電子写真学会誌
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33 巻, 1 号
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論文
  • 丁 錦利, 内藤 裕義, 奥田 昌宏
    1994 年 33 巻 1 号 p. 2-6
    発行日: 1994年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    アモルファス半導体の裾準位分布と過渡光電流測定における分散パラメータの温度依存性との関係について数値計算により検討した.その結果,指数関数でない裾準位分布の場合でも分散パラメータは温度に比例することが分かった.この結果は,過渡光電流測定における分散パラメータの温度依存性のみから裾準位分布が指数関数であると結論できないことを意味している.
  • —フレキシブルスリーブを用いた一成分接触現像方式—
    池側 彰仁, 後藤 浩, 岩佐 英二, 江ノロ 裕次
    1994 年 33 巻 1 号 p. 7-14
    発行日: 1994年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    High print quality, better than popular electrographic page printer, is commonly expected from today's DTP (Desk Top Publishing) systems, in addition to compactness and easy maintenance.
    To meet these requirements, we have developed the FMT (Fine Micro Toning) Development Process, which is highly improved compared the ordinary monocomponent process. The special feature of this process is that a conductive flexible developer sleeve is used for the soft contact between the photoconductor and the sleeve surface at the developing region.
    Consequently, high-quality printouts without edge effects, almost equivalent to the commercial printing quality, can be obtained by this process. This process was adopted for the imaging cartridge of Minolta's compact type page printer SP3000 and SP 3500.
  • 林 純偉, 轡田 昇, 中村 洋一, 野崎 年功
    1994 年 33 巻 1 号 p. 15-20
    発行日: 1994年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    プローブは,電子写真プロセスを用いたプリンタや複写機の感光体の表面電位を,非接触方式で測定する際に用いられる.本論文では,今回開発した新しいプローブについて述べる.新しいプローブの構造の特徴は,開口部(aperture)の背面から開口部へ露光光束が通過できるように,センサーをガードケースの片側へ移動させたことにある.この構造により,直接的に感光体の光減衰特性を測定することができるようになる.また,透明電極を用いるプローブと比較して,露光光束の部分吸収や反射が無く,露光光量の制御も容易になる.評価実験により,測定面積がプローブの開口部のみにしぼられること,およびプローブと感光体表面とのギャップの依存が小さいことを確認した.さらに,フルイド・マッパ(fluid mapper)という電位分布実験法により作成した定性的な電気力線分布図を用いて,本プローブが持ついくつかの特徴を理論的に解析した.
  • 小林 義彰, 白勢 明三, 兼子 正, Hiroyuki TAKAGIWA
    1994 年 33 巻 1 号 p. 21-27
    発行日: 1994年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    電子写真方式を採用したフルカラー複写機は,プロセスの構成上,装置の大型化を招き,高速化の限界も生じてくる.これらの課題を解決するため,非接触現像プロセスは提案された.その特徴は,磁気ブラシを薄層化し,感光体に対して非接触の状態で逐次基本色を重ね合わせて現像した後,転写ドラムを用いずに一括して転写する方式である.このプロセスを用いた場合,転写ドラムを必要としないため装置の小型化が達成でき,高速化も可能となる.しかし,非接触現像プロセスは,従来の接触現像プロセスと比較し,現像剤に対する現像の安定性が厳しく要求される.そこで,現像の安定化を達成するため,非接触現像のメカニズムを解明し,検討を進めた結果,次の結論が得られた.
    1)非接触現像の系において,トナー・キャリア間の物理的付着力が現像に影響を及ぼす.
    2) 外添剤粒径および離型剤のドメイン径コントロールを行うことにより,物理的付着力の変化を軽減することができる.
    3)ハードセグメントを主骨格に持ち,長鎖のソフトセグメントを側鎖に持つ耐衝撃性に優れたバインダー樹脂の採用により,現像の安定化がはかれる.
Imaging Today
『ゴムが支配する電子写真』
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