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高薄 紀男, 遠藤 一彦, 廣瀬 由紀人, 越智 守生, 大野 弘機
セッションID: P-03
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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演者らは,ヨウ素系含嗽剤溶液中においてISO Type 4金合金が粒界腐食の様相を呈する事をすでに報告している.これは微量添加されているPd,Ptが粒内表面の腐食を抑制し,Pd,Ptが欠乏している粒界部では腐食が進行するためと考えられる.本研究ではPd,Ptが腐食を効果的に抑制するメカニズムについて検討した.その結果,Pd表面に薄い不動態被膜と思われる膜が観察され,これがAuの溶出を防いでいると推測される.
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大前 正範, 糸田 俊之, 土居 潤一, 井上 昌孝, 吉川 一志, 吉山 昌宏
セッションID: P-04
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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我々はEr:YAGレーザー照射象牙質にGLUMA
®Desensitizerを塗布すると、24時間後の接着強さが回復することを報告した。今回、レーザー照射象牙質にGLUMA
®Desensitizerを塗布後、接着操作を行い、6ヵ月および12ヵ月後の水中浸漬後の引張り接着強さについて検討行った。GLUMA
®Desensitizer 処理は長期水中浸漬後の接着強さにおいても有効であることが示唆された。
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横山 大一郎, 新谷 明一, 片桐 慎吾, 五味 治徳, 波多野 泰夫, 新谷 明喜
セッションID: P-05
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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本研究は三次元有限要素法を援用した応力解析に基づいて,上顎右側側切歯欠損症例を想定とし,3形態のフレームを有するグラスファイバー補強歯冠用ハイブリッド型レジンブリッジについて異なる荷重条件にて応力分布の検討を行った.その結果ファイバーフレームは,両支台装置よりポンティック部にて唇側方向へ凸となる配置が最も効果的な応力の負担を示し,臨床応用時の指標となることが示唆された.
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金谷 貢, 大川 成剛, 渡辺 孝一, 宮川 修, 中野 周二, 堀田 憲康, 小林 正義
セッションID: P-06
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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熱伝導性に優れる材料を鋳型に使用することによって,チタン溶湯の熱を急速に奪って反応を抑制するという発想のもと,六方晶窒化ホウ素焼結体を用いた室温鋳型の場合に高温反応が抑制されることを第44回学術講演会で報告した.今回は高温鋳型の場合について報告する.
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横山 賢一, 浅岡 憲三
セッションID: P-07
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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本研究では、フッ化ナトリウム水溶液中におけるTi-Pd合金の水素吸収特性について昇温放出水素分析を用いて調べた。純チタンと比較してTi-Pd合金は、水素吸収量が抑制されることがわかった。しかしながら、Ti-Pd合金は、フッ化ナトリウム水溶液浸漬によって試料表面が剥離しやすく、負荷応力下では材質劣化しやすい可能性が示唆された。
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寺島 伸佳, 吉田 貴光, 田村 郁, 洞沢 功子, 竹内 賢, 早野 圭吾, 永沢 栄, 伊藤 充雄
セッションID: P-08
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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加熱処理したチタンの酸化膜は,その加熱温度により酸化膜の形成状態・表面性状や色調などが異なる.今回は,JIS2種のチタン圧延版を使用し,400℃,600℃,800℃にてそれぞれ40分,60分,80分の加熱処理を行い.それぞれの試験片の表面性状をレーザー顕微鏡を用いて観察し,その後1%乳酸に6ヶ月間浸漬し,溶出の測定を行なった.
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大熊 一夫, 米山 友之
セッションID: P-09
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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前回、家庭用電子レンジで電磁波吸収体を加熱することにより、1300℃にも達する焼成炉について発表した。しかし、炉内温度は電子レンジの加熱時間で制御していたので、再現性と汎用性に問題があった。 そこで、のぞき窓としてサファイアガラスを付けた焼成炉を試作した。電子レンジで加熱した炉内温度を、熱電対と窓からの放射温度、遮光板からの光度を測定した。結果、電子レンジで加熱中でも、炉内温度を把握できる電子レンジ用焼成炉が完成した。
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岡本 佳三, 成瀬 重靖, 宮崎 光治
セッションID: P-10
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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現在保険で使用されている歯科鋳造用銀合金、歯科鋳造用金銀パラジウム合金、歯科鋳造用金合金等のうち、歯科鋳造用銀合金2種類と鋳造用金銀パラジウム合金について、ISO 10271 Dental metallic materials-Corrosion test methods にもとずき、腐食および腐食減量試験を行ったので報告する。
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齋藤 設雄, 佐々木 かおり, 根津 尚史, 平 雅之, 荒木 吉馬
セッションID: P-11
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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金銀パラジウム合金鋳造体表層の組成はバルクの組成とは異なる。鋳造体の耐硫化性は表層部の組成によって変化することが考えられる。特に、銅濃度が高いと変色しやすくなる。そこで、表層の銅濃度および銀濃度を減少させて耐硫化性を向上させる目的で鋳造体表層の選択溶解処理を行い表層の改質を試みた。今回は処理液と処理条件によって表層の成分組成がどのように変化するかをEPMA、XPSにより検討した。
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谷本 安浩, 早川 徹, 根本 君也
セッションID: P-12
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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本研究では,テープキャスティング技術により作製したTCPシートの骨適合性に及ぼす焼成温度の影響を検討した.その結果,異なった焼成温度で作製されたTCPシートの骨適合性に有意差が見られた.また本研究で作製したTCPシートは,骨補填材として有用であることが示唆された.
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ロマンコン ルンナパ, 荘村 泰治, 鈴木 裕美子, 松家 茂樹, 石川 邦夫
セッションID: P-13
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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前回までに、迅速成型法(3D Printing)装置で作成した試料をリン酸アンモニウムで加熱処理することによって、通常の石膏ブロックより内部までアパタイトに転化することができることを報告した。 しかし、リン酸アンモニウム処理した試料は脆弱になり、強度が低下した。また、3D Printing用の石こう粉末には造型を容易にするための添加物が加えられていることがわかった。そこで、今回は石こう造型粉末および硬化後の処理を種々検討したので報告する。
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西田 尚敬, 若林 一道, 樋口 鎮央, 荘村 泰治, 関野 徹, 中村 隆志, 矢谷 博文
セッションID: P-14
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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最近になり,セラミック粒子を電気泳動の原理を利用して積層することによりクラウンやブリッジのセラミックコアを製作するエレクトロ・レイヤード・セラミックが開発された.本研究では,従来法と製作時の電流量を変化させたエレクトロ・レイヤード・セラミックの両者を用いて酸化アルミナの板状試料を製作し,曲げ強度を比較した.さらに,SEM観察を行い,結晶構造や気孔率の相違についても検討した.
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金山 圭一, 北後 光信, 白木 雅文, 渋谷 俊昭, 土井 豊
セッションID: P-15
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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成長因子担体としての炭酸含有アパタイト(CAP)多孔体作製条件を検討した。砂糖溶出法を用い、得られた多孔体を650℃で2時間で仮焼すると適度の強度を有する高気孔性の多孔体を製作できることが判った。また、焼結CAP緻密体を別に作製し、培養系でβ-TCP、チタン、ガラスとの破骨細胞付着性の比較をαvインテグリン、Erk1/2を指標に検討した。
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佐藤 秀夫, 伴 清治, 名和 正弘
セッションID: P-16
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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第45回日本歯科理工学会において、セリア系ジルコニア/アルミナ・ナノ複合材料(Ce-TZP/Al2O3 nano-composite)の化学的耐久性、および機械的信頼性について報告した。本研究では同材料のレジン系接着材を用いた接着耐久性評価を行った。
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小林 雅博, 今 政幸, 高橋 英和
セッションID: P-17
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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生体複合材料用としてCaO-P2O5-SiO2-Al2O3系およびNa2O-K2O-CaO-ZrO2-SiO2系などのガラス繊維を開発し、それらの性質と応用について報告してきた。本研究では新しく開発したNa2O-K2O-CaO-TiO2-SiO2系ガラス繊維を加えて、各種ガラス繊維の化学的耐久性などを調べたので報告する。
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大川 成剛, 中野 周二, 金谷 貢, 渡辺 孝一, 宮川 修
セッションID: P-18
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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リン酸水溶液にアパタイトを溶解しpH 2,2.5,3に調整した溶液中にて,0.05,0.1,0.2 Aの一定電流下で1分ごとに極性を交互に替えて純チタンをそれぞれ10分間陽極酸化した.チタンの表面に析出したリン酸カルシウムの形態をSPMにて検討した.その結果,析出したリン酸カルシウムの形態は,0.2 A-pH 2.5の条件ではドーナツ状であり,他の条件では球状であった.
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飯島 まゆみ, 若松 宣一, 亀水 秀男, 足立 正徳, 土井 豊
セッションID: P-19
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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ポリアクリルアミドゲル中に成長したオクタカルシウムリン酸塩を焼成することにより、リン酸カルシウム塩微結晶の3次元ネットワーク構造体を構築した。リン酸カルシウム塩の結晶相、結晶子の形態と大きさ、およびネットワークの構造は、焼成前のCIPによる加圧と焼成温度によってある程度制御することが可能であった。
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本多 宗曉, 尾松 純, 長谷川 義朗, 長沢 悠子, 山崎 淳史, 原島 厚, 高橋 洋子, 和田 賢一, 新倉 美奈子, 山賀 谷一郎, ...
セッションID: P-20
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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オールセラミックスをデュアルキュア型接着性レジンセメントで合着することを想定し,そのセラミックスの厚みが,光照射出力による透過性の違いによって接着強さにどのような影響を与えるかについて検討した.
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高見澤 俊樹, 山口 佳奈子, 浅賀 庸平, 吉田 武史, 宮崎 真至, 安藤 進, 黒田 隆
セッションID: P-21
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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暫間修復においてもその目的を果たすためには十分な機械的性質を有することが求められている。現在多くの製品が市販されているものの,その詳細については不明な点が多い。そこで,暫間修復用レジンの機械的性質のうち,とくに口腔内環境を想定したサーマルサイクリングの負荷が曲げ特性に及ぼす影響について検討した。
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浜田 賢一, 河野 文昭, 浅岡 憲三
セッションID: P-22
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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形状記憶合金繊維を埋め込んだ床用レジンは、破折後に加熱することで繊維が形状回復するとともに原形状に回復する。この複合材料では、埋め込んだ繊維がレジン中で黒く見え、審美性に問題がある。そこで繊維に金メッキを施し審美性の改善を図るとともに、金メッキを施すことで変化する繊維_-_レジン界面特性が複合材料の修復特性をどのように変化させるかを検討し、審美性と修復特性との両立が可能かを明らかにする。
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有川 裕之, 蟹江 隆人, 藤井 孝一, 伴 清治
セッションID: P-23
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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義歯床用レジンの劣化が材料の変色や臭気に及ぼす影響については不明な点が多い。本研究では市販されているアクリル系およびポリサルフォン義歯床用レジンについて、太陽光および紫外線照射による材料の光学的性質の変化や変色、ならびに数種類の口臭原因物質に浸漬した場合の材料の臭気への影響について検討した。
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竹下 隆晴
セッションID: P-24
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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一般に,注入型レジンは加熱重合レジンと比較して残留モノマー量が多いと言われている。本研究では注入型レジン試作品の残留モノマー量を測定し,既に市販されている床用レジンと比較検討した。また,耐衝撃性,適合性などの理工学的特性についても比較検討を実施した。
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吉田 康一, 青木 春美, 吉田 隆一
セッションID: P-25
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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メタクリル酸銀を合成し、水酸基とカルボキシル基を有する有機溶媒にメタクリル酸銀を所定量溶解し、強酸性水を原液から順次希釈した液に溶解液を微量添加し、酸性水中の残留塩素濃度を決定するため、その吸光度を調べた。一方、透明常温重合レジンの粉末にメタクリル酸銀を添加し、通法に従い常温で重合した試料にさまざまな波長の電磁波を照射しその変色の度合いから照射光量の測定を試みた。
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泉田 明男, 丸森 亮太朗, 奥山 弥生, 依田 正信, 木村 幸平
セッションID: P-26
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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歯冠用硬質レジンは,フィラーとマトリックスモノマーからなるペーストタイプのものが主流で,築盛時の技工操作が容易な材料であり,健康保険の適用される症例もあることから臨床において広く用いられている.ペーストの操作性は,歯冠形態の賦形性に大きく影響する.本研究は新たに開発されたレジンペーストの操作性に関わる流動性について試験を行い,従来の歯冠用硬質レジンとの相違について比較検討した.
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岩崎 直彦, 高橋 英和, 小林 雅博
セッションID: P-27
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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試作ファイバーポストを作製し,加速度劣化試験を用いて長期水中浸漬によるファイバーポストの曲げ特性への影響を調べた.その結果,興味ある知見が得られたので報告する.
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松川 和男, 西川 出, 高橋 英和, 岡田 浩一
セッションID: P-28
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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口腔内に使用されるコンポジットレジンは動負荷を受けるにも関わらず疲労特性に関する研究結果は少ない. そこで本研究では, コンポジットレジンの疲労試験を行い破壊機構について検討した. 試験環境として大気, 生理食塩水およびエタノール水溶液を選んだ. またSEMによる破面観察を行い, 破壊形態について調べた. その結果, コンポジットレジンの疲労強度はフィラーのサイズと充填率に大きく依存した. またエタノール水溶液中の疲労強度が最も低下した.
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蟹江 隆人, 有川 裕之, 藤井 孝一, 伴 清治
セッションID: P-29
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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ガラスファイバーは透明性に優れるばかりでなく、シラン処理によりレジンと化学的に結合するなどの特徴を有するため、補強材としていろいろな部位で利用されるようになっている。繊維状のガラスファイバーを使ったコンポジットの場合、繊維の含有量、配置部位、繊維の方向などが機械的性質に影響すると考えられる。ガラスファイバーで補強した円柱状の試験片を用いて、機械的性質を検討した。
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相馬 弘子, 宮川 行男
セッションID: P-30
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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高耐食性磁性コンポジットレジンの開発のため、SUS447J1粒子をフィラーとしUDMAをベースモノマーとするメタルレジンコンポジット材料の操作時間、硬化時間に及ぼす4-METAおよびフィラー含有量の影響について調べた。その結果、操作時間、硬化時間は4-META含有量およびフィラー含有量が増加するほど長くなった。測定を行った9条件のうち7条件は、臨床的に利用可能な操作時間と硬化時間を有していた。
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細矢 由美子, 河田 英司, 牛込 利彰, 小田 豊
セッションID: P-31
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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健全並びに齲蝕下乳歯象牙質に対するレジンの微小引張り強さを左右対称で同一形態の試料を作製するために開発したオリジナル・ジグで測定した。健全歯に対しClearfil Mega Bond(クラレ)とSingle Bond(3M)を応用し、ダンベル型試料を作製して測定した。また、健全歯と齲蝕歯に対してClearfil Mega Bondを応用し、マッチ棒型試料を作製して測定した。試料切断部位並びに引張り試験後の破断面と接着強さ間の相関を求めた。
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渡辺 昭彦, 永井 正博, 秋吉 一成
セッションID: P-32
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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レーザー光による位置変位センサーを用い、光硬化型コンポジットレジンの重合収縮量と硬化時間を同時にかつ簡易的に測定する方法を考案した。光硬化型コンポジットレジンの硬化用光源にはハロゲン光、Nd:YAG青色レーザー光、青色発光ダイオードの3種類を用いた。モノマー組成,フィラー添加量を変えた試料を作成し,重合収縮、重合時間を測定した.本方法はきわめて簡便であり,コンポジットレジンの口腔内での硬化の過程をシュミレートできる。
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大橋 桂, 二瓶 智太郎, 倉田 茂昭, 近藤 行成, 楳本 貢三, 好野 則夫, 寺中 敏夫
セッションID: P-33
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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第1報では重合性基を持つ3種新規シランカップリング剤で処理したガラス面に対するコンポジットレジンの短期接着耐水性を報告した.第2報では,長期水中保管後の接着強さ,および3種新規シランカップリング処理層の耐水性について検討した.
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陸田 明智, 千葉 康史, 山本 明, 坪田 圭司, 宮崎 真至, 安藤 進, 黒田 隆
セッションID: P-34
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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環境湿度が、シングルステップ接着システムの象牙質接着性におよぼす影響について検討した。環境湿度条件は,環境温度を25±0.5℃に設定した実験装置内で、50±5% RH、80±5% RHおよび95±5% RHの3条件を設定した。これら環境湿度の影響は、これが高い条件で接着強さが低下する傾向が認められた。
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泓川 大輔, 吉田 靖弘, 鈴木 一臣, 早川 聡, 尾坂 明義, ヴァン ミールバーク バート
セッションID: P-35
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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セルフエッチングシステムに用いられている10-MDPとヒドロキシアパタイト(HAp)粒子の化学的相互作用と化学反応性を各種構造分析手法により調べた。反応初期にはHAp表面のカルシウムサイトに10-MDPが化学吸着する。10-MDPモノマーの脱灰作用によってHApから溶出したカルシウムイオンと10-MDPモノマーが反応して,10-MDPのカルシウム塩(MDPCa)が析出する。反応が進むにつれ,リン酸水素カルシウム水和物(DCPD)が析出する。HAp表面では10-MDPモノマーによるHApの溶解と難溶性塩の析出反応が起こることが明らかになった。
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小嶋 太巳, 掛谷 昌宏, 齊藤 仁弘, 松平 健一, 坂口 節子, 廣瀬 英晴, 西山 實
セッションID: P-36
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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当教室で一連の実験を行っている電着システムに着目し,歯科用金属(12%金銀パラジウム合金)と熱膨張係数に近似したレジン(エステニア),また歯科用金属と熱膨張係数の大きく異なったレジン(グラディア)の二つの組み合わせで電着を行い,接着耐久性について評価を行うためにサーマルサイクル試験を行った.
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掛谷 昌宏, 小嶋 太巳, 深瀬 康公, 成川 雅史, 井上 太郎, 廣瀬 英晴, 西山 實
セッションID: P-37
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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今回は4-METを電着処理したタイプ4金合金表面上に存在する電着層の耐久性について検討した.すなわち,タイプ4金合金に4-METを電着し,レジン築盛までの時間を変化させ,表面のIR分析およびレジンとの接着強さを測定し,検討した.
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松本 卓也
セッションID: P-38
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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組織工学において、細胞の機能、動態の人為的な制御は理想的な技術である。本研究では機械的刺激応用により血管内皮細胞の動態制御を試みた。その結果、細胞に一軸伸展刺激を加えることで細胞の配向、運動方向を制御でき、また、細胞運動に連動した部位特異的な増殖を観察できたので報告する。
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山口 佑亮, 亀水 秀男, 飯島 まゆみ, 作 誠太郎, 小竹 宏朋, 梶本 忠保, 山本 宏二, 土井 豊
セッションID: P-39
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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硫酸基を末端に有するSAM処理チタン基盤上への水酸化アパタイト(HAP)および炭酸含有アパタイト(CAP)析出条件を検討した。予備実験ではSAM処理ガラス基盤を用い、炭酸イオンを0,5および30mM含有する種々のリン酸カルシウム溶液を用いた。HAP およびCAPとも、フィルム様コーティング層はDCPDとOCP溶解度線の中間領域の準安定溶液組成が適することが判った。
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宮本 元治, 河野 博史, 岩谷 由香梨, 佐藤 秀夫, 山下 大輔, 伴 清治, 和泉 雄一
セッションID: P-40
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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チタンは耐食性、機械的強度、及び生体親和性に優れた金属であり、生体親和性を高めるために様々な表面改質法が提案されている。今回、48%硫酸処理、5M水酸化ナトリウム処理、48%硫酸処理+5M水酸化ナトリウム処理、アパタイトコーティングしたチタン処理板への骨芽細胞様細胞(MC3T3-E1)の初期付着について検討した。
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安達 清太, 橋本 典也, 秋山 真理, 中村 正明
セッションID: P-41
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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未分化間葉系幹細胞(MSC)をS100A4遺伝子で発現抑制させ,早期に骨芽細胞に分化させることを目的として実験を行った.siRNAによってHMSCのS100A4遺伝子発現を抑制したところ,有意に骨転写因子であるcbfa1の発現が強くなった.
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大熊 一夫
セッションID: P-42
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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新しいDDS(必要な薬物を必要な時間に必要な部位で作用させるためのシステム)として、温度依存性マイクロカプセルを考えた。炎症が生じ発熱した時のみマイクロカプセルの膜が溶解し、薬が漏出することにより薬用効果を示す。 今回は、温度依存性マイクロカプセルの膜材となるゼラチンとコラーゲンペプチドの配合率を求めた。さらに、それらの材料でマイクロカプセルを作製して、温度に依存しているかを確かめた。
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永松 有紀, 陳 克恭, 田島 清司, 柿川 宏, 小園 凱夫
セッションID: P-43
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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各種電解水は、歯科臨床で器具・印象等の洗浄・消毒用として、また止血効果を口腔内治療に利用されている。患者自身が洗口に用いる場合もあり、歯質への影響を検討する必要がある。本実験では電解水によるエナメル質への影響を調べた。強酸性水中では、浸漬1日以内に表面の白濁、体積減少、表面粗さの増大が起こったが、中性水は水道水と同様に浸漬7日後でも形態・表面粗さに影響を与えず、洗口に適していることが示唆された。
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谷口 守昭, 永松 有紀, 陳 克恭, 田島 清司, 柿川 宏, 小園 凱夫
セッションID: P-44
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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電解中性水は、電解酸性水と同様に強力な殺菌作用を有しており、歯科器材やレジン床に対して短時間ですぐれた消毒効果を示す一方、電解酸性水と比較して金属腐食や歯に対する脱灰、溶解作用が著しく小さく、また無味無臭に近い。本研究では、定量が困難な口腔内不特定雑菌に対する電解中性水の殺菌効果を口臭抑制の観点から調べ、歯科修復物の消毒および洗口・含嗽水としての有用性を検討する。
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赤坂 司, 宇尾 基弘, 菅原 敏, 亘理 文夫
セッションID: P-45
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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口腔内細菌の歯質表面への付着メカニズムの1つに、糖鎖とレクチンの相互作用が挙げられる。しかしながら、付着に関与する糖鎖構造等の詳細な研究はなされていない。本研究では、糖鎖構造がはっきりした人工複合糖質高分子を用い細菌との相互作用を検討するため、複合ナノ材料の調製を行った。
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平 雅之, 佐々木 かおり, 齋藤 設雄, 根津 尚史, 荒木 吉馬, 成島 尚之
セッションID: P-46
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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塩酸溶液配合チタンイオンを培地で希釈しマクロファージ様細胞RAW264の細胞生存率に検討を加えた。培地への希釈率を500倍以上にするとpHを7以上にすることができ、肉眼で観察できる沈殿物は生じなかった。マクロファージ様細胞RAW264は20%塩酸1000倍希釈液で細胞生存率は70%に低下し、20%塩酸溶液配合チタンイオン(1000ppm)1000倍希釈液では細胞生存率は55%に低下した。チタンイオンは錯体を形成し、細胞による貪食が細胞生存率を低下させたと考えられた。
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宇尾 基弘, 赤坂 司, 田村 一央, 戸塚 靖則, 横山 敦朗, 亘理 文夫
セッションID: P-47
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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希土類含有カーボンナノカプセルは数十nmの直径を持ち、内部の希土類炭化物の周囲をグラフェンシートで覆われた粒子である。周囲のグラフェンシートが化学的にきわめて安定で、中に重元素である希土類を含むことから、X線造影剤などへの応用が考えられる。本研究では同ナノカプセルの基礎的な物性(耐熱性や純度)および細胞毒性について調査した。
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今井 弘一, 中村 正明
セッションID: P-48
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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マウスES細胞を用いたEmbryonic Stem Cell Test(EST)はすでに1997年にSpielmannらによって確立された.今回、新たにES細胞の分化によってアルカリフォスファターゼ活性の変化を指標とする方法を考え,7種の歯科用モノマーについてEST法と比較した.その結果,UDMA,Bis-MPEPP,D-2.6E,EDMA,HEMAではEST法と類似の結果であったのに対して,EST法で"weak embryotoxic"だったBis-GMAおよびTEGDMAではやや低いレベルの結果が得られた.
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Kim Hyung-Il, Seol Hyo-Joung, Lee Doung-Hun, Kwon Yong Hoon, Takada Yu ...
セッションID: P-49
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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The age-hardening behaviour, phase transformation and related microstructural changes of an Ag-Cu-Pd-Au alloy were examined by means of hardness test, X-ray diffraction, scanning electron microscopic observations and electron probe microanalysis. By aging the solution-treated specimen, two phases of the Ag-rich alpha 1 and the Pd-containing Cu-rich alpha 2 were transformed into four phases of the Ag-rich alpha 1' and the Pd-containing Cu-rich alpha 2', the CsCl-type CuPd and the AuCuI ordered phases. Microstructure of the solution-treated specimen consisted of the Ag-rich alpha 1 matrix and the Cu-rich alpha 2 particle-like structures of various sizes and the lamellar structure of the alpha 1 and alpha 2 phases. When the peak hardness was obtained, the very fine lamellar structure consisting of the Ag-rich alpha 1' and Cu-rich alpha 2' phases was newly formed in the matrix. By further aging, the fine lamellar structure grew and coarsened apparently. The hardness increase was considered to be caused mainly by the diffusion and precipitation of Cu from the Ag-rich alpha 1 matrix, and the hardness decrease was caused by the coarsening of the fine lamellar structure. The CsCl-type CuPd and the AuCuI ordered phases did not contribute to the hardness increase.
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田中 康弘, 緒方 敏明, 三浦 永理, 詫間 康子, 白石 孝信, 久恒 邦博
セッションID: P-50
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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高温溶体化処理した組成の異なる金パラ合金の微細組織と硬さの変化について、透過電子顕微鏡を用いて検討した。銅が比較的少ない合金ではAg-rich fcc不規則マトリックス中に板状の準安定β'相が析出した。銅が比較的多い合金では、fccマトリックス結晶粒内でサブミクロンのAg-richとCu-richの相分離が見られた。あるいはAg-richマトリックス中に板状のCu-rich相やβ'相が析出した。
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詫間 康子, 白石 孝信, 田中 康弘, 久恒 邦博
セッションID: P-51
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
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0.1%硫化ナトリウム水溶液中に3日間浸漬した9種類の試作合金のうち3合金について、X線光電子分光法により変色表面の分析を行った。3日後の色差が最も小さかったAAPC9では、S、Oのピークは弱く表層のみに現れた。色差の大きかったAAPC1(10at%Cu)、AAPC7(20at%Cu)ではS、Oのピークはアルゴンエッチング20回から30回目付近まで確認された。
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武田 昭二, 白石 孝信, 中村 正明
セッションID: P-52
発行日: 2005年
公開日: 2006/03/10
会議録・要旨集
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パラジウム無添加貴金属合金,すわなち白金を10at%に固定して,銀,金および銅の含有量を変化させた9種類の合金を試作し,溶体化処理後にマウス繊維芽細胞のL-929細胞を用いて細胞毒性を調べた.その結果,金含有量が25at%以上の5種類の合金では,直接接触法において試料に接した部位でも細胞は正常像を示した.
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