日本原子力学会 年会・大会予稿集
2008年春の年会
選択された号の論文の743件中51~100を表示しています
中高エネルギーの核データ
測定技術
核データ評価と理論計算
中性子散乱とミューオンによる核分裂
放射線挙動,遮蔽工学
クリアランス(放射化放射能評価)
クリアランス(低放射化材開発)
遮蔽材開発設計
計算法(Sn法・モンテカルロ法)
加速器遮蔽
  • 大石 晃嗣, 小迫 和明, 中村 尚司
    セッションID: C19
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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     10MeVを超えるエネルギーの医療用リニアック施設では、コンクリートのみの遮蔽ではその壁厚が3m近くになる場合もあるため、一般には鉄板をコンクリート壁に挿入し、遮蔽壁厚の低減を図っている。しかしながら、このエネルギー領域では光核反応により特に挿入した遮蔽鉄板から光中性子が生成し、遮蔽厚の低減化が困難であるのが現状である。そこで、実験で検証されたモンテカルロ計算コードMCNP5を用い、遮蔽材料の種類及び配置についてパラメータサーベイを行い、遮蔽厚の最適化を検討した。その結果、1m程度の壁厚で線量限度をクリアできることが明らかとなった。
  • (1) 重陽子ビーム(9MeV-125mA)用ビームダンプの遮へい解析
    大西 世紀, 今野 力, 前原 直, 飯田 浩正, 佐藤 聡, 落合 謙太郎, 山内 通則
    セッションID: C20
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    現在ITER計画の「幅広いアプローチの」の一環として国際核融合材料照射施設(International Fusion Material Irradiation Facility、IFMIF)が計画されており、これに先行する形でIFMIF-EVEDA(Engineering Validation and Engineering Design Activity)によって9MeV重陽子ビーム加速器が日本に建設されることとなっている。当発表では主にこの加速器のビームダンプ部近傍における遮へい解析及び遮へい構造の最適化について述べる。
  • 佐藤 大樹, 黒澤 忠弘, 佐藤 達彦, 遠藤 章, 高田 真志, 岩瀬 広, 中村 尚司, 仁井田 浩二
    セッションID: C21
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    既に公開した重イオン入射による厚いターゲットからの二次中性子スペクトルの系統的な実験データについて,中性子検出器の検出効率を最新の計算コードの結果で改訂し,実験データを再評価した。また,核子当たり400MeVの炭素イオン及び800MeVの珪素イオンビームを利用し,厚い炭素ターゲットからの二次中性子スペクトルデータを新たに取得した。これら全ての実験データを,汎用重イオン輸送コードPHITSによる計算結果と比較した。その結果,PHITSが広いエネルギー領域において,重イオン入射による二次中性子スペクトルを適切に再現可能であることが検証された。
  • 中島 宏
    セッションID: C22
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    高エネルギー粒子輸送計算コードの精度検証と放射線照射効果に関する実験的研究を行うことを目的として、国立フェルミ加速器研究所(FNAL)と日本との間で研究協力が結ばれ、FNALにおける120GeV陽子シンクロトロンを用いて、実験が開始された。最初の実験を、FNALのPbarターゲットステーションの反陽子生成ターゲット及びNumi実験施設のニュートリノ生成ターゲットを用いて行った。実験では、放射化法を用いて、ターゲット周囲の遮蔽体における反応率分布を測定すると共に、液体シンチレーション検出器、ボナー球検出器、ホスフィッチ検出器など粒子検出器により予備的な測定も行った。ここでは、その予備的な実験結果について報告する。
放射線物理,放射線計測
中性子測定
  • 八木 貴宏, 三澤 毅, 宇根崎 博信, 卞 哲浩, 代谷 誠治
    セッションID: C23
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    空間分解能が高くリアルタイムの測定が可能な中性子検出器として、光ファイバーを用いた検出器(以下、「光ファイバー検出器」と書く)が開発されてきた。この検出器は、使用する物質を変えることで熱中性子や高速中性子のような異なるエネルギーの中性子の反応率を測定することが可能である。これまでに、熱中性子炉、高速炉及び単色中性子源近傍において、中性子の反応率分布測定を行なってきた。しかし、高速中性子の反応率を測定するには、検出効率が低いという欠点を有する。本研究の目的は、異なるエネルギーの高速中性子に感度を持つ光ファイバー検出器の開発を行なうことである。さらに、検出効率の高い新しい光ファイバー検出器を作成することである。実験は、京都大学臨界集合体実験装置(KUCA)で行なった。検出効率の高い新しい光ファイバーには、蛍光ファイバーを使用し、14MeVの中性子を発生する加速器のターゲット前で行なった。
  • 村田 勲, 宮丸 広幸, 加藤 逸郎, 森 義治
    セッションID: C24
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    BNCT用加速中性子源のための低エネルギー中性子スペクトロメータを設計・製作した。このスペクトロメータは、位置敏感型比例計数管を利用したもので、熱領域から10keV程度までの測定を目指している。本スペクトロメータの設計・製作・信号テストについての概要を紹介する。
  • 林 光伸, 河原林 順, 浅井 啓輔, 富田 英生, 井口 哲夫
    セッションID: C25
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    本研究では液体ライトガイドを用いた放射化カウンタの開発を目的としている。液体ライトガイドに中性子反応のしきい値が異なる物質をいくつか組み合わせることで、一つの検出器で同時に複数の異なるエネルギーを持つ中性子についてそれぞれ独立に測定でき、放射化断面積の形状の違いから中性子エネルギー分布や中性子束を算出することが可能となると考えられる。
  • チゥルーンバートル バトチゥルーン, 安田 啓介, 石神 龍哉, 遠藤 伸之, 伊藤 慶文
    セッションID: C26
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    中性子場の評価に(n,α)反応で生成する金属He量が用いられている。我々は、化学処理法を利用した金属中He量の絶対計測法開発を行っており、イオン注入で作製したHe含有Cu小片中のHe測定を実施した。
線量測定
  • 納冨 昭弘, 杉浦 紳之, 伊藤 哲夫, 鳥居 建男, 野間 宏
    セッションID: C27
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    最近普及してきているFDGを用いたPET装置による早期がん検診では、陽電子放出放射性同位元素(F-18)で標識した薬剤を被検者の体内に注入して検査を行う。その放射能の量は、体重50kgのひとでおよそ350MBq(10mCi弱)に達し、被検者のみならず検査を行う医療スタッフの被曝も懸念されている。この被曝を合理的に減らすには、検査室内の空間線量分布を可視化してリアルタイムで表示することにより、検査室内作業者の注意を喚起することが有効だと考える。そこでプラスチックシンチレーションファイバーを用いた空間線量分布可視化システムの検討を開始した。このシステムでは、シンチレーションファイバーを用いて、FDGから放出される511keV消滅γ線の入射位置をTOF法により測定し、その強度分布をもとに検査室内の線量分布を評価する。極めてシンプルな原理にもとづき、中程度の精度で素早く線量分布を表示できるシステムを開発することが本研究の最終的な目的である。
  • 川口 俊郎, 惟永 和人, 一木 博文, 若林 源一郎, 石橋 健二, 宇都宮 慶智
    セッションID: C28
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    ガドリニウム装置型磁気浮上電極電離箱を開発し、中性子(線源:252Cf)の線量当量率を測定した。 測定の結果、ガドリニウムからのγ線の線量がバックグラウンドとの比較で有意の差として測定できた。
  • 辻村 憲雄, 吉田 忠義
    セッションID: C29
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/04/21
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    中性子とγ線を単一の検出器で検出し,かつ両線種による合計の吸収線量を測定する検出器を利用する臨界警報装置を新たに開発した。モンテカルロ計算と実験によりエネルギー依存性及び入射角度依存性を評価した。さらに原子力機構の過渡臨界実験装置TRACYを用いて,溶液系プロセス臨界事故と同様のパルス状放射線に対する応答試験を実施し,警報を適切に発することを確認した。
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