職域における産業保健活動としてのTHP(Total Health promotion Plan)において、栄養管理は、1つの柱である。労働者の身体的な不調のみならず、メンタルヘルス不調を栄養学的な観点から見直すことは意義がある。本稿では、自験例も参考にしながら、食事摂取パターン・食事内容とメンタルヘルス不調との関係性を概説し、メンタルヘルス不調の表現形としての体重変化について記述した。食事摂取は習慣的に行われているということ
から、本人からの訴えがなく見過ごされることも多く、問題点を意識して聞き出すという姿勢も求められる。