産業医学レビュー

医師の働き方と勤務環境改善の方策

中嶋義文, 木戸道子, 吉川徹, 相澤好治, 松本吉郎

2018 年 31 巻 2 号 p. 111-128
発行日: 2018/09/01
公開日: 2024/04/01

DOIhttps://doi.org/10.34354/ohpfrev.31.2_111

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医師は医療を掌る高度専門職であり、高い職業倫理と応召義務から過重労働に陥りやすい職種である。本稿では医師の働き方や健康支援に関する調査・取り組みに基づき、医師の働き方と健康支援、勤務環境改善の現状と課題について概説した。医師の働き方改革には、医師の健康と地域医療の両立という困難がある。これは医療界のみの問題ではなく、医療提供体制全体に関わっており、すべての国民の理解と協力が重要である。

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職域のメンタルヘルス不調における最近の知見

岩﨑進一, 出口裕彦, 井上幸紀

2018 年 31 巻 2 号 p. 129-151
発行日: 2018/09/01
公開日: 2024/04/01

DOIhttps://doi.org/10.34354/ohpfrev.31.2_129

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職域におけるメンタルヘルス不調は未だ増加しており、安全配慮義務の観点などから復職を含めて適切な対応が求められるが、その対応は難しい。職場においては様々な職業性ストレス要因及びその理論を理解して適切に職場環境調整を行い、労働者には適切なラインケアを行い、必要に応じて事業場内外の専門家とも連携することが必要になる。その時には疾病性ではなく事例性を中心に適切に対応、相互連携することが求められる。

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職域における眼科健診の重要性

中野匡

2018 年 31 巻 2 号 p. 153-163
発行日: 2018/09/01
公開日: 2024/04/01

DOIhttps://doi.org/10.34354/ohpfrev.31.2_153

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職域における眼科健診の位置付けは、主に生活習慣病発見の補助検査が目的で、現状では眼科疾患の発見に重きが置かれていない印象を受ける。本稿では、質の高いQOL（Quality of Life）に不可欠な、良好な視機能の維持に焦点を当て、眼科疾患の早期発見の意義を述べるとともに、既存の検査項目の課題について問題提起し、今後理想とすべき眼科健診の在り方も含めて私見を交えて解説する。

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