日本色彩学会誌
Online ISSN : 2189-552X
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43 巻, 6 号
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  • 中川 登紀子
    原稿種別: 研究資料
    2019 年 43 巻 6 号 p. 299-
    発行日: 2019/11/01
    公開日: 2020/03/21
    ジャーナル フリー

     多くの日本人がヘアカラーリングの経験があるものの,ヘアカラーの色名を聞いて具体的な色みを想像できる人は少ない.本調査では,ヘアカラーリングで汎用される色名と測色値との関係を明らかにすることを目的とし,10社141色の美容室用おしゃれ染め酸化染毛剤を9つの色のグループに分類し色彩調査を行った.染毛剤の色の調査では,アッシュ系は青紫~紫,マット系は黄赤~青紫,ゴールド系は黄,オレンジ系・ブラウン系・ベージュ系・ナチュラル系は黄赤,ピンク系は赤,バイオレット系は紫の色相であった.毛髪に染色した時の髪色は,ほとんどが赤~黄赤の狭い範囲に分布し,1つのグループを明確に他のグループと見分けることは困難であった.しかし暖色(オレンジ系・ピンク系・バイオレット系・ブラウン系)と寒色(アッシュ系・マット系)の区別は比較的容易であり,暖色は毛髪の色より赤寄りの色相,寒色は黄寄りの色相であった.

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