サッカーのようにゲームの中での選手やボールの動きが多いスポーツにおいて, ゲーム全体の流れを大雑把に把握し, チームの特徴を捉えたいことがある. また, 試合を見ていてどちらのチームが試合を支配しているかは感覚的に分かるが, サッカーのプレイデータを解析することでデータに基づいてそれを判断することができる. そこでサッカーのプレイデータから支配率を算出し, 試合の流れを簡潔に把握することができる可視化を目指す.
この可視化を実現するために, 無料で利用でき, 比較的簡単なコーディングにより実現可能な統計解析環境RとそのIDEであるRStudioを用いる. RStudioでは対話的な処理が実現可能であり, 本研究で開発したシステムでは, インタラクティブな可視化を, RStudioのmaniplate関数による方法とShinyによる方法の2種類の異なる方法で実現する.
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