流体励起振動の励振機構を利用した水流発電用タービンブレードを考案し,その回転原理を理論的に導出するとともに,エネルギー取得性能について水路実験と水槽実験により検討した.断面アスペクト比
e =2 ~ 8の半楕円柱から成る新型ブレードを用いて検討したところ,
e = 6で最も高い性能が得られた.パワー係数は流速とともに急増し,高流速域ではほぼ一定となった.一方,パワー係数はブレード長さとともに増加し,ブレードをさらに長くすれば,より高いエネルギー取得性能が得られる可能性が示唆された.しかし,理論的制約から,パワー係数はブレード長さの増大とともにやがて一定値に収束すると推測される.
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