2015年6~9月に神奈川県横須賀市の電力中央研究所大電力試験所でフン害をもたらすサギ類の飛来数を観測した.その結果,繁殖期に相当する6月の飛来が最も多く,7月以降飛来数は減少した.また,1日の中で4~5時の飛来が最も多く,全体の68%が観測された.この結果から,大電力試験所におけるフン害リスクは繁殖期の早朝に最も高くなることが示唆された.
2017年5月上旬から11月下旬まで,東京都港区にある霊園,3公園(F公園,SB公園,SO公園),集合住宅屋外にノシメマダラメイガのフェロモントラップを設置し,雄成虫の捕獲数を調査した.7月に各調査地周辺で,本種の幼虫発生源を調査した.5月から11月まで雄成虫が捕獲されたが,捕獲数は11月には明らかに減少した.捕獲数は集合住宅の屋外が267個体で最も多く,次にSO公園の119個体,霊園の116個体,F公園の38個体と続き,SB公園が25個体で最も少なかった.いずれの調査地においても本種幼虫の発生源の特定にはいたらなかった.
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