教育研究用として開発したデータ処理プログラム・パッケージ(APPER)の機能をマイコンに移植した場合の機器構成上の制約とその解決策について検討した.本研究では,(1)最小機器構成のマイコン(主記憶容量16kバイト,カセット・テープ・レコーダ,家庭用テレビ)と(2)磁気ディスクを有した中規模程度の構成(主記憶容量64kバイト,ミニ・フロッピ・ディスク320kバイト,専用CRT)の2事例をとりあげ,データ管理を中心とした実用的なシステム・プログラムを開発した.このシステムを教育現場で利用した結果,1クラス単位のデータ処理に対しては最小規模の機器構成のシステムでも十分対処できるが,学校単位の利用に対しては,直接アクセスの可能な大容量のファイルと専用のデータ管理プログラムの開発が必要であることが明らかになった.
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