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杉浦 拓, 河野 大輔, 山路 伊和夫, 松原 厚
セッションID: A01
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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びびり振動の解析には切削抵抗を正確に予測する必要がある.本研究では,切込量が周期的に変動するように工具を振動させてシェーパ加工を行うことで,動的な比切削抵抗の同定を試みた.その結果,切削抵抗の静的成分と動的成分の方向は必ずしも一致しないことがわかった.振動が転写された加工面を切削する場合,転写された振動の波長が短く,平均切込量が大きいほど,切込量の変動に対して主分力の位相が進む傾向が見られた.
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柴原 豪紀, 熊谷 幹人, 大西 賢治
セッションID: A02
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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びびり振動の対策として安定限界線図を利用した主軸回転数の最適化が有効である.安定限界線図を用いるには工作機械のモーダルパラメータが必要になるが,モーダルパラメータを測定するためにはハンマリング・テストのような専門的な技術が必要になる.そこで本研究では,びびり振動特性を利用して工作機械のモーダルパラメータを推定する方法を提案する.
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林 晃生, 井上 雄太, 佐藤 隆太, 白瀬 敬一
セッションID: A03
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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本研究は工具経路を消費エネルギに基づいて評価することを目的とする.送り駆動系の消費電力を測定した値をもとに評価指標を設定し,いくつかの工具経路における消費エネルギを測定することで評価指標の妥当性を検証した.さらに,実際の加工を想定してCAMにより生成された工具経路にその評価指標を用いることで有効性の検証を行った結果,送り速度の違いおよび運動経路の違いによる消費エネルギの違いを評価することができた.
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田代 元, 佐藤 隆太, 白瀬 敬一
セッションID: A04
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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本研究では,機械構造と送り駆動系の相互作用により生じる連成振動を解析することを目的として,各軸の送り駆動系とベースおよびコラムの振動を考慮した数学モデルを構築した.そして,高速輪郭運動時の送り駆動系の位置フィードバックの測定結果とシミュレーション結果との比較により,モデルの妥当性を検証した.さらに,シミュレーションによって,機械全体の振動が軌跡誤差に及ぼす影響を調査したので報告する.
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リアルタイム熱変位補正による加工評価
岩井 英樹, 佐々木 雄二, 桜井 康匡, 若園 賀生
セッションID: A06
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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工作機械の熱変形を、機械各部の温度実測値から推定する、有限要素法をベースとした高速・コンパクトな手法を開発した。前報では、室温変化による横形マシニングセンタの加工点での熱変位を変位計にて評価し、その有効性を確認した。本報では、開発した手法を用いたリアルタイム熱変位補正を実機に適用し、加工テストによる性能評価を行なったので、その結果について報告する。
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刃物台の応答性向上による高精度化
中垣 勝敬, 森本 喜隆, 鈴木 直彦, 金子 義幸, 山野 真, 徳野 穣
セッションID: A07
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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工作機械を制御するCNCシステムは高速・高精度化と共に様々な機能が付加される中で,筆者らは3次元曲面を旋削で加工する手法を提案する.この手法は,刃物台に通常の旋盤と異なる高い応答性が要求される.本研究では,工作物の形状精度向上を目的とする.ここでは,3次元曲面を持つ工作物を想定し,刃物台の仕様の変化による応答性を測定した.これより,刃物台の動特性と工作物の形状創製に必要な性能について報告する.
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本多 歩, 北嶋 孝之, 由井 明紀
セッションID: A08
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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内面研削加工の高能率化を実現するためには,砥石スピンドルを含む移動体の高加減速化が必要である.そこで,砥石軸モータを固定し,スピンドル軸がリニアモータにより往復移動するスピンドルを設計・試作した.本報では,試作したスピンドルの軸方向位置決め精度を測定し,モータ300rpm時において10μm以内であることを明らかにした.また,モータ回転により生じる芯ずれを取り除くために試作した磁気軸継手の性能も確認した.
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水本 洋, 藤井 照司, 松本 耕, 村上 和史
セッションID: A09
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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精密研削盤のための静圧スピンドルの開発に関する研究である.スピンドルを支える油静圧軸受の高剛性化ため,スピンドル組み込み後も絞り特性を調整できるダイヤフラム能動絞りを考案した.この能動しぼりではダイヤフラムで支持された絞り可動部に背圧をかけて初期すきまを変更することで絞り特性が調整でき,負荷条件に応じて軸受剛性を改善できる.前回のスラスト軸受の報告に続き,今回はラジアル軸受について報告する.
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今安 森也, 河野 大輔, 松原 厚, 山路 伊和夫
セッションID: A13
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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工作機械の支持剛性には接触面の剛性が大きな影響を与えている.本研究では接触剛性を変化させることによって支持剛性を変化させる方法として,接触面の角度を変える方法と接触面に挿入物を挟む方法の2つの方法を試みる.接触面の角度を水平から45度傾けた場合の支持剛性は約50%低下した.接触面にアルミニウム箔と錫箔を挟んだ場合は,何も挟まない状態と比較して支持剛性が増加する傾向が見られた.
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西尾 修也, 河野 大輔, 松原 厚, 山路 伊和夫
セッションID: A14
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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本研究の目的は工作機械の構造振動により発生する工具-工作物間相対変位を低減する支持配置法を提案することである.支持点を自由に配置できるテストスタンドを設計した.3点支持でのテーブルの駆動力に対する工具-工作物間相対変位を計算し,支持点配置による比較を行った.その結果,モーメント剛性が大きく,工具と工作物間の動剛性が小さい方向に支持点を配置すると工具-工作物間相対変位が小さくなる傾向が見られた.
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徳本 健二, 田中 文基, 小野里 雅彦
セッションID: A15
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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工作機械に内在する誤差への従来の対策としては,各誤差量を同定したのち,工作機械のメンテナンスを行う等があるが,時間とコストが多大にかかってしまう.そこで本研究ではNCコードの修正による誤差補償を目的とし,誤差補償モデルを提案している.本報では平面等の基準形状を測定することにより得られた測定値から,提案する誤差補償モデルのパラメータを導出する方法を提案し,シミュレーションにより妥当性を検証する.
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齋藤 明徳, 鈴木 敦志, 柳沼 俊樹, 佐藤 隆亮
セッションID: A16
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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NC工作機械の基本的な精度検査項目である位置決め精度を,レーザ測長器を用いずに,より簡便な方法で評価する方法を検討した.具体的には,CCDカメラを用いて,あらかじめ撮影したテンプレート画像と測定時に撮影した入力画像との類似度から位置の変化を測定する.本報告では,CCDカメラの仕様,撮影するターゲットなどが測定精度に及ぼす影響を調べ,2次元画像照合による位置測定の有効性を検討した.
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田島 徹, 齋藤 誠仁, 久保 智裕, 井原 之敏
セッションID: A17
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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現在,5軸マシニングセンタの精度試験に関するISO規格の作成は最終調整段階を迎えている.新たに中国が工作精度検査として,航空機部品作成を模擬した5軸同時制御によるS字加工試験を提案してきた.本研究ではこのS字加工試験について実加工及び計測を行った結果,試験片寸法,計測方法等に多くの問題点が出てきたので報告をする.
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上野 浩
セッションID: A20
発行日: 2013年
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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近年の多品種少量生産,短納期要求に応えるために現場での生産性向上が急務となっている一方,びびり振動の発生が問題となって思うように加工条件を上げられない場合も多い.このような状況において,工作機械が作業者を支援することで,効率よく加工条件を最適化することが可能になる.本稿では,作業者に特別な技術を要求することなく,びびりの回避と加工能率の向上とを両立させる工作機械の知能化技術について紹介する.
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廣瀬 智博, 上 芳啓, 薮谷 誠
セッションID: A22
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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超精密加工機は,加工対象である光学部品や光学部品用の金型加工の高精度化に伴い,超精密加工機の高精度化が進められているが,工作物の形状測定を行う機上計測装置についても高精度化が求められている.本研究では,形状測定時における測定プローブの接触負荷を低減する試みを行ない,±75度の傾斜角の測定範囲全域において,測定再現性50nm以下を持つ機上計測装置の開発を行ない,測定再現性の確認を行なった.
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清水 伸二, 栗原 寛明, 坂本 治久
セッションID: A23
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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ボルト結合部のFEM解析対象としては,これまでは,ねじ山荷重分担率,ねじ部応力分布,ねじの緩みなど,ねじ部を対象とした研究が多く行われてきた.一方,工作機械のような精密機械で問題になる変形解析については,あまり行われていないのが現状である.本研究では,ボルトねじ部を考慮に入れて,ボルト結合部のFEM変形解析を行い,ねじ山のらせん形状部のモデル化など,その解析精度に及ぼす影響因子について,検討する.
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中村 恭子
セッションID: A24
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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これまで表面粗さプロファイルデータから結合部接触剛性値を推定する手法を提案してきた.しかしながら表面粗さは複雑な形状をしているため,接触剛性の算出に必要なパラメータを抽出する際に使用する表面プロファイルデータの効果的な測定方法が必要になる.したがって本報では,実際の表面粗さプロファイルに近い粗さ曲線を生成するシミュレータを試作し,粗さ表面プロファイル測定の特性解明の検討への適用性について考察する.
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丸山 優馬, 赤井 孝行, 廣垣 俊樹, 青山 栄一, 小川 圭二
セッションID: A25
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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5軸マシニングセンタにおいて,旋回1軸と直進2軸の運動を組み合わせることでエンドミル加工時の切削点における送り速度ベクトルの一定化に取り組んだ.本報では,円弧の半径が一定で,その中心が不連続に変化する内円と外円の組み合わせ形状の場合について考察する.各軸の運動の特徴を分析し,その結果に基づいて加工誤差の生じる原因について分析を試みる.
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宮田 雄斗, 割澤 伸一, 石原 直, 米谷 玲皇
セッションID: A44
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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FIB/EB複合リソグラフィ(DBL)は、FIBとEBの露光特性の違いを利用し、極めてシンプルなプロセスで高精度に3次元ナノ構造の形成が可能な技術である。本研究では、機能的なメカニカル素子作製に向け、DBL及びアニール処理によりSU-8から作製したカーボンナノ振動子の微細構造特性,機械特性,電気特性の評価を行った。形成されたカーボン構造体は、グラファイトライクな微細構造を有し、ピエゾ抵抗効果を有することが分かった。また、ヤング率,密度はそれぞれ27.9 GPa、密度1.92 g/cm3であった。
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清水 正義, 村上 直, 伊藤 高廣
セッションID: A45
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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単結晶シリコンの3次元表面微細構造の加工手法として、水酸化テトラメチルアンモニウムを用いた結晶異方性ウェットエッチングがある。その加工表面の形状や処理後の表面状態は、エッチング液組成などの条件で大きく変化する。本研究では、イソプロピルアルコールの添加比率を変えたエッチング液を用いて、加工表面が平滑で、かつ、保護マスクパターンに従った表面微細構造の加工を実現したので報告する。
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守屋 和樹, 割澤 伸一, 石原 直, 米谷 玲皇
セッションID: A46
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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光の波長検出を目的としてナノ機械振動子を作製し、その波長検出特性を評価した。本研究では、Au/DLC振動子上にナノ周期構造を配置して、光照射に伴う振動子上での光の吸収(熱の発生)に波長依存性を持たせ、熱応力による共振特性変化を検出するというのが波長計測の基本原理である。1535 ~1565 nmの波長範囲の光に対する検出特性評価を行い、本素子を用いて波長計測が可能であることを実証した。
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朝倉 重孝, 槌谷 和義
セッションID: A47
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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前報告ではTiNi薄膜の有する残留応力を熱応力解析により算出し,その解を用いて残留応力の開放による変形現象を再現したシミュレーションを行った.その結果,応力の開放による変形現象は確認されたが,目的の形状へ変形が出来ていないことから変形制御が必要となる.そこで目的形状への変形のために,有限要素法を用いて,変形現象に寄与する因子について実験計画法による選定と最適化を行う.
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本田 智
セッションID: A48
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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線径100μm以下の超極細ワイヤを用いたマイクロ多針フィルタを考案・開発した.このマイクロ多針フィルタは多数本のステンレス線と錫メッキ銅線とを束ねて接合し,その後,錫メッキ銅線を硝酸で溶解除去することで,孔径が等しく深さが均一で円筒垂直孔構造のフィルタを製作したもので,本研究では,このマイクロ多針フィルタの構造/製作方法,および,ろ過性能について実験的/解析的に解明/評価したことについて報告する.
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高尾 英邦
セッションID: A61
発行日: 2013年
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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集積化シリコンMEMS技術は,半導体集積回路技術やシリコンマイクロマシニングを組み合わせ,異種機能を一つのデバイス上に実現する集積化技術である。その優れた機能集積性により,センシングや情報処理など複数の機能を統合して新しい機能を発現させる各種マイクロデバイスの創出が可能である。本講演では,この集積化シリコンMEMS技術を用いて実現されたマイクロセンサとマイクロアクチュエータについて紹介する。
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中尾 健, 王 俊貞, 高橋 智一, 鈴木 昌人, 青柳 誠司, 神崎 務
セッションID: A65
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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蚊の針は直径約60 μmと非常に微細であるにも関わらず,人皮に穿刺可能である.一方,我々が作製した,蚊の針とほぼ同一の形状と大きさを有するSi,Ni製の針は穿刺することができなかった.そこで,本研究においてマイクロ引張試験機により蚊の針の強度を評価したところ,蚊の針のヤング率はSi,Niの約1/50であった.この結果より,蚊は針の強度ではなく,穿刺方法の工夫により人皮に穿刺していることが示唆される.
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小倉 昌史, 寺田 善彦, 高橋 智一, 鈴木 昌人, 青柳 誠司
セッションID: A66
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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我々は穿刺時の苦痛軽減を目的として,非常に細いマイクロニードルの開発を実施してきた.しかし,ニードルの直径が小さくなると,ニードルが座屈して皮膚に穿刺することができないという問題が確認された.一方,蚊は下唇と呼ばれる鞘状の器官で支えることで,非常に細い針を座屈せずに皮膚に穿刺している.そこで,本研究ではその蚊の下唇を模擬した治具を作製し,治具によるマイクロニードルの座屈応力の低減効果を評価した.
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城間 俊成, 中里 裕一
セッションID: A67
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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マイクロサージャリーに用いる血管吻合装置の研究開発において、現在考案している吻合手法と装置の開発、また擬似血管を用いた血管吻合実験について報告する。
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第二報 血流に対応した機構の開発
川中 和貴, 加藤 優太, 野沢 拓哉, 中里 裕一, 遠山 茂樹, 大音師 真澄
セッションID: A68
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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臨床現場においては,患者の負担を軽減すべく低侵襲性が求められる.本研究では血管内部の診察や治療に有用であると考えられる能動カテーテルとしての管内移動ロボットを開発している.これは,カテーテルと呼ばれる細管を,体表に創ったわずかな傷から血管内へと挿入し,目的の部位にて血管の拡張および閉塞などを行うものである.駆動方式は生理食塩水の圧送によるバルーンの膨張,収縮を利用したぜん動運動機構を提案している.
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堀江 三喜男
セッションID: A69
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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本研究は,全体がA3サイズで左右2腕の微小対象物の把持操作が可能なマイクロマニピュレータについて,その操作先端位置を変えずに方向を変えられる,腕にあたる水平面内駆動メカニズムおよび指にあたる先端部駆動メカニズムを詳述する.ついで,その機能と性能を述べるとともに,本メカニズムのさらなる先端変位誤差の微小化について述べ,A3サイズからA4サイズへの微小化,軽量化について述べる.
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2台の光コムによるサイクリックエラーの低減
尾上 太郎, 高橋 哲, 高増 潔, 松本 弘一
セッションID: B05
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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光路長変化による光コムのセルフビートの位相変化に基づいた高分解能で非接触な粗面に対する計測手法の開発を行なっている。前報では、本研究の手法で粗面までの距離を絶対的に10 μm程度の小さい不確かさで計測可能であることが確かめられた。これは、従来見られたサイクリックエラーが発生しないことによる精度向上である。本報では、サイクリックエラーが発生しない理由について解析を行った結果を報告する。
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松本 弘一, 王 肖南, 高増 潔
セッションID: B06
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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光コム干渉計によって精密な長さを得るためには空気屈折率の補正が重要であるが、その屈折率は空間的に分布を持っているので、点型のセンサー群によって自動補正は容易でない。本発表では、測長システムの光路に沿った空気の平均屈折率を求めるために、被覆されていない単一モードファイバーを用いて、空気の屈折率を自動補正する実験を試みたので、その補正精度や安定性などを報告する。
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隣接したパルス繰返し間隔長による長さ計測精度の見積もり
韋 冬, 高増 潔, 松本 弘一, 明田川 正人
セッションID: B07
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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2009年7月フェムト秒光周波数コム(femtosecond optical frequency comb, FOFC)が計量法の特定標準器(長さの国家標準)として採用された。光周波数コムを用いた長さ計測法が宇宙空間で多衛星間の絶対位置計測や姿勢制御にも、飛行機のボディーに代表されるような大型部品の製造に欠かせない高速精密3次元計測などにも、活躍すると予想される。本稿では、隣接したパルス繰返し間隔長による長さ計測を実施した場合、その計測精度の見積もりを提示する。
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第9報:FSR測定と共鳴点追尾の同時達成法の考察
伊藤 辰巳, 山岸 敬登, 酒井 康裕, 明田川 正人, 韋 冬
セッションID: B08
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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絶対光学長・幾何学長測定は,光速度の半分をファブリー・ペロー共振器のミラー間の距離で除した値である共振器自由領域(Free Spectrum Range:以下FSR)の測定により達成できる.また,共振器の共鳴点を追尾すれば共鳴周波数変化からも絶対光学長を測定することができる.この2方法を相補すれば,絶対光学長測定の不確かさをより低減できると考えられる.さらに残留振幅変調成分を取り除き,誤差信号のS/N比の改善を行う.
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結合条件が共振ピークに与える影響
足立 篤, 道畑 正岐, 林 照剛, 高谷 裕浩
セッションID: B14
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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本研究では,微小球の直径を決定する計測手法の確立を目的とし,光伝搬のモードの1つであるWGM共振の共振波長を利用する.光ファイバを部分的に数マイクロメートル程度に細くしたテーパファイバによって微小球内にWGM共振を励起し,共振波長はテーパファイバ透過光強度で観測される.本報では,透過光強度の共振ピークの共振波長やピーク深さがテーパファイバと微小球の結合条件によってどう影響されるかの調査を行った.
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萬立 洋次郎, 臼杵 深, 三浦 憲二郎
セッションID: B15
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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低コストで導入可能な光学顕微鏡を,精密部品の外観形状検査に利用したいという要求がある.特に,光学顕微鏡の高スループット性を生かすために,ワンショットで三次元計測を行うことが求められている.そこで,従来の写真測量で用いられてきたDepth From Defocus法を顕微鏡画像に適用する.本研究では,一般的に被写界深度が浅くコントラストが低い顕微鏡画像に適した,ロバストなデフォーカス量推定の方法を提案する.
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超解像特性の理論解析
横関 宏樹, 工藤 良太, 高橋 哲, 高増 潔
セッションID: B16
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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半導体の微細化に伴い,欠陥計測の重要性が増大している.本研究では光学式半導体欠陥検査技術の開発に当たって,回折限界を超越するためにスポット照明の重複シフトを用いた超解像顕微法を提案している.前報では,提案手法の理論的な検討を行った.本報では,実験において重要と考えられる光学系のパラメータを変化させた際の超解像特性について理論的解析を行う.
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光散乱を用いた微小屈折率変化計測原理の検証
Tran Phong Dang, 道畑 正岐, 林 照剛, 高谷 裕浩
セッションID: B17
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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マイクロ流れの可視化のために、我々は確率共鳴を応用した微小屈折率変化計測に基づく手法を提案している。マイケルソン干渉計を用いた基礎検証実験では微粒子溶液からのランダムな空間強度分布をもつ散乱光をCCDカメラに照射し、10nmの光路差変化を与えた時の干渉強度信号が400ピクセルで平均化することで検出可能であった。本論文では確率共鳴を利用した本手法の基本原理を説明し、得られた実験結果から提案手法の実現性を示す。
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西森 裕作, 森川 朝仁, 明田川 正人, 韋 冬, 柳 和久
セッションID: B20
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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ソフトウェアデータムを用いた平面度測定法のため,分解能0.1 arcsec 以下を有する水準器を開発する. 傾斜測定はレーザー光がプリズムへの入射で発生する入射角度に依存した反射光と透過光の光強度と,2枚のミラー間を多重反射による変化量増幅を用いる.過去の研究では分解能0.16arcsecを有する水準器の開発に成功した.今回は提案した手法のノイズ量を減らすことで分解能0.038arcsecを達成した.この結果を考察し今後の課題を挙げる.
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広測定範囲のオートコリメータの開発
石川 恭平, 高村 智彦, 肖 木崢, 高橋 哲, 高増 潔
セッションID: B21
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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近年,大型の非球面ミラー,レンズの光学面形状を高精度で計測することが要求されている.本研究では,オートコリメータ(AC)の受光素子をCMOSにした広測定範囲のACの開発を行っている.本報では,開発した光源が半導体レーザであるLD-CMOS type ACと光源がLEDであるLED-CMOS type ACの比較を行い,そしてより曲率半径の小さい形状でも計測できる角度センサの光学系を示す.
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ジャイロドリフト除去方法の検討
久米 達哉, 奥山 栄樹, 佐藤 政則, 諏訪田 剛, 古川 和朗
セッションID: B22
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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我々はこれまでに、傾斜計を用いた形状評価法を直線型粒子加速器の最長206 mのアライメント評価に適用することで、角度検出に基づく形状評価法が長尺対象物の高精度な形状評価に対して有効であることを示した。ここではさらに、当該手法を水平面内の形状評価に拡張し適用するため、角度検出にジャイロを用いた形状評価方法の実現を目指して、ジャイロにおける最大の誤差要因と考えられるドリフトの除去に関する検討を行った。
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第6報:小型高剛性干渉計の製作
熊谷 卓也, Muhummad Madden, 前田 能孝, 中谷 勇貴, 明田川 正人
セッションID: B23
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
会議録・要旨集
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近年,超精密加工技術において軸受の不要誤差運動をナノメートル及びサブマイクロラジアンの精度で測定する技術が必要とされている.前報では,軸受に同心円回折格子を取り付け,マイケルソン干渉計と回折光干渉計で構成されている2軸変位センサによって軸受の2自由度誤差運動を測定した.本報では,軸受の不要5自由度運動の測定に必要である小型かつ高剛性に製作した2軸変位センサについて検討する.
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工具経路のリアルタイムスムージング
佐々木 駿也, 森重 功一
セッションID: B31
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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これまでの研究では,多軸制御工作機械を直感的に操作するために,仮想空間内で物体の操作が可能な力覚呈示装置と工作機械を同期させ,仮想空間の工具を操作することによって工具経路を呈示するシステムを提案してきた.本研究では,先行研究で開発されたシステムに,手ぶれ等により発生する工具経路の乱れをリアルタイムでスムージングする機能を追加した.この機能により,加工性状の改善を確認することができた.
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未切削部分との干渉の回避
桜井 一範, 森重 功一
セッションID: B32
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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これまでの研究で,多軸制御工作機械を直感的に操作するために,仮想空間内の物体の操作が可能な力覚呈示装置と工作機械を同期させるシステムを提案してきた.本報では,先行研究で実装されていなかった加工によって変化する未切削部分とシャンク・ホルダの干渉回避について,力覚を提示することによって回避する機能を実装した.この機能により,干渉のない工具経路が生成できることをシミュレーション上で確認した.
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QEM法による3Dモデルの簡略化
鬼頭 亮太, 高杉 敬吾, 浅川 直紀, 岡田 将人
セッションID: B33
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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本研究では,工具経路生成計算時間を短縮するための手法について提案する.複雑な3Dモデルに対する工具経路生成過程において工具と工作物の干渉回避は必須であり,その計算時間の短縮はCAMアプリケーション開発において重要な課題である.本研究では,幾何表現された3Dモデルを一度メッシュ表現へと変換し,メッシュ簡略化手法を適用することによって工具経路生成時間の短縮化をはかる方法を提案する.
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基本システム構成の提案
藤尾 三紀夫, 鈴木 裕
セッションID: B34
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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高速高精度加工を実現するには、高精度な指令生成と加工中の誤差に対応する必要がある。本研究では、3次元加工において開発した形状補間と誤差の予測補正を多軸加工に適用し、多軸加工における高速高精度加工の実現を目指している。本報では、その基本的なシステムの構成概念について報告する。
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山田 雄基, 柿沼 康弘, 青山 藤詞郎
セッションID: B37
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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本研究ではフルクローズド制御ボールネジ駆動ステージにおいて,内部情報であるモータの電流参照値,回転角度に加え,ステージの位置情報を利用した,広帯域の切削力推定手法を提案した.シミュレーションにより,機械系の共振点付近でも精度良く推定できることがわかった.また,駆動系を加減速させた状態でエンドミル加工試験を行った結果,加減速の影響を受けずに,切れ刃通過周波数に応じた切削力を推定できることを確認した.
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高杉 敬吾, 森本 喜隆, 中垣 勝敬, 金子 義幸
セッションID: B38
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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本研究では,内燃機関用カムなどに代表される,回転軸を有する非軸対象三次元曲面を旋削加工によって実現するため,並進2軸にスピンドル回転軸を加えた,3軸同時制御によるCNC旋盤の開発を行ってきた.本報では,本加工法に対応可能なCAMシステムの構築を行った.また,作成したCAMシステムの有効性を加工実験によって検証した.
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山地 政吏, 濱端 直己, 井原 之敏
セッションID: B44
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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5軸マシニングセンタの運動精度検査方法が規格化されようとしている。規格に取り上げられた装置として、3つの変位センサを組み合わせたR-test装置が注目されている。本研究では、3つのセンサを設置する方向や場所を変えたり、マスターボールの大きさを変えたり、さまざまな試みを行った。実際に5軸マシニングセンタを対象として測定を行い、結果を比較したので報告する。
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吉田 新, 高橋 淳, タサナ ウィローット, 杉村 延広, 谷水 義隆, 岩村 幸治
セッションID: B45
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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本研究では工作機械のうち,5 軸マシニングセンタに着目し,その構成要素において幾何学的偏差を含むモデルを作成した.その上で,構成要素の幾何学的偏差が一定である時,2種類の回転テーブルの回転量の違いが工作物に対する工具の位置と姿勢に与える影響を解析する.
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坂本 重彦, 田中 廉, 永田 福人
セッションID: B46
発行日: 2013/08/28
公開日: 2014/02/28
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5軸制御マシニングセンタの精度解析において,加工精度と誤差の関係を明らかにするために創成運動を数学モデル化した形状創成理論が用いられている.形状創成理論では,構成要素間に生じる組立誤差に関して議論されてきた.本研究では,案内軸の運動による誤差の数学モデル化を提案し,加工への影響を幾何学的に検討した.
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