シュレッダーで2ミリ角に細断した段ボールを,5種のキノコ,クモギタケ,ヒラタケ,エノキタケ,ブナシメジ,エリンギの栽培に,100パーセントおが粉に変わる素材として用いることを試みた.菌糸の増殖,子実体形成までの日数,子実体収量について,おが粉,段ボールを培養素材とした場合を比較検討した.その結果,クモギタケとヒラタケの菌糸増殖,子実体形成までの栽培日数,子実体収量は,段ボールの培養基材により,良い傾向が見られた.また,他の3種のキノコも,2種の培養基材により,培養日数に差が生じる傾向は見られなかった.しかし,段ボールの培地によって子実体収量が増加する傾向を示した.
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