電子写真学会誌
Online ISSN : 1880-5108
Print ISSN : 0387-916X
ISSN-L : 0387-916X
32 巻, 3 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 清弘 智昭, 坂部 委千夫
    1993 年 32 巻 3 号 p. 230-235
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    ERFは電界を印加すると,みかけの粘性が極端に増加する性質を持つ流体である.ERFをインキとして用い,このインキを加圧する.もし,電界がない場合にはインキは圧力によりノズルから噴出する.ここで電界を印加すると,増加した粘性のためインキの噴出は停止する.したがって,電界のオン・オフによりインキの噴出タイミングを自由に選べることとなり,ドロップオンデマンドインクジェットが実現できる.このERFは通常,絶縁性の油性流体を分散媒として,その中にシリカなどの絶縁体の微粒子粉末を体積比で20%程度分散させたものである.この液体の組成は印刷用インキやペイントなどの組成とよく似たものである.したがって,ERFインクジェットは,建物の壁面印刷など耐候性を要求される場合へのインクジェット記録の適用が可能となる.この方式のインクジェットについては,すでに実現性の理論的検討および,直流電界制御によるインキの噴出制御の確認についてすでに報告されている.ここでは,制御電界に交流を用いることを提案し,これにより,より安定した噴出制御が可能となり,さらに応答特性も向上することを実験的に確認した.
  • — カラー記録特性 &mdash
    入江 満, 落合 誠, 加藤 充, 北村 孝司
    1993 年 32 巻 3 号 p. 236-241
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    本研究では,飛躍的な高密度記録が実現できる画像記録システムとして高出力半導体レーザを記録熱源とする溶融型レーザ熱転写記録を検討している.レーザ熱転写では,数μmまでに集光された光スポットを用いたレーザ加熱によって熱転写インク層を融転写させるため超高密度記録の実現が期待できる.
    本報では,レーザ熱転写のカラー記録への対応について実験的に検討した.レーザ加熱によってカラー記録を行うためにカラー溶融転写層にレーザ光の吸収と熱変換を行う光熱変換層を付加した2層型カラーインクリボンを試作し,転写特性を実験的に評価した.レーザ光吸収層を薄膜(0.7 μm)化して試作した試料により最小転写線幅10 μm,解像度2540 dpiの高精細記録が可能であることを確認した.また,記録エネルギーは,記録開始時を除いてモノクロ記録とほぼ同等であり,線像転写時の記録開始エネルギー0.83J/cm2を得た.1 mm2標準サンプルによる印字転写評価も行い良好な転写を確認した.
  • Toshinori YAMAZAKI, Tatsuo NAKANISHI, Hiroyuki NOMORI
    1993 年 32 巻 3 号 p. 242-252
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    水素化アモルファスシリコン合金膜(a-SiX:H)を作製するアルゴン(Ar)をキャリアガスとしたシラン(SiH4)およびガス(M)のSiH4-M-Arグロー放電プラズマ中でのSiH4ガスおよびガスMの分解効率ηを質量分析法で測定した.ここで,ガスMはジシラン(Si2H6),四弗化珪素(SiF4),ゲルマン(GeH4),プロパン(C3H8),エタン(C2H6),エチレン(C2H4),アセチレン(C2H2),メタン(CH4),四弗化炭素(CF4),アンモニア(NH3),又は,二酸化炭素(CO2)である.分解効率ηMおよびηSiH4、より求めたガスMの解離反応の速度定数のSiH、ガスに対する相対値Kd,M/Kd,SiH4はガスMの最低熱力学的解離エネルギーΔHを使って式Kd,M ∝ exp(-ΔH/1.10) によって関係付けられた.さらに,ガスMから生成するラジカル種Rのa-SiX:H合金膜への結合確率のSiH4から生成するSiHn(n=0~3)ラジカルに対する相対値γR/γSiHnをa-SiX:H中の膜組成[X]および[Si]とプラズマ中のガス分解効率ηMおよびηSiH4より推定した.ここで,a-SiX:Hは水素化アモルファス・シリコンゲルマニユウム(a-SiGe:H),水素化アモルファス・窒化シリコン(a-SiN:H),水素化アモルファス・炭化シリコン(a-SiC:H),又は水素化アモルファス・酸化シリコン(a-SiO:H)である.Kd,M/Kd,SiH4における違いが100倍もあったのに対して,ラジカル反応におけるγR/γSiHnの違いは高々3倍であった.
  • — コントラストポテンシャルについて —
    今田 寛, 博本 淳, 東口 照昭, 木脇 久智, 竹内 智
    1993 年 32 巻 3 号 p. 253-258
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    この論文は,複写機の現像空間における電位分布を有限要素法を用いて解析したものである.計算にあたって,感光体表面上に方形の潜像電荷を仮定した.計算の結果,電位は潜像部の中心点で最大となるが,非潜像部においては現像空問内にその点が移る.また,電界は最外部の電荷パターンの外側で最大となり,静電潜像の中心部に近づくにしたがって弱まる傾向にある.そして,電界の方向は潜像中心から非潜像の中心に移動する間に180度変化する.
    次に,静電コントラストを求める式を導出し,数値解析と比較したところ非常によく一致した.静電コントラストを増すのに有効なパラメータはバイアス電圧VB,感光体と現像空間との比誘電率の比εr2r1,感光体膜厚L,実効電位VRであることがわかった.
  • 関 正生
    1993 年 32 巻 3 号 p. 261-264
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • — 高画質画像記録のための画像読み取り技術 —
    山本 直史
    1993 年 32 巻 3 号 p. 265-270
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • — 画像処理技術 —
    田中 一義
    1993 年 32 巻 3 号 p. 271-273
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • — 書き込み技術 —
    有本 昭, 保志 信義
    1993 年 32 巻 3 号 p. 274-281
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • — 感光体 —
    宮崎 元
    1993 年 32 巻 3 号 p. 282-289
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
  • 原田 保
    1993 年 32 巻 3 号 p. 290-294
    発行日: 1993年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
feedback
Top