日本色彩学会誌
Online ISSN : 2189-552X
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41 巻 , 4 号
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  • 金 聖愛, 川端 康弘
    原稿種別: 原著論文
    2017 年 41 巻 4 号 p. 143-153
    発行日: 2017/07/01
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル フリー

    本研究は北海道在住の20代から30代前半の学生に対して,単色及び左右並びの2色配色に対する好ましさの評価を行い,現代の若者の色の嗜好性について検討するとともに,評価にかかる反応時間および視線の動きをあわせて測定した.色の好ましさの評価については,配色の構成色間の距離に関わらず,ライトトーン(高輝度,低彩度)の配色構成がビビットトーン(低輝度,高彩度)やダークトーン(低輝度,低彩度)より好まれ,赤-緑系より青-黄系の方に人気があった.さらに,使用した2色が同じであっても,左から右へ暖色から寒色を並べた2色配色は,寒色から暖色を並べた2色配色より好まれた.また反応時間については,単色及び配色の好ましさの評価が高いほど短く,全般的に配色よりも単色の方が長かった.視線の動きに関しては左から右の順が暖色から寒色の場合,配色構成の距離に関わらずどの2色配色でも左より右の色に視線を多く向け,注視時間も長かった.

  • 須長 正治, 桂 重仁, 光安 祥代
    原稿種別: 研究速報
    2017 年 41 巻 4 号 p. 154-160
    発行日: 2017/07/01
    公開日: 2017/07/20
    ジャーナル フリー

    本研究では,S錐体刺激値の差を手掛かりとした視覚探索課題にて,3色覚と強度異常3色覚の視覚探索時間を測定し,比較した.13個の円盤からなる刺激を用いた.13個の円盤のうち12個は妨害刺激であり,妨害刺激にはS錐体刺激値のみが異なる2色を6個ずつ割り当てた.残りの1個の円盤は目標刺激であり,そのS錐体刺激値は,2色の妨害刺激の中間となるように設定した.刺激の呈示時間をパラメータとして,被験者に呈示した.被験者の課題は,ひとつの円盤のみに割り当てられた色(目標刺激)がどの象限にあったかを回答することであった.72.4%の正答率を与える呈示時間を呈示時間閾値として算出し,3色覚と強度異常3色覚で比較したところ,3色覚の呈示時間閾値は強度異常3色覚と同程度となる,あるいは長くなることが明らかになった.このことから,強度異常3色覚や2色覚は,色に関するあらゆる課題において,3色覚よりも劣っているわけではないことが示唆された.

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