産業医学レビュー
Online ISSN : 2435-1059
Print ISSN : 1343-6805
29 巻, 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 堤 明純
    2017 年 29 巻 3 号 p. 121-144
    発行日: 2017/01/01
    公開日: 2024/04/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
    フィットノートは、どのような条件が整えば就業できるかに焦点をあてた診断書であり、休業や復職に対する労働者、主治医、職場の認識や行動を変えることで、休業の長期化を防止する効果があるとされ、英国で導入され効果検証が進められている。わが国でも、職場における調整があれば休業が必ずしも必要ない事例や長期休業が予後に悪影響を及ぼすことが少なからず経験されており、とくに産業保健スタッフが不足している小規模事業場でのフィットノートの有用性が期待される。
  • 榎原 毅, 庄司 直人
    2017 年 29 巻 3 号 p. 145-161
    発行日: 2017/01/01
    公開日: 2024/04/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
    近年、身体不活動は、運動習慣・運動強度・運動量といった身体活動性の程度と独立した変数として総死亡、心血管疾患、がん、Ⅱ型糖尿病等のリスクを高めることが明らかとなりつつある。労働場面においても、座位による身体不活動は解決すべき喫緊の課題である。本稿では主に労働場面にける身体不活動に焦点をあて、身体不活動の健康影響について概観する。そして、その作業管理上の解決策として人間工学領域で近年活発に議論されているsit-stand workstationに焦点を当て、最近10年の国際的な人間工学研究動向を紹介する。
  • :これまでに蓄積された過重労働と健康障害等との関連性に関する知見
    茅嶋 康太郎, 吉川 徹, 佐々木 毅, 劉 欣欣, 池田 大樹, 松元 俊, 久保 智英, 山内 貴史, 蘇 リナ, 松尾 知明, 高橋 ...
    2017 年 29 巻 3 号 p. 163-187
    発行日: 2017/01/01
    公開日: 2024/04/01
    解説誌・一般情報誌 フリー
    「過労死」は1980年代後半から注目され始め、これまで多くの労働者が命を亡くしてきた。これまでも国は労災認定基準を定め、被災者の救済を行い、また過重労働による健康障害防止のための対策にも取り組んできたところであるが、平成26年6月27日に「過労死等防止対策推進法」が公布され、国の施策として取り組む対策の概要が定められた。これまで、過重労働による健康障害については様々な研究によりエビデンスが蓄積されているので、現在における負荷要因と健康障害についてのレビューを行う。
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