電子写真学会誌
Online ISSN : 1880-5108
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36 巻, 1 号
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論文
  • 本間 寿一, 横山 正明
    1997 年 36 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/04/06
    ジャーナル フリー
    優れた熱安定性を有するフォトクロミック化合物であるジアリールエテンの中で,特に側鎖にビチオフェン部位をもつジアリールエテン誘導体は,光異性化により開環体と閉環体でπ電子共役長が大きく変化する.その結果として両異性体間でイオン化ポテンシャルが大きく変化することが予想される.我々は,この両異性体間でのイオン化ポテンシャルの差を利用して,金属電極から有機層への電荷注入を光制御することを試みた.その結果,ジアリールエテン誘導体薄膜を金属電極と有機電荷輸送層の問に挿入し,それを光異性化させることによって,サブmAオーダーの注入電流を制御できることを見出した.
  • 階調特性と染料の転写機構の検討
    尾台 佳明, 加藤 雅敏, 木下 正兒, 北村 孝司, 小門 宏
    1997 年 36 巻 1 号 p. 11-17
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/04/06
    ジャーナル フリー
    レーザ熱転写記録方式はサーマルヘッドの代わりに集光されたレーザ光を熱源として用いるもので,レーザ光の高集束性を利用した微細なドットが形成できる.本研究では,高解像度化と濃度階調表現の両立が可能な染料昇華型の記録特性および記録過程について検討を行っている.
    本報では,階調再現特性を支配する染料の転写機構の解明を目的として実験および解析を行った.階調特性はインク層の膜厚の増加に従ってガンマの大きな特性を示す.また,インク層を膜厚方向に色分けした2色積層型インクシートを試作し,インク層内部からの染料転写が多いことを確認した.これらの実験結果をもとに染料転写プロセスを簡単なモデルで表現し,シミュレーションを行うことにより,階調特性のインク膜厚依存性を説明した.
Imaging Today
『光メモリー材料の最前線』
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