産業医学レビュー

リフラクトリーセラミックファイバーの生体影響について

松﨑秀紀, 李順姫, 武井直子, 吉留敬, 西村泰光, 大槻剛巳

2016 年 29 巻 1 号 p. 1-15
発行日: 2016/05/01
公開日: 2024/04/01

DOIhttps://doi.org/10.34354/ohpfrev.29.1_1

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リフラクトリーセラミックファイバー（RCF）は、国際がん研究機関（IARC）でも発がん性が疑われる2Bに分類されており、厚生労働省では平成27年11月1日より健康障害防止措置を義務付けた。アスベスト繊維や他の人造鉱物繊維との比較の中で、RCFの毒性、動物実験、疫学調査を総括し、健康障害についての留意点を抽出する。

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交替制勤務者の健康管理

久保達彦

2016 年 29 巻 1 号 p. 17-39
発行日: 2016/05/01
公開日: 2024/04/01

DOIhttps://doi.org/10.34354/ohpfrev.29.1_17

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厚生労働省が2012年に実施した労働安全衛生特別調査によれば、本邦では労働者の21.8％（推計1200万人）が深夜業に従事している。深夜交替制勤務が労働者に与える健康影響は多彩で、睡眠障害、肥満、各種生活習慣病、循環器疾患に加え近年では悪性腫瘍リスクも報告されるようになった。この不可避かつ極めて多くの労働者が曝露を受けている古典的労働衛生リスクに関するエビデンスと、その管理のあり方について報告する。

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近年のドイツにおける労働安全衛生対策の展開並びに2008年のドイツの労災保険組合の近代化に関する法律、ドイツ法定災害保険による2012年の「産業医及び労働安全衛生専門職に関する規則」の制定・施行等を踏まえたドイツの産業医制度の変更について

唐沢正義

2016 年 29 巻 1 号 p. 41-73
発行日: 2016/05/01
公開日: 2024/04/01

DOIhttps://doi.org/10.34354/ohpfrev.29.1_41

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近年におけるドイツの労働災害発生状況、労働安全衛生を所管する行政機関及びドイツ法定災害保険・同業者労災保険組合の組織体制と活動状況を概観するとともに、2013年の労働保護法の改正を含む近年における労働安全衛生法令の制定及び改正並びに2008年のドイツの労災保険組合の近代化に関する法律、ドイツ法定災害保険による2012年の「災害予防の原則に関する規則１」及び「産業医及び労働安全衛生専門職に関する規則２」の制定・施行等を踏まえたドイツの産業医制度の変更等についてレビューした。

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