本研究は、街路にプレイス機能を位置付けたLink and Place理論に関する基礎的研究である。国際的な街路空間再配分実務への理論の適用実態と理論の発展状況に関する文献およびヒアリング調査、ケーススタディを行った。プレイス機能への需要を解釈する上で、潜在需要と顕在需要を区別しながら、これらの分析を行い、日本の街路交通マネジメント実務への適用に向け、理論の改良方針を示した。具体的には、潜在需要の推定時に交通結節点の重みづけを行うこと、住宅地域において、滞在確率を顕在需要の指標とすることを提案した。