,菌床一代での子実体総発生量が増加した.シイタケ菌糸成長は,菌床が水を吸引する状態である-0.5MPa(5気圧)の菌床水ポテンシャルで良好な生育を示した.子実体発生には十分な水分の供給が必要で,菌糸成長より多くの水分が不可欠であることを明らかにした.
  • 岡村 徳光, 寒川 恵美, 梶田 知子, 野田 裕子, Shoko Fukuda, 堀江 登, 大杉 匡弘
    原稿種別: 本文
    1998 年6 巻2 号 p. 71-75
    発行日: 1998/07/31
    公開日: 2018/04/12
    ジャーナル オープンアクセス
    線溶酵素生産菌,スエヒロタケの2,3の栄養要求性と生育特性および子実体生産について検討を加えた.本菌は,炭素源として2糖および多糖より単糖を炭素源として良好に生育した.無機窒素源より有機窒素源が好適でペプトンを用いた培地で良好に生育した.チアミンは本菌の必須生長因子であり,リボフラビンの同時添加により生長が改善された.本菌の菌糸生長および子実体形成の最適温度は,それぞれ30〜35℃および15℃であった.菌糸体生長に対する最適pH範囲は,7〜11であった.ブナおよび米ぬかを用いた鋸屑培養基で子実体生産を試みたところ,子実体発生操作14日後の収量として鋸屑培地湿重量の10.6%に相当する子実体が新鮮重として収穫できた.
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