IATSS Review(国際交通安全学会誌)
Online ISSN : 2433-4537
Print ISSN : 0386-1104
45 巻, 3 号
速度マネジメントと道路交通
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
論壇
特集:速度マネジメントと道路交通
特集にあたって
紹介
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報告
  • 矢野 伸裕, 横関 俊也, 森 健二
    2021 年 45 巻 3 号 p. 190-197
    発行日: 2021/02/28
    公開日: 2021/03/03
    ジャーナル フリー

    2017年11月より、高速道路の一部区間において最高速度が試行的に100km/hを超えて引き上げられた。本稿では、この引き上げによる交通状況への影響を検討した研究事例を報告する。そこでは、110km/h規制や120km/h規制への引き上げによる影響が、走行速度の変化、車線変更回数の変化、衝突余裕度(Margin-To-Collision)を指標とした追い越し時の追突リスクの変化、の3つの観点から検討された。2019年3月までのデータでは、総じて最高速度引き上げによる大きな影響はなかったが、一部には興味深い変化も確認された。今後、影響を長期的なスパンで観察する必要がある。

報告
  • 森泉 慎吾, 臼井 伸之介
    2021 年 45 巻 3 号 p. 198-205
    発行日: 2021/02/28
    公開日: 2021/03/03
    ジャーナル フリー

    本研究では、ドライバーの速度選択に影響する時間節約バイアス(高速領域にて加速による節約時間を過大に評価する認知バイアス)の抑制を目的とした教育の効果について検討した。具体的には、免許を所有する大学生27名に対し、速度の表示が「秒/km」もしくは「km/h」の場合の加速による節約時間を、時間節約バイアス測定の前に計算させるトレーニングを行った。その結果、前者では時間節約バイアスが生じたのに対し、後者では生じなかった。また、時間節約バイアスの程度は、ドライビングシミュレーター上の運転行動と関連しなかった。

報告
紹介
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投稿
論文(査読)
  • 宮下 國生
    2021 年 45 巻 3 号 p. 232-241
    発行日: 2021/02/28
    公開日: 2021/03/03
    ジャーナル フリー

    世界のロジスティクス先進国・地域のいずれが最も強い競争力を持っているのか。これについて、グローバル規模のアンケート結果に基づく世界銀行の調査報告書をはじめ、世界の主要国・地域のロジスティクス競争力を比較計測した拙稿もまた、EUの圧倒的な競争優位の存在を実証している。そこで本稿では、EUを輸出拠点として展開される主要国の海空運の代替行動を、期待運賃に基づく延期型ビジネスモデルとその形成の引き金となる直接投資行動の2軸より考察して、EUのロジスティクス競争力の源泉が、合理的に他と区別される自己調整力を持った優れたビジネスモデル構築力の機能にあることを実証している。

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