欧州フィンランドで興ったMaaS(Mobility as a Service)においては、自家用車の所有からの脱却を目指し、公共交通とカーシェアやタクシーなどを連携させ、スマートフォンの中で街中のすべての交通が入っているような新しい概念として、MaaSが導入された。現在においては、さらに交通のデジタル化、新産業創造、高齢化問題など、社会課題解決に向けたソリューションとしても注目されている。本稿においては、MaaSの基本的な概念および、その事例や定義について紹介し、日本国内の観光産業として、どのようなMaaSによる効果が期待され、活用可能性があるのかについて述べる。