土木学会論文集B3(海洋開発)
Online ISSN : 2185-4688
ISSN-L : 2185-4688
74 巻, 1 号
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和文論文
  • 比江島 慎二, 高松 宏彰, 大熊 広樹, 上田 剛慈
    2018 年 74 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/02/20
    ジャーナル フリー
     流体励起振動の励振機構を利用した水流発電用タービンブレードを考案し,その回転原理を理論的に導出するとともに,エネルギー取得性能について水路実験と水槽実験により検討した.断面アスペクト比e =2 ~ 8の半楕円柱から成る新型ブレードを用いて検討したところ,e = 6で最も高い性能が得られた.パワー係数は流速とともに急増し,高流速域ではほぼ一定となった.一方,パワー係数はブレード長さとともに増加し,ブレードをさらに長くすれば,より高いエネルギー取得性能が得られる可能性が示唆された.しかし,理論的制約から,パワー係数はブレード長さの増大とともにやがて一定値に収束すると推測される.
  • 高野 慧, 小野 正夫, 正信 聡太郎
    2018 年 74 巻 1 号 p. 13-26
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/05/20
    ジャーナル フリー
     海底熱水鉱床の開発では,鉱石をスラリー状で移送することが想定されているが,鉱石の衝突によって配管等の摩耗が懸念されるため,当該摩耗量を推定することは,海底熱水鉱床開発のためのシステムの設計や,経済性評価にとって重要である.そこで,著者らはスラリー移送による配管の摩耗量評価のために,小規模なスラリー循環式の配管摩耗実験を実施した.実験の結果,配管の内面材質による違いや,配管の傾斜角,スラリーの循環による鉱石の劣化が摩耗量に及ぼす影響を確認した.また,著者らが実施した配管摩耗実験と既存の実験式から,現時点で想定されている実機スケールの配管での摩耗量を推定し,SUS304の配管が1mm摩耗するのに要する時間は88日という推定結果を得た.
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