環境化学
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5 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 西川 治光, 安原 昭夫
    1995 年 5 巻 2 号 p. 199-205
    発行日: 1995/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    Derivatization techniques used for the analysis of volatile aldehydes in air samples are reviewed. Pentafluorobenzyloxime derivatives of aldehydes are useful for gas-chromatographic analysis because the reactions proceed in mild conditions and the derivatives show good volatility. Thiazolidine derivatives have some characteristics; i, e., the reaction is rapid and mild, produces only one derivative from one aldehyde, and the products are selectively detected by NPD. DNPH/HPLC method combined with solid sorbent sampling system is suitable for routine analysis.
  • 高橋 保雄, 中川 順一, 細川 奈津子, 浅野 正博, 森田 昌敏
    1995 年 5 巻 2 号 p. 207-214
    発行日: 1995/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    調査研究はある河川水における微量化学物質を検索し, モニタリング物質の濃度レベルを調査することである。微量化学物質の検索及び濃度レベル調査はジクロロメタン抽出・フロリジルカラムクロマトグラフィー・GC/MSの組み合わせで行った。
    ある水系における6月の水稲農薬は約1μg/L強であり, 非水稲農薬と農薬の分解生成物の合計濃度は約0.2μg/Lであった。この水系では農薬及び分解生成物は7月上旬に最高値になり, 数μg/L~数十μg/Lに達すると推測された。その他に, 各有機リン酸トリエステルは数ng/L~数十ng/Lの範囲で, ナフタレン類は数ng/L~数十ng/Lで, コレステロールは数μg/Lで検出されていた。
  • 今村 清, 坂東 博, 前田 泰昭
    1995 年 5 巻 2 号 p. 215-225
    発行日: 1995/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    GC/MSを用いて大阪府下における大気 (都市域, 住宅地域) 及び水質 (大阪湾, 大阪市内主要4河川) 中の揮発性化合物を同定し, 大気系及び水系における成分比較を行った。
    大気系ではトルエン及び安息香酸, 水系ではトルエン, ジクロロメタン或いはジメチルサルファイドが主成分であった。
    同定された殆どの揮発性成分は, 人為起源による化合物あったが, 水系で検索されたサルファイド類 (ジメチルサルファイド等) 及び含ヨウ素化合物 (クロロヨードメタン等) は天然起源に由来するものと推定された。大気系, 水系では異性体の存在比が著しく異なる化合物 (ジクロロベンゼン異性体) も存在することが分かった。
  • 田口 洋治, 加藤 皓一, 山口 東吾, 山岸 賢治, 大泉 学
    1995 年 5 巻 2 号 p. 227-233
    発行日: 1995/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    硫化鉄粉末を用い中性付近のpHで重金属含有廃水を処理するために, カドミウム含有廃水を用い硫化物沈殿を生成した。一般的に, 硫化物の溶解度積は他の塩のそれと比較し小さいので, 硫化物イオンを用い廃水から重金属を除去し, 硫化物として固定することは好ましい。硫化カドミウム生成の総括反応速度を, 硫化カドミウム生成過程のカドミウムの濃度変化から検討した。殊に, 反応速度に影響を及ぼす可能性のある共存硫酸イオンに注目した。
    その結果, 溶液のpHが中性付近にあっても粉砕した硫化鉄から硫酸イオンが溶出し, それが, 硫化カドミウム沈殿の生成に妨害することが判明した。この反応系の総括反応速度は, 硫化カドミウム生成反応速度よりも, 硫酸カドミウムの溶解速度に支配されることも明らかとなった。
  • 後藤 純雄, 白石 不二雄, 田辺 潔, 遠藤 治, 町井 研士, 手塚 美彦, 石井 忠浩, 松下 秀鶴
    1995 年 5 巻 2 号 p. 235-240
    発行日: 1995/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    ガス状物質の変異原性を測定するための曝露試験手法を作成した。vinylidene chlorideを用いてこの試験手法に適した試験条件 (代謝活性化の有無及び8菌株) を検討した結果, S9mixを添加した代謝活性化時のみにその変異原性が認められることや, その変異原性は塩基対置換型の菌株に現われ, 特に, E.ColiWP2uvrA/pKM101株に強く現われること及びframe shift型の菌株には変異原性を示さないことが認められた。本ガス曝露試験法で得られた再現性は, その変動係数が4.4~9.1%と比較的小さく前報の曝露試験装置と同等であることが判った。また, ガス曝露時間が長いほど変異原性検出能が高くなることが認められた。本ガス曝露試験法を用いてガス状有機塩素化合物3種の変異原性を48時間の長時間曝露で測定した結果, ethyl chlorideでは変異原性が検出されなかったが, vinyl chloride monomerではその変異原性が現われるようになること, vinylidene chlorideでは強い変異原性が現われることが認められた。
  • 近藤 秀治, 中嶋 敏秋
    1995 年 5 巻 2 号 p. 241-246
    発行日: 1995/05/20
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
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