電子写真学会誌
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36 巻, 4 号
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論文
  • 須方 一明, 伊東 草子, 山中 俊一郎, 菅原 修治
    1997 年 36 巻 4 号 p. 260-267
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/04/06
    ジャーナル フリー
    帯電プロセスをトナーからキャリア(正)およびキャリアからトナー(逆)への可逆的な電荷の移動と考え,速度論的モデルを導入した.一方,第4級アンモニウムタイプCCAをバインダー樹脂に付着させたモデルトナーを用いて二成分現像剤の帯電速度論を研究した.この速度論的モデルから飽和帯電量(qe)の逆数(1/qe)がトナー-キャリア重量比(mt/mc)に比例することが容易に導出され,1/qe軸の切片の逆数がキャリアからトナーへの電荷の移動がないときの帯電量(極限帯電量,α)であることがわかった.さらにこのモデルから導き出された1/qemt/mcとの関係式は,表面状態理論から得られたそれと,形式上,完全に一致した.モデルニ成分現像剤の速度論から,正-逆帯電速度定数比(k1/k-1=K)は一定であり,用いる材料固有の値であることもわかった.帯電速度定数(kobs)がArrheniusの式に従い,得られた活性化エネルギー(Ea)がVan der Waalsエネルギーに相当するものであることを初めて示した.この小さなEaの値から第4級アンモニウムタイプCCAでは,対イオンの移動が最も有利であると結論した.qekobsに依存せず,また極限帯電量,αは電荷発生部位の数に依らず,CCAの個体の性質に依存することがわかった.
  • 山口 智責, 竹内 学
    1997 年 36 巻 4 号 p. 268-274
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/04/06
    ジャーナル フリー
    現像器構成部材にバイアス電圧を印加する非磁性一成分現像プロセスの現像ローラ上トナー層の特性とそのトナー層による現像特性について研究した.現像器には現像ローラ,トナー供給ローラ,規制ブレードにそれぞれバイアス電圧が印加できる非磁性一成分現像器を用いた.トナー供給ローラと規制ブレードに印加するバイアス電圧が現像ローラ上トナー層の特性や現像特性に与える影響について実験より評価した.トナー層特性については供給量とトナー比電荷を測定した.現像特性についてはトナー層に接触させた金属プレートと現像ローラ間に現像電界を形成しトナー層を剥離することで評価した.トナー供給ローラに印加するバイアス電圧によって供給量が変化し,規制ブレードに印加するバイアス電圧で現像ローラに対するブレード圧力が変化した.規制ブレードヘのバイアス電圧印加は,トナー層への電荷注入とトナー層内のトナー比電荷分布に影響を与え,その結果トナー層の特性と現像特性が変化した.また規制ブレードに印加したバイアス電圧の変化によるトナー比電荷の変化は,トナー層表面のトナーがトナー層の現像ローラに近いところのトナーより大きかった.規制ブレードに高バイアス電圧を印加したとき,トナー層内を均一トナー比電荷と仮定した理論的現像特性に近づいた.
  • Aran Hansuebsai
    1997 年 36 巻 4 号 p. 275-279
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/04/06
    ジャーナル フリー
    Calibration, based on Color Management System concept, may be defined as a means towards a device independent process; which in another term, is a method of standardization of RGB coordinates to be as CIE standards. In Electronic Prepress System (EPS), it is a must that a color scanner should be calibrated to ensure the color information of an original. Throughout experimental, it is found that the process of gray balance and tone reproduction adjustment of scanner responses is necessary before transformation (RGB → CIE L*a*b*). A linear matrix coefficients is possible, while other multiple regression is also applicable, as color difference values (AE) are less than 6.0. In addition, comparison is made with another technique using color space conversion RGB rarr; CIE XYZ through 1-D look-up table of tone adjustment. Similarly, the result is acceptable with linear matrix transformation. The special programs were developed for this purpose which enable to ease the software/hardware design and quick process in EPS.
技術解説
Imaging Today
『デジタルカラー電子写真の最前線』
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