環境化学
Online ISSN : 1882-5818
Print ISSN : 0917-2408
ISSN-L : 0917-2408
4 巻, 2 号
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
  • 高橋 保雄, 森田 昌敏
    1994 年 4 巻 2 号 p. 285-315
    発行日: 1994/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    トリハロメタン以外の消毒 (塩素処理) 副生成物のガイドライン値が今回WHOの飲料水の改訂で, 1993年12月に設定される予定である。これら副生成物の多くは工業生産もされている。
    本報告はWHOが検討した副生成物の物理化学性状, 生産量と用途, 分析法, 環境動態をまとめたものである。
  • 渡辺 信久
    1994 年 4 巻 2 号 p. 317-324
    発行日: 1994/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    バッチ式水素化物発生―加熱石英管原子吸光法によるμg/L以下の環境水中のヒ素, セレン, アンチモンの測定方法について述べた。水素化反応の際の最適な塩酸濃度と水素化ホウ素ナトリウム注入量を調べた。ヒ素, セレンについては, 試料を40mLの3M塩酸溶液に調製後, 0.5mLの4%水素化ホウ素ナトリウムを注入する。
    アンチモンについては, 1.5M塩酸溶液に調製後, 0.5mLの4%水素化ホウ素ナトリウムを注入する。アンチモンの予備還元には, ヨウ化カリウムとチオ尿素の双方とも効果が見られた。セレン (W) の予備還元は, 6M塩酸に調製した試料を90℃で20~30分間加熱するのがよい。この方法を環境試料に適用したところ, 河川水中のヒ素は, μg/L以下, 海水中のヒ素は数μg/Lであった。セレンは検出されなかった。アンチモンは, 0.2~4μg/Lの範囲で検出され, 1つの試料で, 要監視項目指針値である2μg/Lを越えた。
  • 尹 順子, 寺口 智美, 朱 暁明, 岩島 清
    1994 年 4 巻 2 号 p. 325-333
    発行日: 1994/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    多摩川河川水について, 流域環境からの有機化学物質の影響を調べるためにGC/MSによる検索を行った結果, 脂肪族炭化水素類, 多環芳香族炭化水素類, 可塑剤, 脂肪酸類, 農薬等81種の化合物が同定された。その中から有機リン酸トリエステル類 (TCEP, TBXP, TBP, TPP) , 農薬 (CAT, IBP, ダイアジノン, アトラジン, MBPMC, クロルピリホス, プロマシル) , 香料 (ガラクソリド) について, 5地点で固相抽出法による定量をおこなった。その結果, 有機リン酸トリエステル類ではTCEPの濃度が高く (7.3~370ng/l) , TPPで低かった (1.0~6.0ng/l) 。農薬ではCATが高く (不検出~110ng/l) , ブロマシルは全地点で不検出であった。ガラクソリドは全地点で検出され, その濃度範囲は0.7~100ng/lであった。下流に向かっての濃度変化はガラクソリドが生活雑排水の指標化合物となる可能性を示唆した。
  • 小田 淳子
    1994 年 4 巻 2 号 p. 335-343
    発行日: 1994/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    I visited Chile to inspect the environmental situation and several institutes from 13th to 30th November 1993 by support from the Okayama Prefectural Overseas Studying System. I introduce the environmental problems, government policies and the actural circumstances of environmental studies in several institutes in Chile.
feedback
Top