反復するフェーズを持つパーソナルプロジェクトにおいて,ウォーターフォール型のtodoリストでは,プロジェクトの俯瞰が難しく,適切な進捗管理を困難にしている.本報では,推敲するフェーズを持つパーソナルプロジェクトとして資料作成を取り上げる.資料作成においては,内容の検討及び作成する期間が短期間であることが多く,作成者には的確な進捗管理の実施が求められる.しかしながら,資料作成にあたり,レビューや要求変更を通して,方針の変更や多くの修正が求められ,ウォーターフォール型のスケジュールでは進まないことが多い.このことは,資料作成に慣れていないものにとって進捗管理が難しいという現状がある.そこで本報告では,資料作成において進捗管理を容易に行うための方法として,RUP (Rational Unified Proeess)に用いられる反復型開発のプロセスを応用した資料作成のWBSを作成し,進捗管理を行った事例を報告する.
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