デジタルゲーム学研究
Online ISSN : 2434-4052
Print ISSN : 1882-0913
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選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 福井 昌則, 黒田 昌克, 野村 新平, 山下 義史, 森山 潤
    2022 年 15 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/09/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,若者(高校生,大学生)のデジタルゲームに対するイメージ尺度を開発し,その信頼性と妥当性 を検討することである.予備調査として,デジタルゲーム開発を専門とする大学生 112 名に予備調査を行い,デジタルゲ ームに対するイメージを測定する項目として 115 項目を抽出した.その 115 項目を用いて,関西圏の高校生,大学生 360名を対象に調査を実施した.その結果,デジタルゲームに対するイメージとして,「個人的・社会的悪印象」,「特別体験・肯定的印象」,「スキル向上」,「広範的コミュニケーション」,「健康被害・依存誘発」,「思想的悪影響」,「運動不足」の 7因子(74 項目)が抽出された.
  • 福山 佑樹, 標葉 靖子, 木村 充
    2022 年 15 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/09/24
    ジャーナル フリー
    科学技術の発展に伴って、様々な社会問題が発生するようになった。それに伴い、高等教育において科学・技術の分野を専門としない学生にも科学技術に関する教育の実践が求められるようになった。このような教育をゲーム形式で実践する場合には、学校現場においては簡便に使用できるアナログ形式の教材が用いられることが多かったが、COVID-19 の影響により、その実施が困難になっている。そこで本研究では、科学技術と社会に関するカードゲーム教材 "nocobon"をオンライン化した"nocobon online"の実践を、大学生・大学院生 61 名を対象に行った。実践の結果、"nocobon online"を用いた実践には科学技術に対する興味・関心を高め、科学技術に関する関与意識を獲得する効果があることが示唆された。
  • 福井 昌則, 大立 博昭, 黒田 昌克
    2022 年 15 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/09/24
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,学習者がデジタルゲームのどのような点に創造性を感じているかを明らかにするために,デジタルゲームが有する創造性尺度を開発し,その信頼性・妥当性を検討することである.大学生 112 名に予備調査を行い,デジタルゲームにおける創造性を測定する項目として,75 項目を抽出した.その 75 項目を用いて,大学生 343 名を対象とした調査を実施した.その結果,大学生のデジタルゲームにおける創造性として,「ゲームにおける特別体験」,「ストーリー・デザイン・キャラクター」,「ゲーム開発・構築」の 3 因子が抽出された.
  • 中村 彰憲
    2022 年 15 巻 1 号 p. 29-30
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/09/24
    ジャーナル フリー
    本稿は 2021 年 12 月 6 日にご逝去された上村雅之先生にまつわる筆者の思い出を綴ったものである。2004 年 4月の立命館大学への着任以来、様々な場面で上村先生と交流する機会があったが、アイデアを次々と出し、それを実装する姿に感銘を受けた。また、学生たちと接する際も好奇心を第一義とし、そこから研究としてのアイデアを広げていくことをご指導しているように見受けられた。これにより「遊び」に関する多様な視点や発想を生みだすよう支援していた。米国や英国に出張するたびに、上村先生は訪問先で特別講演をお願いされていたが、講演後は Nintendo Entertainment System の愛好者に囲まれ、中にはサインを求める観客もいた。このような状況にあっても上村先生はそれに慢心することなく、むしろそれらをもって「グローバルな社会現象としての NES」に思いを馳せる姿には単純に驚かされた。一般的に、上村雅之先生はゲーム業界における数々の偉業が注目されがちだが、私にとっての上村先生は、ひたすら学生や同僚に対し愛情を持って接する、言わば、ひとりの師であり人生の支柱的存在というのが先立っている。
  • 三宅 陽一郎
    2022 年 15 巻 1 号 p. 31
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/09/24
    ジャーナル フリー
  • 粟飯原 萌, 川上 智, 古市 昌一
    2022 年 15 巻 1 号 p. 33-43
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/09/24
    ジャーナル フリー
    2014 年から 2018 年まで、シリアスゲームジャムが 7 回実施され、複数の運営方法を試行して結果の記録と実施方法の分析・評価を続けてきた。当初は既存のゲームジャム運営マニュアル等を参考に運営したが、回を重ねるにつれてシリアスゲームの制作を目標とするための固有の運営が必要な事が判明した。また、新たに SGJ を企画する際には、運営法の一部には選択肢があるが、その選択基準が明確で無いためノウハウに頼ってきたという課題があった。本稿は、実践の結果から得られた知見等を整理・分析することにより、今後実施する運営者にとって有益な運営指針を提案しまとめた。運営指針は、SGJ を実施するためには必ず盛り込まなければならない定型的決定部分と、複数の選択肢の中から決めなければならない選択的決定部分から構成される。
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