土木学会論文集F6(安全問題)
Online ISSN : 2185-6621
ISSN-L : 2185-6621
69 巻 , 1 号
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和文論文
  • 関 雅樹, 小長井 一男, 村松 浩成, 渡邊 康人, 可知 隆, 古関 潤一
    2013 年 69 巻 1 号 p. 1-18
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/02/20
    ジャーナル フリー
     本研究は,2004年10月の新潟県中越地震による上越新幹線の脱線事象を踏まえ,大規模地震発生時においても,列車の走行安全性を確保する対策工の具体化をテーマとしている.東海道新幹線では,長期不通防止を目的とした土木構造物の耐震補強は概ね完了する段階となったが,本研究の成果を踏まえた新たな地震対策として,地震時の土木構造物の変位を抑制したうえで,列車の脱線と逸脱による被害拡大の双方を極力防止する二重系の脱線・逸脱防止対策を実施している.ここでは,対策の核となる脱線防止ガードについて,a)耐震性能の評価,b)要求性能を満たす具体的な設計仕様,c)現行の鉄道システムへの適合の3点に関する評価手法と検討結果を示す.本研究の成果は,鉄道システム全体のさらなる安全性の向上に寄与するものである.
  • 山地 宏志, 古島 広明, 戸村 豪治, 羽馬 徹, 芥川 真一
    2013 年 69 巻 1 号 p. 19-31
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/03/19
    ジャーナル フリー
     斜面崩壊等の地盤災害の監視を目的に,太陽電池とパケット通信機能を備えた自立型防災監視ステーションを開発した.このシステムには,不安定な太陽光発電条件下でも,安定した監視を行うことを目的に充・発電状況のモニタリングと,消費電力の遠隔操作,ならびに測定機器保護のための自動停止・再起動の機能等を整備した.いくつかの試験運用を実施し,システムが設計どおりの機能を発現することを確認するとともに,電力網・通信網の整備が困難な地点における自立型防災監視に適したシステムであると判断した.
  • 伊藤 和也, 高梨 成次, 堀 智仁, 日野 泰道, 吉川 直孝, 高橋 弘樹, 大幢 勝利, 玉手 聡, 豊澤 康男
    2013 年 69 巻 1 号 p. 32-45
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/19
    ジャーナル フリー
     平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震とその後の大津波や大規模余震によって我が国は甚大な被害を受け,現在も震災からの復旧・復興に向けた作業が継続されている.このような震災復旧・復興工事では,通常作業とは異なり狭隘な作業箇所での輻輳した環境から労働者が被災する災害事例が多く報告されている.本論文では,東日本大震災による震災復旧工事における労働災害(死傷病災害)の発生状況について調査し,震災復旧工事における労働災害の特徴を分析した.さらに,地震被害に応じた震災復旧工事による労働災害発生の蓋然性を調査した既往の研究結果についても検証した.
  • 澤田 尚, 杉原 成満, 大石 博之, 古川 浩平
    2013 年 69 巻 1 号 p. 46-58
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,既往のサポートベクターマシンを用いた斜面危険度の評価方法を参考とし,分析に必要となる学習データが少数しか得られないケースを想定した.このように不足する学習データを補完する方法として,仮想データによる分析手法の提案を試みた.
     分析の結果,分析対象となる元データの数が少ない場合でも,仮想データの作成において矛盾データの展開を行わず,可能な限り仮想データの追加・展開の回数が多くなるパラメータを設定することで,精度の高い分離面を構築することが可能となった.
     さらに,この分離面を用いて,これまで安全・危険の判断ができなかった斜面の評価を行った.これらの斜面に対して,現地調査を行い,現地状況から得られる知見と本研究で得られた分析結果が一致することが確認され,手法としての有用性が示された.
  • 吉浪 康行, 鈴木 誠, 中山 隆弘
    2013 年 69 巻 1 号 p. 59-67
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/20
    ジャーナル フリー
     本研究は,堤体地盤特性の不確定性と河川水位の発生確率を同時に考慮して,河川堤防の湿潤破壊に対する安全性評価を行ったものである.河川水位の上昇に伴う堤防内水位の影響を考慮し,円弧すべりを対象とした堤体の年破壊確率を算定することを目的としている.まず,地盤強度の不確定性を考慮した確率有限要素法に基づく破壊確率からフラジリティ曲線を求め,河川水位の観測データから得られる年超過確率のハザード曲線を求めた.これらの結果から,河川堤防の河川水位に関する年破壊確率密度や,重ね合わせて年破壊確率を評価し,安全性を定量的に評価できることを示した.
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