計量国語学
Online ISSN : 2433-0302
Print ISSN : 0453-4611
30 巻, 8 号
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論文B
  • 再び「漢字の将来」を問い直す
    菅野 倫匡
    原稿種別: 論文B
    2017 年 30 巻 8 号 p. 481-498
    発行日: 2017/03/20
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル オープンアクセス
     22世紀の末葉に日本語の文章から漢字が無くなるという予測がある.この予測は文章に占める漢字の割合の通時的な調査に基づき,20世紀の中葉に示されたものであるが,それから約半世紀を経た今,文章に占める漢字の割合が減り続けているかは疑問である.本稿ではこれまでの調査を概観すると共に実際に調査を実施して文章に占める漢字の割合を明らかにし,そこに見られる傾向について分析を試みた.その結果,20世紀の末葉以降について漢字の割合が大きく変動しているとは言えず,漢字が無くなるという予測の前提となっている漢字の割合が減り続けるという傾向は裏づけられなかった.また,漢字の割合が安定しつつある可能性が改めて示された.
研究ノート
解説
  • 古橋 翔, 早川 美徳
    原稿種別: 解説
    2017 年 30 巻 8 号 p. 506-521
    発行日: 2017/03/20
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル オープンアクセス
     多機能なグラフ作成ソフトGnuplot と,イメージ編集ソフトAdobe Illustratorを組み合わせると,データの可視化において大変力を発揮する.本稿では,グラフの作成を通して,これらの基本的な使い方と連携方法を紹介する.具体的には,まず,用意した頻度データをもとに,Gnuplotによってグラフの作成とフィッティングを行い,作成したグラフを画像ファイルに保存する.次に,Illustratorを用いて,グラフの拡大,ラベルや線種等の変更を行い,さらに,ウェブアプリケーションであるTeXclipで作成した数式画像を加えて,グラフをさらに見やすく加工する.
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