機械構造物の設計において,最適設計法や満足化設計法などの計算法が活用されるデジタルな設計環境の構築に大きく寄与している.通常は,満たさなければならない制約条件が多く存在し,その条件を取り扱うことが計算法に対する必要条件となっている.一方で,近年,複数のパラメータ群の動的な挙動を考慮した探索法としてPSO法が注目されており,その簡便な計算法にもかかわらず,導出が困難な大域的な最適解を導出することが可能であり,その利用が期待されている.しかしながら,挙動側面制約条件が多い機械構造物の設計においては,性能悪化が生じることが確認されている.本研究では,挙動制約条件が存在する問題において,良好な結果を得ることを目的とした改良を施し,いくつかの計算機実験により,その性能を確認した.
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