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認知心理学研究
Online ISSN : 2185-0321
Print ISSN : 1348-7264
ISSN-L : 1348-7264
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巻号一覧
22 巻 (2024)
1 号 p. 1-
21 巻 (2023)
2 号 p. 47-
1 号 p. 1-
20 巻 (2022)
2 号 p. 69-
1 号 p. 1-
19 巻 (2021)
2 号 p. 29-
1 号 p. 1-
18 巻 (2020)
2 号 p. 43-
1 号 p. 1-
17 巻 (2019)
2 号 p. 69-
1 号 p. 1-
16 巻 (2018)
2 号 p. 15-
1 号 p. 1-
15 巻 (2017)
2 号 p. 31-
1 号 p. 1-
14 巻 (2016)
2 号 p. 57-
1 号 p. 1-
13 巻 (2015)
2 号 p. 47-
1 号 p. 1-
12 巻 (2014)
2 号 p. 69-
1 号 p. 1-
11 巻 (2013)
2 号 p. 59-
1 号 p. 1-
10 巻 (2012)
2 号 p. 121-
1 号 p. 1-
9 巻 (2012)
2 号 p. 81-
1 号 p. 1-
8 巻 (2011)
2 号 p. 89-
1 号 p. 1-
7 巻 (2010)
2 号 p. 79-
1 号 p. 1-
6 巻 (2009)
2 号 p. 99-
1 号 p. 1-
5 巻 (2008)
2 号 p. 83-
1 号 p. 1-
4 巻 (2007)
2 号 p. 49-
1 号 p. 1-
3 巻 (2006)
2 号 p. 149-
1 号 p. 1-
2 巻 (2005)
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1 巻 (2004)
1 号 p. 1-
9 巻, 2 号
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原著
カテゴリを明示的に区別しない特異で冗長な情報がカテゴリ化に与える影響
京屋 郁子
2012 年 9 巻 2 号 p. 81-95
発行日: 2012/02/29
公開日: 2012/03/01
DOI
https://doi.org/10.5265/jcogpsy.9.81
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これまでに,カテゴリ化に必要最小限な特徴のみではなく,冗長な特徴もカテゴリ学習される,という先行研究がいくつか示されている.しかし,それらの結果はルール生成の難しさ,カテゴリの凝集性の弱さ,各特徴が示すカテゴリの傾向の強さといった要因によって誘発された可能性がある.そこで,本研究ではこれらの要因を排除し,二つの実験を行った.両実験ともに長方形の幾何学図形を2カテゴリに分類する課題であった.両カテゴリは,長方形の縦と横の長さの比率で,容易にカテゴリ化が可能であった.また,学習事例のうち各カテゴリにつき1事例のみに,各カテゴリに特異な色情報を付随した.この色情報は,カテゴリを明確に区別する手がかりとはならないものであった.実験の結果,他方カテゴリに付随していた色情報が付随していると,転移テストにおいて,実験1では正答率と確信度が,実験2では確信度が低くなった.これらのことから,ルール生成が容易でカテゴリ学習が完遂される場合においても,冗長な特徴がカテゴリ判断に影響を与えることが示された.
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(776K)
予定実行の順序に基づく展望的記憶の活性変化:意図優位性効果による検討
内海 健太, 齊藤 智, 牧岡 省吾
2012 年 9 巻 2 号 p. 97-105
発行日: 2012/02/29
公開日: 2012/03/01
DOI
https://doi.org/10.5265/jcogpsy.9.97
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意図優位性効果とは未完了の予定と関連する情報に対する課題パフォーマンスの向上と完了済みの予定と関連する情報に対する課題パフォーマンスの低下を示す現象である.本研究における二つの実験では,人が複数の展望的記憶を保持することで,内的にどういった変化が起こるのか,を検討した.実験1では,24名の参加者を対象に意図優位性効果の再現を目的とした実験を行い,それを再現した.すなわち,実行を命じられた五つの行動文からなる一連の行動手順(以下,スクリプト)の実行前に課された語彙判断課題ではその後に実行しなければならないスクリプト内の項目に対する反応が他の項目よりも速く,一方で実行後の語彙判断課題では実際に実行を終えたスクリプト内の項目に対する反応が他の項目よりも遅い,という結果が得られた.さらに実験2では,24名の参加者に対して二つのスクリプトの実行を求めた.結果,2番目に実行しなければならないスクリプト内の項目に対する語彙判断課題における反応時間が,一つ目のスクリプトの実行前では,実行後(すなわち二つ目のスクリプトの実行直前)よりも長いということが示された.これらの結果より,参加者が未完了の予定と完了済みの予定の活性水準を効率良く制御していた可能性が示された.
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(461K)
小さな記憶容量のメリット:記憶容量が相関検出および相関利用に及ぼす影響
菊池 健, 道又 爾
2012 年 9 巻 2 号 p. 107-114
発行日: 2012/02/29
公開日: 2012/03/01
DOI
https://doi.org/10.5265/jcogpsy.9.107
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本研究では相関の検出と利用における小さな記憶容量のメリットについて,ダミー変数を含む多変数環境を用いて検討した.参加者は各試行において,四つの属性(色,形,大きさ,数)を持つ図形に隠された数字 (1もしくは2) を予測することを求められた.すべての属性は二値変数であり,数字と相関があるのは色のみであった.実験の結果,課題全体を通じてワーキングメモリ容量小群のほうがワーキングメモリ容量大群より課題成績が良かった.したがって,相関の検出や利用において小さなワーキングメモリ容量が有利に働くことが示された.これは小さな記憶容量には適応的な利点があることを示唆する.
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(393K)
漢字熟語の再認記憶における文脈変動性の効果
山田 真悠子, 牧岡 省吾, 玉岡 賀津雄
2012 年 9 巻 2 号 p. 115-124
発行日: 2012/02/29
公開日: 2012/03/01
DOI
https://doi.org/10.5265/jcogpsy.9.115
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単語の文脈変動性は,その単語が出現する文脈の個数として定義される.本研究では,頻度や心像性などを統制したうえで,漢字二字熟語の文脈変動性が記憶成績に与える影響について検討した.実験1では,記憶項目の文脈変動性が低いほうが自由再生と再認の成績が高くなることがわかった.実験2では,文字頻度を統制しても再認成績への文脈変動性の効果が頑健に見られること,文脈変動性を一定として文字頻度を操作した場合には文字頻度が低い場合に再認成績が高くなることがわかった.実験3では,刺激提示時と再認時における環境的文脈を操作し,Remember/Know手続きを用いて文脈変動性の効果について検討した.その結果,文脈変動性が意識的想起に与える影響は,環境的文脈を変化させることにより消失することがわかった.これは,再認記憶における文脈変動性の効果が,環境的文脈と記憶項目との連合に依存していることを示唆する.
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(520K)
資料
作業検査式イグニション・インターロック装置開発に向けた標準的な検査性能評価法の提唱
松村 健太, 山越 健弘
2012 年 9 巻 2 号 p. 125-135
発行日: 2012/02/29
公開日: 2012/03/01
DOI
https://doi.org/10.5265/jcogpsy.9.125
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作業検査式イグニション・インターロック装置 (IID) は,非特異的な認知能力の低下を検知するため,これからの交通安全に大きく貢献すると期待される.しかしながら,肝心の作業検査自体の性能を評価するための適切な方法が存在しなかった.そこでわれわれは,独立変数に血中アルコール濃度(blood alcohol concentration:以下BAC),従属変数に作業成績の低下を取る回帰分析に基づき,アルコール非摂取時の平均作業成績を超えられなくなるBAC濃度である境界点(BP点),アルコール非摂取時の95%下限作業成績を超えられなくなるBAC濃度である臨界点(CP)を算出する新たな作業検査性能評価法を提唱した.本分析法をこれまでの典型的な分析方法と比較した結果,BP,CPを求める方法には,異なる実験や検査間における検知能力の直接的な比較が可能となる,少ないデータからでも他の方法と比較して正確に推定が可能,BAC濃度を正確に調整する必要がない,という優れた特徴があることが示された.以上より本法は,IID研究における作業検査性能評価の標準法としてふさわしい方法であると結論づけられた.
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