日本金屬學會誌
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8 巻, 3 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
  • 高橋 清
    1944 年 8 巻 3 号 p. 93
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
  • 石川 正, 田中 浩, 沼田 菊藏
    1944 年 8 巻 3 号 p. 94-97
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
    本實驗の目的はCdを1・0~1・2%含むCu-Cd合金線に對する繰返低温燒鈍効果を研究するにある.從來本合金線は高導電率(80%以上)で且つ強度高き材料として知られてゐるが從來本邦に於ける製品が抗張力60kg/mm2程度なるに對し英國品が70~80kg/mn2を示す點が不可解とされてゐた.著者等は數年來この解決に腐心してゐたが冷間加工中に150~200°の低温燒鈍を適當に繰返すことにより充分目的を達することを發見した.本法は特に1mm以下の細線に有効で抗張力100kg/mm2.以上を得ることも容易である.また對疲勞性も向上する.本報告ではCd1・0及び1・2%含有材料につき基礎的及び工業的結果を述べる.
  • 池島 俊雄
    1944 年 8 巻 3 号 p. 97-106
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
    本報告の第一部に於てはNi, Cr, Cu, Mn, Al, Si, W, Mo, Zr, V及びTiを含む低合金鋼の低温脆性を材質上系統的に調べた.その結果Ni, Cr, Cu, Zr及びMoが低温脆性を防止するに有効なる元素であることが明らかにされた.併し乍ら,液體酸素の温度では〓鐵を含む低合金鋼では充分でない.第二部に於てはオーステナイト系のCr-Mn鋼に關する低温脆性の研究結果を,第三部に於てはオ-ステナイト鋼に於ける再加熱の際の炭化物柝出と低温脆性との關係を述べた.
  • 本間 正雄
    1944 年 8 巻 3 号 p. 106-121
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
    異常組織の研究の第1報(1)に於て異常鋼の成因に報告しその成因を鋼が金屬的に純粹である異常組織を生ずる.そして一般に結晶粒度の小さい程異常組織の程度の強いことを明らかにした.本報に於ては純鐵炭素合金の異常組織に合金元素が如何に影響するかに就いて明らかにした.純鐵炭素合金の異常組織を正常組織化す擧動に從つて合金元素を次の4群に分類した.
    第1群元素Si, Be, As, Al, Zr
    第2群元素Ti, Cr, V
    第3群元素Ni, Mn, Co, Mo
    第4群元素W, Cu, S
    第1群元素に屬する元素は鐵炭素合金に極めて少量合金されることによつて異常組織を正常組織化するもので例へば粒度5でSi 0.05~0.1%, Be 0.1%; As 0.1%, Al 0.2%, Zr 0.2%である.第2群に屬する元素は第1群元素より多く合金されねば正常組織化せぬもので例へば粒度5でTi 0.3%, Cr 0.4%, V 0.4%の合金量で正常組織化する.第3群に屬する元素は更に多く合金されねば正常組織にならぬもので例へば粒度2でNi 0.5%, Mn 0.8%, Go 0.9%, Mo 1.1%の合金量で正常組織になる.第4群に屬する元素はその合金量に拘らず正常組織化せぬ元素でCu, Wは5.0%の合金量でも異常組織である.各元素に就いてその徐冷組織に對する合金量と結晶粒度の關係に就いて詳述した.
  • 小柴 定雄
    1944 年 8 巻 3 号 p. 121-129
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
    3種の高速度鋼に就いてその燒入硬化に及ぼす各種冷却液の20~100°に於ける温度の影響を求めた.それによると水及び食鹽水の如き水溶液は液の温度を上昇する程冷却速度を減少し,殊に60°以上は稍〓急激に減少する.油類は逆にその温度を上昇する程冷却速度を増し約60°附近で最大である.又各種冷却液の冷却速度を測定しその冷却能力の比較を行つた.次に水,油及び空中冷却の際の燒入温度の影響,冷却液の攪拌及び種油と水との混合溶液の影響等に就いて實驗を行つた.尚更に實地切削試驗により切削耐久力に及ぼす各種冷却液の影響を研究してみた.その結果本實験に用ひたこの種の燒入液の冷却速度では高速度鋼の自硬性の爲殆ど硬度及び耐久力に大差なく空冷の場合は稍〓耐久力を減少することを確認した.
  • 津田 覺
    1944 年 8 巻 3 号 p. 129-138
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
    SDH材に於てX線干渉環の分裂を示すが如き個所而も暇を附し疲勞試驗中最大應力を受けるが如き個所に於ける結晶粒子の疲勞に依る變化をX線(對陰極Co)を使用し,高角度背面反射法及び著者の考案に成る小角度振動カメラ法に依り分析せる結果次の如き結論を得た.
    (1) 結晶粒毎にその變化を異にする或る粒子は繰返回數の比較的初期に於て結晶格子の膨脹又は收縮を示すがその中には殆ど變化を示さないものも存する. (2) (1)に於て比較的初期に變化を示せる粒子もその後破壊直前迄は餘り變化なく所謂定常状態を示す. (3)破壤前に於ては一般に粒子の結晶格子は收縮を示す.猶その度合は粒子を異にするにつれて異なる. (4)粒子のとる方位に依り疲勞に依る變化を異にし同一方位を有する粒子は概ね同一の變化を受く. (5)小角度振動カメラ法を考案し各粒子毎の變化を定量的に明らかにし得る利點に就いて述べた.
  • 石丸 三郎, 田中 親房
    1944 年 8 巻 3 号 p. 139-142
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
    輕合金(ヂュラルミン)型諸成分の定量に關し,工業分析の立場こ於ては不満足なるものの一つとしマグネシウムを擧げねぱならぬ.即ち,最も廣く行はれてゐるピロ燐酸鹽法は,迅速度に缺くるところあるのみならず,操作に熟練を要する.若しも,共存諸成分の影響除外並にマグネシウムの沈澱化及びその形に一段の好適さを得るならば,實驗操作をしてより簡明に,方法をして一層迅速化し得るは當然である.著者等はこの見地に立ち,銅の影響菱芟除にシァン化物錯鹽の生成を,マンガン,鐵及びアルミニウム(残留部分)の除去に過硫酸鹽・アムモニア法を採擇し,これ等をオキシン法と組合はすことにより,比較的容易なる操作のもとに一段と迅速に結果の得らるべき方法を考察した.
  • 大和久 重雄
    1944 年 8 巻 3 号 p. A37-A45
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
  • 柳原 正
    1944 年 8 巻 3 号 p. A45-A53
    発行日: 1944/03/20
    公開日: 2008/11/13
    ジャーナル フリー
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