作業療法の実践と科学
Online ISSN : 2433-8451
Print ISSN : 2434-5806
1 巻 , 4 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
  • 友利 幸之介
    2019 年 1 巻 4 号 p. 57-67
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    作業療法のエビデンス構築は, 他領域と比べて明らかに遅れている. これは研究者の責任に依るところが大きいと猛省しているが, 臨床研究には臨床家の参画が欠かせない. 臨床家一人ひとりが, 研究を他人事とせず取り組むことが求められている. そこで本稿では, 作業療法研究のロードマップと題して, 1) まず研究論文を日々の臨床で活用することから始め, 2) 良質な事例報告とは何かを定義し, 3) 事例報告で生成された仮説を疫学研究へ発展させるための方法と, 4) 最後にエビデンスを構築するための仮説検証方法について論ずる.
  • ブログ投稿が再開に至った事例
    河野 純輝, 熊谷 博輝, 川上 和敏
    2019 年 1 巻 4 号 p. 68-73
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    今回, 筋萎縮性側索硬化症患者A氏に対して, 公的制度を利用した意思伝達装置の導入, ブログ投稿等の継続を目標に介入した. 介入初期, A氏はブログ投稿を余暇活動としていたが, 人工呼吸器装着後, 全身の倦怠感から, ブログ投稿を断念され, 悲観的な発言が聞かれるようになった. 作業療法では, 多職種との連携を取りながら, 公的制度を利用した意思伝達装置を導入し, ブログ投稿の再開に向けて, 作業環境の調整や価値を置く作業の再共有を行った. その結果, ブログ投稿が2年ぶりに再開され, 悲観的な発言が減少した. 本事例での, 公的制度の利用による意思伝達装置導入において重要であった事, ブログ投稿が再開された要因について報告する.
  • Effects of cognitive tasks on emotional stabilization and the association with personality traits
    三和 成実 , 竹田 里江
    2019 年 1 巻 4 号 p. 74-82
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/29
    ジャーナル オープンアクセス
    認知活動が情動に与える影響について, 性格要因を踏まえ主観的変化や脳活動から検討した. 健常成人60名にモーズレイ性格検査を行い, 外向性, 内向性傾向が強い各8名を抽出した. 実験は映像を用いた情動喚起後に認知課題を行い, 情動の変動を質問紙と近赤外分光法を用いた脳活動で評価した. 結果, 映像後に増加した情動は認知課題後に有意に減少し, 映像後に減少した情動は認知課題後に有意に増加した. 特に内向性群にて変動しやすさを認めた. 脳活動では外向性群にて右外側前頭葉の有意な賦活を認め, 性格による脳活動の違いが示唆された. 以上から認知活動の情動を安定させる効果, 及び性格によって情報処理過程が異なる可能性が示唆された.
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