抄録 本研究は, 新型コロナウイルス感染症の蔓延により, 患者の診療に参加できないだけでなく, 週2日程度の在宅研修を指示された研修歯科医を対象に, 2つのICTツール (Google ClassroomとZoom) を応用した試作研修プログラムを実施し, その有効性を評価した.
学習管理システムであるGoogle Classroomでは, 指導歯科医は明確化された日々の研修課題とスケジュールをアップロードし, 研修歯科医は毎日の学習成果を電子ファイル書式でアップロードして, 情報を共有した. 一方, テレビ会議システムであるZoomは, コミュニケーションツールとして在宅研修期間中の朝礼・終礼, 学修成果の発表に使用した.
この試作研修プログラムに関する有効性を調査するために, 4名の研修歯科医と4名の指導歯科医に対してアンケートと面談を実施した.
Google Classroomを使用することで, 研修歯科医は研修プログラムで何を学ぶべきかについての全体像を理解し, 学修成果の進捗状況を把握できていた. さらに, 指導歯科医がアップロードする学修成果へのタイムリーなフィードバックは, 研修歯科医の学修動機を刺激した. 一方, Zoomによる毎日の朝礼・終礼および学修成果発表会は, 研修歯科医の日常生活リズムを維持し, 在宅研修期間中も研修歯科医と指導歯科医の間の継続的なコミュニケーションの維持に寄与していた.
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